こちらの続きです。


声をかけられたので、「はい?」と返事をすると、その男性は話し始めた。

「僕、(遠くに見える建物を指差して)あそこの漁港で漁師してるんですけど、今日、先輩にコレもらったんです。」と、黄色い大きなカゴに目をやった。

カゴの中を覗くと、銀色にツヤツヤ光るイワシ、アジ、サバなどゆうに50匹以上の新鮮なお魚が入っているうお座

お魚の下にはちゃんと沢山の氷が敷かれている。


男性は話を続ける。「で、家に持って帰ったら母親が数匹はとったけれど、こんなにはいらないからって…。海に捨てて来なよって言われてしまって…もらってくれませんか?」と言う滝汗

「私は「いや…ありがたいんだけどね、私観光で来ていて、今日は旅館に泊まるから、持っていかれないのよ悲しい」と言った。漁師くんは、「そうですか…、すみませんでした」と引き下がった、その時‼️


困っている人を放っておけない私の性格と食品ロスを許さない私の性質がメラメラと勃発した。


「お兄さん、お魚捨てちゃダメバツブルーここの海岸に来ている人に声をかけよう」と言うと、気弱な漁師くんは「でも…」と躊躇している。


カゴの片方を私が掴んで、「お兄さんはそっち持って!」と言い、まずは釣りを楽しんでいた女性2人組に声をかけた。私の目論見としては、魚を釣りたいくらいだから、お魚欲しい🟰もらってくれるだろうだった。


しかし…「観光で来ていて、宿に泊まるからもらう事が出来ない」と言われてしまい「釣ったお魚はどうするの?」と私が聞くと「リリースします」と言われた絶望

その後、数組に声をかけたが、同じような返事…世の中そんなに甘くないチーン

すると漁師くん、また気弱になってきて「やっぱり無理すかね。。。」と言い出した。


私はすかさず「作戦変更しよう、地元の人をターゲットにする❗️」と漁師くんに言い、「地元の方〜〜このお兄さんはそこの漁港の漁師さんです❗️豊漁で出荷しきれなかったとれたてのお魚を差し上げていまーす、いかがですか〜〜‼️」と恥ずかしいくらいの大声で呼び込みを始めた笑い泣き


まず、反応したのはちびっ子達。

子供達に「とれたてのお魚を食べると、頭も良くなるし、骨も丈夫になるんだよ照れ」などと話しているうちに、ちびっ子達のお母さんやおばあちゃん達も来て、「こんなにもらっていいの❓」「どうぞ!どうぞ!なんなら全部どうぞー」と言っているうちに、キレイにお魚はなくなった。


漁師くんが、「ありがとうございました。最初、話しかけるのも勇気がいって…本当にありがとうございました‼️」と深々と頭を下げて、笑顔で軽自動車に乗って去って行きました。


能登地震から7/1で半年、漁師のお兄さんは無事だったのかかな。。と能登地震のニュースを見るたびに思い出します。


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