みなさんこんにちは、ピットスタッフクボニワです。
何やら今年は空梅雨の気配。
関東圏のダムが軒並み貯水率例年の平均以下!
ピット裏のゴーヤたちも朝に水をやったくらいでは夕方には土が乾いて葉っぱもしんなり元気がなくなっています。
なので最近は休日も水やりのためだけに会社に出没したりして。
そしてようやく最初の花が咲きました。
アサガオもつぼみが順調に膨れてきているのでそちらも時間の問題でしょう。
最初は日よけだけの筈でしたが、やっぱり生き物が育つのはうれしいものですね。
閑話休題
本日はバイク乗りのみならず、自動車や自転車などゴムタイヤを装備するならば避けては通れぬパンクのお話です。
一度も体験したことが無い人なんているんでしょうか?
それほどパンクは身近なトラブル。
ツーリング先で発生したらいっぺんに落ち込むこと請け合いです。
ホントにツイてない人はタイヤ交換したその帰り道で釘を拾って・・・
笑い話ではなくホントにある話なのが困りどころ。
ピットで作業中にも積載スペースに修理キットを積んでる方が散見されます。
・・・が。
みなさんイザ、その時が来たら。
しっかり使えますか?
悩まず修理できますか?
説明書は付属するでしょうが正直見ただけで分かりますかね?
なので今回はパンク修理の一部始終をちまちまとした解説付きでご紹介します。
折角のパンク修理キットを宝の持ち腐れにしないためにも、一度は見といたほうがいいかもね?
この後は写真以上に説明文が長ったらしいので覚悟してお付き合いください。
早速サンプルですが、オーソドックスに釘のようなもの、が刺さって見事に空気漏れ。
お手本のようなパンクです。
写真は確認のために石鹸水をかけていますが、出先では当然そんなんありませんよね。
そん時はとりあえず唾を指にとって塗りつけてください。
結構これでわかるもんですから。
ささってる異物の長さが短い場合、実はパンクしてなかった、空気圧が低いのはエアチェック最近してなかったからだった、なんて間抜けな話もあるので漏れてるかどうかの確認は大事です。古事記にも書いてある(嘘です。)
引っ張ってみますがいきなり抜き取ったりしてはいけませんよ?
異物が刺さった方向を意識しないとこの後の修理剤の挿入が上手く行きません。
まっすぐなのか、斜めなのか、そもそも斜めならどっちに傾いているのか。
この時点でしかと確認しておきましょう。
では使用する道具一式です。
大体のキットでは同じような揃えになってるはずです。
まずは貫通穴を均すためのリーマー。
シール材を挿入するインサート。
この二つは車載用だと差し替え式になってることも多いようですね。
そしてシール材とラバー用接着剤。
他にもカッターの刃などが入ってい商品もります。(無いのもあります)
まずはパンクの原因を抜き取ります。
やっぱり釘でした。
よくもまあこんな釘が道路に落ちてるもんです。
でもまあこれくらいなら修理は余裕。
とまぁ、こんなごついのでパンクしちゃう人も世の中にはいるんです。
比較セヨ。
4cmもある釘がカワイク見えちゃう8cmオーバーのボルトでした。
これだけ太いのが刺さると修理キットではどうにも埒が明かないのでタイヤ交換になりました。
最近タイヤ交換したばかりだったそうなのにご愁傷さまです・・・
で、こういったものを無理に修理しようとすると、これまたろくなことにはならないものでして。
このタイヤ、パッと見ヒビも見当たら無いし溝もまだしっかりあります。
でもよく見るとトレッドが何やら不均一に摩耗していますね。
内側から見た図。
大きな穴を埋めようと2本の修理キットを無理くりぶち込んでました。
当然このような修理は本来の使い方ではないので空気漏れはおさまらず。
にもかかわらず無理に走行してしまったためタイヤに過負荷がかかり、
タイヤの内側全周に剥離を起こしていました。
このまま無理に走行すればバースト間違いなしだったことでしょう。
そうしたらバイクはコントロールを失いどんな危険な状態になっていたか・・・
自分だけならまだしも他の人を巻き込んだとしたら?
たとえ命が無事だったとしても人生お終いです。
ちょいとお話が脱線しちゃいましたので軌道修正。
ゴム用接着剤をボトルから適度に取り出しまして。
このようにリーマーに塗りたくります。接着剤着きのリーマーでパンク穴を均すことで、この後の修理剤が収まる適切な穴サイズと下地作りを同時に行います。
説明書に書いてある回転方向にのみ回してリーマーを根本まで押し込み、コレを2回は繰り返します。
回転方向が指定されているのは接着剤を穴の奥の方まで届けたいから。
逆回転だと外に掻き出す方になってしまいます。
奥へ奥へと接着剤をしっかり送り込みましょう。
お次は修理剤。
個人的に手の脂分すら接着の邪魔だと思うので素手では触りません。
ニッパーなどでつまみます。
そしてインサートツールにセット。
大体でいいので真ん中あたりにくわえさせます。
そしたらばコイツにも接着剤を塗布。
塗りすぎはこぼれて汚くなるのでNGですが、ケチっても接着不良を起こすので満遍なく塗りたくります。
タイヤの穴も接着剤。
修理剤も接着剤。
どちらも程よくとろけたところで
グッと押し付けて
躊躇うことなくぶっすりと奥まで貫きましょう。
奥まで刺さっていればインサートツールだけすっぽりと抜けてくるはず。
もしも一緒に修理剤が抜けてくるようなら最初からやり直しです。
若しくは刺さった異物が大きすぎて穴が修理できる限界サイズを超えているかもしれません。
何回チャレンジしても修理できないようでしたらあきらめてレッカーを呼びましょう。
そしてタイヤを交換するのです。
神も仏もないようですが、きっとブッダは眠っていたのでしょう。
修理剤の外にはみ出した部分は邪魔なので切り落としますが、決して面一で落としてはいけません。
5mmから1cm程度残して切るようにしないと、タイヤの内側に落っこちてしまうかもしれないのです。
しばらく走ればタイヤの表面に埋め込まれるので気にならなくなりますよ。
最後に石鹸水をまたかけて空気漏れがないかをチェック。
修理剤を動かしても抜けたり漏れたりがないかを確認したら作業は終了です。
空気圧を規定値に合わせて走り出しましょう。
ただし、一度でも修理したタイヤは本来の強度や性能を発揮できません。
これまで以上にこまめなエアチェックやトレッドの異常に目を光らせましょう。
出来うるなら例え溝が残っていたとしても新品タイヤへの交換がおススメです。
不安の種を抱えながらの走行はストレスですよ?
それでは本日もライコランド埼玉店ピットブログをご覧くださり誠にありがとうございます。
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