同じ言葉、同じ単語を使っていたとしても、人それぞれ感覚が異なり、違う意味で使っていることがあります。

 

例えばある会社では福利厚生が充実していると言われる。

 

会社側は、本の購入代を支給する、毎月1回懇親会を実施する、部活動の補助金を出すことを福利厚生とする。

 

一方で本を読まない人には福利厚生と感じないし、懇親会が苦手な人はむしろ苦痛であるし、部活動より自分の時間を大事にしたい人には刺さらないと思います。

 

むしろ、給料を上げること、手当をつけることを福利厚生と思うかもしれません。

 

当たり前のことですが、このように会社側の制度の背景と、社員側の受け止め方が異なることはよくあります。

 

さらに会社の理念、目標ではどうでしょう。

 

当社はお客様を第一に考えますという理念があったとして、このお客様第一も人それぞれ感覚が異なります。

 

お客様の要望を全て叶えることがお客様第一とする人、自社の商品やサービスがたくさん売れることがお客様第一につながるとする人、とお客様は第一だけど、それは自分たちがあってのこととする人。

 

特に会社では、利益を上げなければ会社が存続し続けられないのですから、言葉では第一としても、実は限界があります。

 

その受け止め方の違いを定期的に説明する、認識合わせをすることはとても大事だと思います。

 

うちの会社のお客様第一とはこういうことである。うちの会社の福利厚生はこういった背景である。

 

この説明をすることが、自分たちの目指す方向性をブレさせないことにつながり、会社のブランディングにつながります。

 

普段あまり会社側の考え方、用語の意味を聞かないなと思う人は実際に社長や人事部門に聞いてみてはどうでしょうか。

 

お互いの認識がズレたままであることが、そのうち違和感につながります。

 

ズレるのは仕方がないにせよ、お互い言葉にした上でズレを認識するようにしたいですね。

 

なんとなく違和感があるなで過ごすのは体によくありませんよ。

わたしの座右の書「七つの習慣」の第5の習慣に、「理解してから理解される」というものがあります。

 

人とのコミュニケーションの中で、自分が理解してほしいと思うなら先に相手のことを理解してからという意味です。

 

これは簡単なようで難しいのではないでしょうか。

 

さきほどの文言から悪い受け止め方をすると、自分が理解してほしいという成果のために相手のことを理解するとなります。

 

これでは真に相手の相手を理解しよう、相手の話を聞こうとはならなそうです。

 

ですので、わたしはとにかく相手の話を聞く、相手のことを理解する、それだけを考えます。

 

結果として、ときには自分の話をしないこともありますが、それでいいと思っています。

 

例えば商談をするとき、取引の話をするとき、自分は何者か、安心させるために自己紹介をすると思いますが、それよりも、おたくはうちにどのような利益をもたらしてくれるのか、の方が知りたいはずです。

 

できれば相手の事前情報を知っておくこと、全くの初対面であればまず相手のことを知ること、話を聞くこと。どういった悩みや困りごとがあるのかを理解すること。

 

人の話を聞くことは誰でもできるようで、簡単にできるものではありません。

 

だからこそ、自分は相手の話を聞いてみる、何を考えているのか、何を必要としているのかを理解することだけに徹する。

 

それだけを意識したいと思います。

 

 

わたしが数回経験している転職で、どこにいっても一定程度馴染めている(大抵長くいる人みたいと言われる)要因として、その会社の雰囲気、空気を受け止めるということがあるように思います。

 

逆に転職でうまくいっていないなと感じる人には、自分の風を吹かせよう、自分の経験・知識をどんどん取り入れていこうと、最初から力が入り過ぎている人が多いように思います。

 

それがうまくいかなくて、すぐに辞めてしまう人も過去に見てきました。

 

新しく入る人に対して、表向きには好きにやっていいから、自分の思うようにやって会社を良くしてくれ、と言いますが、実際それをやってしまうとうまくいきません。

 

これは転職に限ったことではなく、常日頃から与えられた条件でどうしようか、与えられた条件で何ができるかを考えることにもつながります。

 

例えば、出かける予定があったところ、天気が悪くなった。打ち合わせの予定がキャンセルされた。急な用事が入って予定がおかしくなった。

 

こういったときにも、状況を恨むのではなく、ではどうするか、どうやろうかと考えます。

 

転職する前の条件は自分である程度はコントロールできますが、いざ入社したあとの条件はなかなかコントロールできません。

 

それを思っていたのと違う、今までと違う、本当はこうなのに、と思うのではなく、まずは与えられた条件でどうするか、何ができるかを考えることが、どこへ行ってもうまくできる要因の一つではないかと思います。

 

日々の色々な条件、環境、制約も楽しんで、どうするかを考えて行きましょう。

「レッテル」という言葉は今も一般的なのでしょうか。

 

「レッテル」とは、オランダ語の「letter」が語源と言われ、ラベルと同じ意味。要するに人の評価を決めること、評価することと認識すれば良いと思います。

 

似た言葉で、「先入観」というものもあります。

 

初めて接する人に対し、事前にどういう人か聞いている、また経歴などを読むことでイメージができ、実際に会った第一印象でも自分なりにこういう人なのかなと受け止めます。

 

