仕事術 組織の体(てい)についての雑感 | あひるのブログ

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これは! と思ったことをのせてます

組織改革。風土改善。etc。
いろいろといわれていますが、今回はすこしそれについての雑感を。


仕事環境をよくするために、やれ業務改善だとか、組織改革だとか、風土改善だとか、社風の刷新だとかを耳にします。


個人的にはこれは「ビッグワード」。
いわゆる内容のともなっていない耳触りのいいキャッチフレーズ。


普通「組織」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
おそらく人それぞれだと思います。

上意下達型のピラミッド型の組織から、テロリストのような独立した「セル」の集合によって成り立つ組織まで、さまざまです。


そして、最近のキーワードは「自律型」。
指示待ちはダメだとか、自分で考えて行動しろだとか、いわゆるそういう風潮が流行りになっているように感じます。

「今までのような上意下達のピラミッドではなくて、各々自分で考えて行動しろ。その面倒はみてやるから」

世間一般はこんな感じでしょうか?
どこかで聞いたことありますよね?


じゃあ次にこんなのはどうでしょう?
「ちゃんと手順を順守して、きちんと確認をしながら業務を進めないからこうなるんだ!」

これもどこかで聞いたことありますよね?


こういった話の展開だと、この二つの言葉は矛盾してるから無理なのだよ。
となりそうですが、その通りで、普通は両立することは無理だと思います。

手順があるということは、指示に従うこと。
自分で考えるということは、時と場合によってはその指示を無視すること。
責任をとる側の人間は、指示を無視した行為は間違いなく叱責します。

普通の組織はこんな感じでうまく回るはずありません。



先人の知恵に学ぶと実はこの通りで、プロイセンの軍隊なんかも上意下達構造で、完全なるピラミッド型。自動車産業黎明期のフォードも上意下達のピラミッド形式だったそうです。


当然このタイプの組織は臨機応変な対応ができないので、やっぱり対策を考え始めます。
組織構造が一番でやすい軍隊なんかはその典型で、指示がなくても体が動くようにするために徹底的な訓練と、自律して行動できるようにするための叩き上げの下士官を作り始めます。


無意識に体が動くまで訓練された兵隊と、兵隊から完全に信頼されている
叩き上げの軍曹。

最近の映画でよく見る光景です。
そしてこの一単位を「セル」として前線を超えて侵入、かく乱するのが浸透戦術…だったりします。

平易な言葉に追いかえると、
優秀なチームリーダーが、チームワークと能力のあるチームを目標に向かうように采配する。

こんな感じになるのだと思います。
最近の知的労働者の理想といわれるような形かもしれません。

ピラミッド構造の上位からは手順ではなく目標を指示し、ピラミッドの下の人間は目標に沿うように裁量を発揮する。


上意下達のピラミッドど、自律性。
矛盾してないならやればいいじゃない。

でも、なかなかできない原因はただ一つ。

「無意識に体が動くまで訓練された兵隊と、兵隊から完全に信頼されている叩き上げの軍曹」 

手順を飛ばして一足とびに理想を追い求めても、簡単にはできません。