『ライヴ・イン・ジャパン(Live in Japan)』
リリース 1992年 7月10日
プロデュース ジョージハリスン
【収録曲】
1.アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー
 - I Want To Tell You (4:33)
2.オールド・ブラウン・シュー
 - Old Brown Shoe (3:51)
3.タックスマン
 - Taxman - (4:16)
4.ギヴ・ミー・ラヴ
 - Give Me Love (Give Me Peace On Earth) (3:37)
5.恋をするなら
- If I Needed Someone (3:50)
6.サムシング- Something (5:21)
7.美しき人生 - What Is Life (4:47)
8.ダーク・ホース - Dark Horse (4:20)
9.ピッギーズ - Piggies (2:56)
10.セット・オン・ユー
 - Got My Mind Set on You (4:56)
(Composed by Rudy Clark)
11.クラウド・ナイン - Cloud 9 (4:23)
12.ヒア・カムズ・ザ・サン
 - Here Comes The Sun (3:31)
13.マイ・スウィート・ロード
 - My Sweet Lord (5:42)
14.過ぎ去りし日々
 - All Those Years Ago (4:26)
15.チアー・ダウン - Cheer Down (3:53)
(Lylics by Tom Petty)
16.デヴィルズ・レイディオ
 - Devils Radio (4:25)
17.イズント・イット・ア・ピティー
 - Isn't It A Pity (6:33)
18.ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス
 - While My Guitar Gently Weeps (7:08)
19.ロール・オーバー・ベートーヴェン
 - Roll Over Beethoven (4:45)
(Composed by Chuck Berry)
特記なき場合、作詞作曲ジョージハリスン
【パーソネル】
George Harrison - Lead vocals, guitars
Eric Clapton - Guitar, backing vocals
Andy Fairweather-Low - Guitar, backing vocals
Greg Phillinganes - Keyboards, backing vocals
Chuck Leavell - Keyboards, backing vocals
Nathan East - Bass, backing vocals
Steve Ferrone - Drums
Ray Cooper - Percussion
Tessa Niles, Katie Kissoon - Backing vocals.
【作品概要】
エリック・クラプトンと彼のバックバンドを率いて1991年12月に日本で行われた、ジョージ・ハリスンにとって実に17年ぶりとなったコンサートツアーから収録されたライブアルバム。
【曲目解説】
“アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー”
オリジナルは、ビートルズの66年の『リボルバー』に収録。オリジナルにはなかった、クラプトンとジョージによるギターソロが聴ける。
“オールド・ブラウン・シュー”
オリジナルは、ビートルズの1969のシングル盤“ジョンとヨーコのバラード”のB面曲として発売された。オリジナルでは、ポールマッカートニーがつけいたコーラスだが、こちらはもちろんクラプトンが歌っている。
“タックスマン”
こちらもオリジナルは、『リボルバー』収録。ジョンとポールが歌っていたコーラスを女性コーラスで聴けるのが楽しい。
“ギヴ・ミー・ラヴ”
ジョージの73年のアルバム『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』からのシングル曲。ジョージにとって、初の全米一位となった曲である。オリジナルにはなかった女性コーラスが前にでている。
“恋をするなら”
ビートルズの65年のアルバム『ラバー・ソウル』収録。終盤、オリジナルにはなかった、クラプトンによるギターソロが聴ける。
“サムシング”
ビートルズの69年のアルバム『アビーロード』に収録され、シングルカットもされている。オリジナルに忠実なギターソロに続いて、クラプトンのソロが聴ける。
“美しき人生”
ジョージが1970年に発表したアルバム『オール・シングス・マスト・パス』に収録され、1971年2月15日にシングルカットされた。
オリジナルのストリングスやフォーンは再現されず、ギター中心のアレンジである。
“ダーク・ホース”
ジョージの74年のアルバム『ダークホース』に収録され、シングルカットもされた。オリジナルでは喉を痛めていて、歌声がしわがれていたが、それにしても、ジョージの声も、あの頃から変わっていない気がする。
“ピッキーズ”
ビートルズの68年のアルバム『ザ・ビートルズ』に収録。オリジナルのハープシコードは、キーボードによって再現されている。
“セット・オン・ユー”
ジョージの87年のアルバム『クラウド・ナイン』に収録。オリジナルは、62年のジェイムズ・レイのヒット曲。“ギヴ・ミー・ラヴ”以来の全米一位を記録している。
“クラウド・ナイン”
『クラウド・ナイン』収録。クラプトンのギターが前面にでている。
“ヒア・カムズ・ザ・サン”
『アビーロード』に収録。この曲が、クラプトンを訪ねたジョージが、芝生の上で日光を浴びている時に書いたというのは有名なエピソードだ。
“マイ・スウィート・ロード”
『オール・シングス・マスト・パス』に収録。最後のところで、ジョージはブッダなどの歌詞を歌っている。
“過ぎ去りし日々”
ジョージの81年のアルバム『想いは果てなく〜母なるイングランド』収録。亡きジョンレノンに捧げられた曲で、オリジナルには、ポールマッカートニーやリンゴスターも参加した。ジョージの脳裏には、亡き盟友の面影が浮かんでいたのだろうか。
“チアー・ダウン”
1989年7月公開の映画『リーサル・ウェポン2/炎の約束』のサウンドトラックに提供された。クラプトンとジョージのギターの掛け合いは聴きもの。
“デヴィルズ・レイディオ”
『クラウド・ナイン』に収録。ユーモアと皮肉が込められた曲だ。
“イズント・イット・ア・ピティー” 
『オール・シングス・マスト・パス』に収録。オールドファンなら、トリップしてしまいそうな、たまらない演奏である。
“ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス”
『ザ・ビートルズ』に収録。オリジナルでも、クラプトンはリードギターを弾いている。ビートルズのアルバムで、メンバー以外がギターを弾いたのはクラプトンだけである。当日、演奏を聴けた観衆は、歴史の証人と言えるだろう。
“ロール・オーバー・ベートーヴェン”
56年に発表されたチャックベリーのシングル曲で、ビートルズ盤は、63年のアルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』に収録された。
この曲だけは、オリジナルとかなりアレンジが異なっており、ファンキーなピアノやフォーンが聴かせてくれる。オープニングは静かに始まったが、エンディングにロックンロールを持ってくるとは、さすがは元ビートルズ。