こんにちは！
本日は以前ご紹介したバレル研磨についてもっと細かいお話を
致します。
以前ご紹介したブログはこちら
バレル研磨とは？
アルミパーツの研磨仕上げは、具体的な手法としてバフ研磨と
バレル研磨に分類されます。
バフ研磨とは油性の研磨材をこすりつけたバフ布でアルミパーツを
磨く手法です。
プロの研磨職人が存在することからも分かるように、自分の顔がしっかり映り込むほどの鏡面仕上げとなります。
一方のバレル研磨は、パーツと研磨剤＝メディアをお互いに擦り合わせて摩擦させながら磨く作業方法です。
粗削り研磨材＝メディア
仕上げ用研磨材＝メディア
一般的に工業系の製造現場で、金属部品を成型した際に出来るバリを取ったり、メッキ前の下地磨きなど、大規模で大量生産を効率的行う際の工程で使われる研磨方法です。
バフ研磨では回転バフや研磨布がなかなか届きにくい部分もありますがバレル研磨は粗研磨と仕上げ研磨の２段階で施工するので
細かいところまで施工が可能となります。
もちろんメリットだけではなく、デメリットもあります。
全体的にムラなく施工出来ますが、メディアをお互いに擦り合わせて摩擦させてますので、部品の角ばった部分に関しては丸まってしまうことがあります。
こちらはサンプルのホイールです
赤〇の所が角ばっている（エッジ）と思いますが…
粗削りと仕上げ研磨後はと言うと…
エッジ部分が多少角がなくなります。
これは機械で自動的に行うため手作業と違って微調整が出来ない為、このように角がなくなってしまうのです。
こちらはカワサキZ用のmelberホイールで事前にお客様の方でウェットブラストをしてからのバレル研磨依頼となります。
極力エッジ部分はそのまま残して研磨して欲しいとの依頼ですので、通常の粗削り後に仕上げ研磨をするのですが、今回は仕上げ研磨のみの施工でどうなるか検証してみました。
仕上がり後がこちら
エッジ部分も極力丸まらずに済みました。
お客様に一度ご確認頂きもう１本のホイールを施工します。
元々ウエットブラストしてあったので、どれぐらい変わったのか分かりづらいと思いますので、比較写真を撮りました
右が施工前の左が施工後となります。
バフ研磨の表面の光沢には、磨き棒の油分によるワックス効果が含まれます。そのため、お湯をかけたり脱脂洗浄を行うと油分が落ちてしまい、くすみや腐食の原因になりますので、メンテナンスが大変です。
一方バレル研磨は油分を洗い流してアルミ素材そのものの輝きを引き出し素材自体を叩きつつ磨くのでくすみや腐食を最小限に抑えることが出来るのが、バレル研磨の最大の特徴となります。
こちらは実際の機械が稼働している動画となります。
ホイールやスイングアーム等に対応可能、その他のアルミパーツ等もご対応出来ますので、詳しい内容はお問い合わせください。
それでは本日はここまで！
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