茶教室エルミタージュ 紅茶マナー研究家・藤枝理子の
イースターはキリスト教では
クリスマスと並ぶ大切な祝祭ですが
長く待ちわびた春の訪れを祝う
お祭りでもあります。
イースターサンデーの日からさかのぼり
40日前は「灰の水曜日」（Ash Wednesday）
レントとよばれる断食の期間がはじまります。
そのまえの日は「懺悔の火曜日」（Shrove Tuesday）
響きだけ聞くと怖そうに思いますが
イギリスではこの日を楽しみにしています。
なぜかというと…
イギリスではこの日は別名パンケーキデー。
次の日からの断食に備えて
冷蔵庫に残っている
卵やバター、クリームなどの乳製品を
食べきっちゃいましょう～～という
食いしん坊さんには嬉しい日なのです。
そしてイギリス各地でパンケーキレースが開かれます。
歴史は古く1445年
＜中世のサザエさん＞と私が呼んでいる
一人のおっちょこちょいな主婦からはじまりました。
彼女は朝から大忙し。
礼拝を知らせる鐘を聞いて
パンケーキを焼いていたフライパンを持ったまま
慌てて家を出て礼拝堂へ走っていった
…というエピソードから生まれた
微笑ましいレース。
有名なのはバッキンガムシャーにある
オルニー村の伝統的なレース。
イッテQでも参戦していたので
覚えているかたも多いのでは？
カラフルな三角巾とエプロン姿で（可愛い♡）
フライパンを持って疾走します。
もちろんパンケーキ入り。
ちなみにキャサリン妃が焼いている
パンケーキはアメリカタイプ？？？
イギリスのパンケーキは
クレープみたいに薄い生地で
くるくる～～と巻いて
レモンとお砂糖をかけていただきます。
次はパンケーキのレシピをご紹介しますね。
Have a lovely tea time !
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Many Happy returns to you !
サロンマダム日記
アフタヌーンティー研究家 藤枝理子 著書抜粋
