11月1日は紅茶の日
 

日本紅茶協会が1983年(昭和58年)に制定した記念日なのですが、
なぜこの日が紅茶の日なのでしょうか?


その裏には
ロシア女帝エカテリーナ二世のお茶会に招かれた
日本人男性の壮絶なエピソードが隠されています。



初めて紅茶を飲んだ日本人、彼の名は大黒屋光太夫
 時は江戸時代、
なぜ、鎖国時代に日本人の男性が、
しかも遠いロシアの地で“宮廷の茶会”に招かれることになったのでしょうか…? 

1782129
紀州で船頭をしていた大黒屋光太夫は、
紀州藩御用米を積みこんだ帆船・
神昌丸
白子港(現在の
三重県鈴鹿市)から江戸へと向かいました。

その道中、記録的な暴風雨に遭遇し帆が吹き飛ばされ、船が難破。
伊豆大島付近で目撃されたのを最後に、行方をくらますことになります。


 光太夫をはじめとした16名の船員は8か月もの漂流生活の後、
日付変更線を越えて
北大西洋ロシア領のアムチトカ島に漂着します。


 日本への帰国を懇願したものの叶わず、
光太夫一行はロシア語を習得しながら、
寒さや飢えと闘いながらシベリアを横断し、
首都であるサンクトペテルブルクを目指します。

漂流から8年あまり、
ようやくエカテリーナ二世への謁見が叶い、
日本への帰国を直談判。

幾度かの謁見の末、
179111月、宮廷のお茶会に招かれ、
エカテリーナ二世から
帰国の許可を受けたのです


 10年にも及ぶサバイバル生活の末、
日本への生還を果たしたのは
光太夫と船員2名だけ、
日本に来船した初めての黒船が、
光太夫が乗ったロシアからの送還船でした。
この船の中には、餞別品として貴重な茶と砂糖も積まれていたとされています。
 


200年もの昔、
過酷なロシアでの生活を強いられ、
エカテリーナのお茶会に招かれるという波乱に満ちた人生を送った光太夫。


初めて紅茶と出会った日本人にちなみ、
11月1日は「紅茶の日」に定められています



さてさて、

光太夫が口にしたロシアンティー…、
果たして、どのような味だったのでしょうか?


時代背景からすると、
このお茶は現在も親しまれている「ロシアンキャラバン」ブレンドのような味?
それとも
中国紅茶と烏龍茶をミックスしたような
半発酵茶のテイスト??
そんなことを考えるのも楽しいですよね。


紅茶の日の一杯
あなたなら
何を選びますか?



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  ~ 藤枝理子 サロンマダム日記 ~  国式紅茶&マナー教室 エルミタージュ  藤枝 理子