そこではさすがにレッテルまでは貼らないと思いますが(中には貼る人もいるかもしれませんが)、例えば職場で一緒に仕事をしている、また接する機会が増えてくるとその人の性格や、習慣が見えてきて、レッテルを貼るようになります。

 

このレッテルが貼られると厄介なこととなり、特に悪いレッテルを貼られてしまうと何をやってもマイナスイメージを与えられてしまいます。

 

いつも会社に対してネガティブなことを言っているとレッテルを貼られてしまうと、大事なことを訴えてもいつものことと流されます。

 

仕事でうまくいっていなくて最近焦っている、元気がないとレッテルを貼られてしまうと、調子が悪い他の理由があったとしても、仕事に紐づけられてしまいます。

 

人それぞれ考え方、生き方、やり方が違うように、その人だけを見ても全く同じ状況はないのではと思っています。

 

例えば、体調が悪い日があったとしても、熱があるのか、お腹の調子が悪いのか、疲れなのか。疲れのときも、仕事の疲れなのか、楽しいことをした疲れなのか、要因は様々だと思います。

 

それを「体調が悪い」一つのレッテルだけ貼ってしまうと、きちんとした接し方、助け方ができないと思います。

 

確かにレッテルを貼ってしまうと、貼った側は楽です。

 

この人はこういうときはこう接すればいい、こういう行動を取っているときはこう話しかけようとパターン化できます。

 

特に人の心は見えないので、レッテルを貼ってその通り行動することでうまくやっていると思えるでしょう。

 

でも、人ってそんなに単純なものじゃないと思います。

 

さきほどの例のように、体調が悪いにしても要因は色々あると思いますし、調子がいいときにも理由があり、同じ行動を取っているとしても背景が違うこともあります。

 

レッテルを貼って楽をすることは、その人のきちんと見ることを放棄することと同じではと思います。

 

わたしはそもそも、そのときそのときの状態を見て、何かあったのかな、うまくいっていないのかなと気にします。

 

もちろん、実際は聞いてみないとわからないので、声をかけることもあります。

 

思っていたよりも心配なさそうなときもあれば、実は悩みを抱えているときもあり、本当に見た目(レッテル)だけではわかりません。

 

特に人に対して最近では、先入観を捨てること、イメージ付けないことを意識していますが、意識し続けないといけないなと思います。

 

みなさんは人に対して、どのように接しますか?

 

転職や環境が変わる際、様々な条件が与えられると思います。

 

所属部署、役職、やることになる業務、それらは一見客観的であり、わかりやすいと捉えがちですが、本当にそこで良いかどうかはできる限り詳細に知っておきたいものです。

 

例えば営業(セールス)にしても、新規のお客様に対する営業が多いのか、既存のお客様に対する営業が多いのか、オンラインなのか、外回りなのかなど。

 

もちろん、自分は何でもOKならば問題ないですが、具体的にどういう営業をやることになるのか、気になるときは聞いた方がいいと思います。

 

また役職にしても、マネージャーとして入社したものの、メンバーが一人もいなかった。そうなると、誰かをマネジメントしたいと思っていたけど実質プレイヤーだったということになります。

 

そしてもっとも気をつけたいのが、その新しい環境で自分が何を求められているのか、将来的にどうなってもらいたいのかを明確にしておくことです。

 

期待値調整という言葉もありますが、組織に所属する以上、各自役割があります。その役割は自分だけで納得しておくのではなく、必ず新しく所属することになる組織と合わせておくことです。

 

実は入ってみたけど思ったのと違った。そもそも、自分は必要あったのか。

 

そんなことがあるのかと思いますが、結構あります。採用する会社側もきちんと必要とする人物像、役割を認識していないケースがあるからです。

 

とりあえず人がいないから採用しよう。経歴が合ってそうだから採用しよう。と言う会社もあります。

 

何より、わたしは人を採用すること、人を雇うことは、その人の人生を背負うことだと思っています。

 

新卒の子を入社させるならば、新卒の子にとっては初めての社会人となる会社。今後の人生に大きく影響します。

 

中途で転職する人も、充実した人生を送りたい、いい生活をしたい、そういう想いで入社を決めます。

 

それに対し、会社側がそこまで認識がないケースもあります。

 

だからこそ、新しい環境を決める際には、きちんと自分に求められるものは何か。将来どういった人物になってもらいたいのかを明確にすることだと思います。

 

わたしが今回転職を決めたきっかけの一つとしても、退職する会社と自分の能力があっていないと感じたからです。

 

もちろん、人によって、仕事の価値観は異なります。

 

生活のためであればいい、能力を伸ばしたい、やりがいのある毎日を過ごしたい。

正解はもちろんありません、人それぞれです。

 

その上で、自分が働く場をこうしたいと思うことと、会社がそれに応えられる場かどうかのすり合わせは必要だと思います。

 

こればかりは、可能ならば言葉で合わせた方がいいと思います。

 

自分はこう思っていた、会社側はこう思っていた、そこに誤差があったらどちらにとっても不幸になりますからね。

 

せっかくの転職、新しいチャレンジをいい形で行えるようにしてほしいです。