twitterのフォロワー様から、飼育していたモンハナシャコが死んでしまったので剥製にできないかというご相談をいただきました。

 

シャコのサイズを伺ってみると、10㎝ほどということで、さすがに剥製にするには小さすぎます💦

 

剥製にするには最低でも20㎝くらいは必要なので、今回のお話はお断りさせてくださいと申し上げたところ、

 

子供の頃からの念願かなってやっと飼育できた思い入れのあるシャコなので、どうしても形に残して手元に置いておかれたいということでしたので、

 

確実に成功する保証はできない旨をお伝えした上で制作を引き受けさせていただきました。

 

 

 

 

 

現物を確認してみると長さはなんと9㎝。

画像だけでは大きさは伝わらないかもしれませんが、めちゃくちゃ小さいです。

しかも模様も複雑。

これはかなり苦戦しそうですが、形に残せるようにできる限り頑張ります💦

 

 

 

 

 

それでは制作開始です。

 

 

 

 

 

まずはボイル。

触った感じでは殻はもろく、関節をつなぎとめている膜も薄すぎて今にもバラバラになりそうです。

形を保ったまま除肉できるか不安です。

 

 

 

 

 

悪い予感が的中😖

関節がつながったままの状態で除肉したかったのですが、ちょっと触っただけで真っ二つにちぎれてしまいました。

 

おかげで除肉はしやすかったですが、連結するのに手間がかかりそうです💦

 

 

 

 

 

続いてはポーズを整えます。

 

ちぎれた部分もなんとか連結させることができました。

この作業だけで3時間もかかってしまいましたが、こだわっただけの仕上がりになると信じています。

 

この状態で充分乾燥させます。

 

 

 

 

 

約二週間後・・・ 

 

 

 

 

 

体を支えていた爪楊枝を外して様子を確認。

 

自立してくれるか心配でしたが、これなら大丈夫そうなので塗装作業に移ります。

 

 

 

 

 

塗装中🎨

 

小さい上に模様も複雑。
もう発狂しそうです😭

 

 

 

 

 

エアーブラシでのグラデーションや細部の筆塗りなど、9㎝の世界に今の自分の持てる技術のすべてを投入し塗装完了。

塗り終えるまでに10時間もかかってしまうというなかなかの難物でした。

 

 

 

 

 

絵の具が充分に乾いたら、

 

 

 

 

 

 

表面にコーティングを施して完成です!

 

 

 

+゚+。:.゚おぉ(*゚O゚ *)ぉぉ゚.:。+゚

 

自分で言うのもおこがましいですが、これはなかなかの傑作ではないでしょうか。

もしかしたらヤシガニのクオリティーを超えているかもしれません。

時間をかけてポーズや塗装にこだわっただけの作品に仕上がったと思います。

 

 

ご依頼者様にお渡ししたところ、

「思い入れのある子だったので感動して手が震えています」

とのお言葉を頂戴し、思い出を形に残すお手伝いをすることができた達成感に満たされています。

 

 

今回も新たな作品に挑戦することができ、また一つステップアップすることができたと自信をつけることができました。

これからも皆様に喜んでいただけるような作品を作っていくことができればと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

でも小さすぎる作品のご依頼はやめてくださいね😅