以前に博物館からのご依頼でイセエビの剥製を制作させていただきましたが、ありがたいことにその博物館からまた制作のご依頼をいただきました。

 
 
 
 
 
今回ご依頼いただいたのはイボイワオウギガニというカニです。
 

初めて手掛ける素材なので上手く作れるか不安ではありますが、依頼を引き受けた以上は頑張ります。

 

 

 

それでは制作開始です。

 

 
 
 
まずはボイル。
 
 
 
 
 
殻の中の肉を取り除き、
 
 
 
 
 
ポーズを整えて乾燥させます。
 

これはなかなかカッコよく整えられたと一人で悦に入っていたのですが、先方に画像を送り確認していただいたところ、このポーズは博物館の展示にはふさわしくないとのご指摘をいただき、

 

 
 
 

こちらのポーズに変更しました。

 

あのまま制作を続けていたら取り返しのつかないことになってしまっていたので、一度確認を取っておいて良かったです ε-(´∀`*)ホッ

 

 

 

 

 
続いて絵の具で塗装します。
一通り塗装が終わった段階でまた確認していただいたところ、

 

これだと色が黒すぎるとのことでしたので、

 
 
 
 
 
塗り直しました。
 
この色彩で確認していただいたところ、今度はOKをいただきましたので、
 
 
 
 
 
 

最終コーティングを施して完成です。

 
ふぅ・・・。
紆余曲折ありましたが、何とか完成まで漕ぎ着けることができました。
 
 
 
 
完成後は梱包し博物館へ発送。
破損なく無事に到着し、先方からも仕上がりにご満足いただけたとのお言葉をいただき、やっとプレッシャーから解放されました。
ご期待に応えることができて至極光栄です。
 
しかしまだまだ駆け出しの未熟者の身。
この成果に慢心することなく、もっと技術を向上させることができるように頑張ります!