アサリやカキを食べていたら、中から小さなカニが出てきたという経験をされたことはおありでしょうか?

 

カニが貝に食べられてしまったのだと思われる方が多いみたいですが、そのカニはカクレガニという貝に寄生するカニの仲間で、通称「ピンノ」と呼ばれています。

 

冬場にカキを食べる機会があったのですが、中からピンノが出てきたので、標本にできないか挑戦してみようと思います。

 

 

 

とても小さなカニですが、このサイズで立派な大人です。

 

加熱したカキから出てきたのでこのように赤く変色していますが、生きているときは違う色をしているので、塗装して再現しなければいけません。

 

かなり小さい上に初めて挑戦する種なので上手く仕上げられるかはわかりませんが、今回はお遊び程度に気楽に作ってみようと思います。

 

 

 

さすがに小さすぎるので除肉は断念し、そのままポーズを整えて乾燥させます。

 

(細かいことですが、自分の中では除肉をして制作したものを剥製、除肉をせずに仕上げたものは標本と呼び分けています。なので除肉をしていない今回の作品は標本として扱います。)

 

左右非対称な中途半端なポーズにしていますが、これにはある狙いがあるのです。

それは完成するまで秘密にするとして、作業を進めます🤫

 

 

 

 

 

十分に乾燥させたら絵の具で色を塗っていきます。

 

 

 

 

 

塗装終了。

甲羅の細かい模様を筆で描き込むのは大変でしたが、まぁだいたいこんな感じでしょう。

 

 

 

 

 

 

最後にニスでコーティングをして

 

 

 

 

 

カキにセットすれば完成です!

 

カキの身の下側に隠れているのが見えるでしょうか?

 

左右非対称ないびつなポーズには狙いがあると言いましたが、それはカキにフィットさせるためだったのです。

(ちなみにカキの殻は実物を、カキの身は食品サンプルを使わせていただきました)

なかなか自然な感じに収まってくれたのではないでしょうか。

 

生牡蠣を食べようとして殻を開けたらピンノが入っていた、という一場面を再現した、遊び心満載の楽しい標本に仕上がったと気に入っています。

 

またいつか作品展をする機会がありましたら、この作品も展示しようと思っておりますので、その折はぜひ実物を見にいらしてください。