カウンセリング講座での「聞きかじり心理学」 | ペーパー社会福祉士のうたかた日記

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社会福祉士資格をとるまでと、とったあと+α。浮世のつれづれ、吹く風まかせの日々。

昨年末から、

アタマの上に「?」を乱れ飛ばしつつ、

なんとか続いてるカウンセラー講座。

 

学びとやらの弊害も多分にあって、

新しい気づき、自己理解が進む、

こころの成長、真摯に向き合って、

寄り添って、…などといった文言に、

これまで以上に抵抗と反発が…オエー

ロジャーズ先生、ごめんなさい。

 

なんだろう、うーん。

 

複数の疑問を抽象、言語化すっと、

「人ってこんなにカンタンなもの?」

または、

「こんなに軽く扱っていいもんか?」

 

ここでいつもクダを巻いてるように、

わしは自分の生きづらさの正体、

幼少時から現在にいたるまでの

精神的呼吸困難みたいな感覚や、

そこに否応なく刻み込まれた、

理不尽な死別による致命的な傷、

 

そんなもの、ババアトレーナーに

真摯に向き合えとか言われなくても、

いつだって直面してきたってばさー

 

どこでもいつでも、失敗するたび、

なぜ自分だけいつもこうなんだ?

どうして他の人と違うんだろうと。

 

んで、なんていうか、

このクラス、つまり

「心理カウンセラーに興味がある」

ということを前提にしてる集団って、

わし含めて、ほぼもれなく全員が、

「自分は人より繊細だ」という

過剰な自意識をもって集まっている。

 

それは別に問題はないんだけど、

問題は、その自意識上の繊細さは、

あくまでも自分基準だってこと。

 

わしの狭い経験値に基づいた

極私的暴力的偏向的な持論では、

「私ってぇ、繊細なのぉ」などと、

イケどーどーと、誰はばかりなく

自慢気に(←言い過ぎ?)

躊躇なく口に出せるって時点で、

その繊細さとやらの質って(以下自粛)

 

現代的うつにもやや似てるけども、

要は、自己申告制にのっとった、

"自称繊細"には要注意ってことだ。

 

こんなナナメに見てる態度だからか、

いっつも教室では驚きの連続!

トレーナー含め、いいのかこれで?

 

こないだ、とあるロールプレイで、

(以下個人情報ゆえに脚色します)

女性Aさんがクライエント役になって、

「人との関係がうまく結べない」なる

お悩み、もとい、お話しがあってね。

 

私は誰といても、分かち合える、

心から信頼する仲間がいません、

うわべだけの関係に思える、的な

自己開示が展開していったわけ。

 

で、ロールプレイでは毎回、

取り囲むように観察者が置かれ、

好き勝手な感想を言うんだけども、

 

終わったとたんに、いきなり、

自称繊細女王(←命名わし)が、

「Aさん、聞いてて思ったんだけど、

自己肯定感低いですよね」

 

ええええええええぇぇぇぇえぇぇえぇぇぇぇええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇええええええええええええええええ゛ーーーーー

 

そんなこと口に出すなってーーーーーーーーーーーーー

言っていいこと悪いこと…

アンタはその年まで生きてきてて、

わからんのか!!

 

あ、わからんから言うのか…

 

わしはもう、

びっくりしちゃって

びっくりしちゃって、

本人以上に動転しちゃったもんね。

 

言われたAさんは、一瞬息をのみ、

わっと泣き出してしまった。

「そうなんです、アタシ低いんです、

自己肯定感…

 

可哀想で可哀想で、見てられん。

てめえコラそこの自称繊細女! 

今の発言ナニ!?表に出ろ!

 

わしが他人にそんなん言われたら、

その場で帰るね。二度と行かない。

あんたに踏み込んでいいって、

いつ誰が許可しましたかってのよ。

 

ていうか、

ババアトレーナーも止めろや!!

 

でも、言った女王はもちろんのこと、

ババアも、周囲も、

「あーー、そうかもねーー」みたいに、

特に気まずくもなく、しれーっとして、

あたふたしてんの、わしだけなのよ。

 

わしは震える拳をおさえつつ、

トレーナーババアにつっかかった。

「自己肯定感ってなんですかむかっ

 

そしたら、返ってきた答えがこんな。

「それはね、1214さん、

ありのままの自分を認めてね…」

自称繊細女も我が意を得たり、

ウンウンと深くうなずいている。

 

ありのままの自分て(呆

 

なんと笑わせてくれるじゃないか。

美容院備え付けの雑誌記事程度。

心理を扱う有資格者とは思えん。

 

時間の無駄で、馬ッ鹿バカしくて、

途中で遮って、わしは続けた。

「そうですか、エラく軽いんですね」

とは言わなかったけど、

「人に向かって言うことじゃなくて、

自分で気づく類いのものですよねむかっ

 

ババアは露骨にムカついた顔で、

 

はい、ここで皆さま、

できるかたは想像してください。

かの山岸涼子センセーが丹念に描く、

したり顔して説教する女そのもの。

 

「あのねーえ、1214さん。いーい?

それはそーなんだけどもね、

1つの誠実なフィードバックとして…」

受け止めてね、なんたらかんたら…

 

当のAさんも「ハイ」と言ってるので、

わしがこれ以上噛みついてもなあ。

 

わしはここのすべてをあきらめて、

休憩時間中、ずっとAさんと過ごした。

コンビニのおにぎり食べながら。

"千と千尋の神隠し"の千尋みたい。

 

「アタシ、恋愛もできないんです」

「自信が持てないんです、いつも」

 

そうだよ、わしもそうだよ。

でもそれは人に指摘されなくっても、

自分でわかってるよね。

痛いほど。

 

そんなさー、そもそもさー、

自信って持たなきゃいけないもの?

そんなの幻想だよ。

自信なんて持ってるやついないよ。

 

自己肯定感なんて自己満足じゃん。

「自己実現」と同じだよ。

だからあの手の本が売れるんだよ。

胡散臭いよ。

 

Aさん、わしの吐き散らす毒聞いて、

少しずつ、笑ってくれた。

ほっとした。

可哀想に。こんな目に遭うなんて。

 

受容とか共感とか言っている場で、

傷つけられて、それも学びのうち?

んなことあるかーーーババーーーむかっ

 

わしには、極私的暴力的な持論が

めでたくまたイッコ増えましたよ。

 

聞きかじり心理学を持ち出す人って、

人より繊細どころか頑丈で無神経。

「心理」と名の付くところに出没する。

 

わしは、この資格をとったらば、

1回目からの受講中にそれこそ、

学び取った、感じた、考えたことを、

権利や約款に抵触しない範囲で、

セキララ体験記にしようと思う。

それぐらいいろんな意味でスゴイ。

 

それと、

この資格を持ってるカウンセラーに

カウンセリング受けるってときは、

自称繊細、実は頑丈って手合いが

かなりの頻度で出てくる可能性あり。

 

まともなのも少しはいるんだろうが、

確率的に万馬券に近い感じもする。

よーく気を付けてねと切に言いたい。

 

さて、

今日も東京、感染拡大警報。

手洗い、うがい、消毒、マスク。

あと、換気、かな。気を付けましょー

 

読んでくださった方々、

いつもありがとうございます。

どうぞ良い日になりますように。

 

ricorico1214