読書など -2ページ目

読書など

などなど


どなどな

全貌ウィキリークス/早川書房
¥1,890
Amazon.co.jp

著者はマルゼル・ローゼンバッハホルガー・シュタルクです。

WikiLeaksの名前は誰でも一度は聞いたことがあると思います。
このサイトが一躍、有名になったのはCollateral Murder という動画でしょう。
この動画はyoutubeなどで今でも簡単にみることができますが、その内容はアメリカ軍が歩いているだけの市民をNewBagdadで殺しているものです。

では、このサイトの開設者のジュリアン・アサンジ氏はなぜこのようなサイト、つまり政府の秘密をリークするようなサイトをつくろうと思ったのでしょうか。

(http://www.wikileaks.org/About.htmlの1.3より)
Publishing improves transparency, and this transparency creates a better society for all people. Better scrutiny leads to reduced corruption and stronger democracies in all society’s institutions, including government, corporations and other organisations. A healthy, vibrant and inquisitive journalistic media plays a vital role in achieving these goals. We are part of that media.
(反転してください。原文英文です。)


<試訳>
出版活動は透明性を高めます。この透明性は全ての人にとってよりより社会を創造します。より優れた監視は、政府や企業その他の機関を含む全ての社会的機関での腐敗を減らし、より強い民主主義の形成へと繋がります。健全で力強く、探究心の強い報道的なメディアはこれらのゴールを達成するために非常に重要な役割を果たします。私たちもそのようなメディアの一部なのです。

ということです。情報公開は健全な社会へとつながるのだという考えをもっているのです。
そしてどのように情報を得るのかと言えばWhistleblowerに頼っています。
彼らから得た情報を真偽を吟味したうえでネット上で公開しているのです。

もちろん、この方針に強く反対している人もいます。
Collateral Murder をwhistleblowしたのはブラッドリー・マニング氏です。彼はwikileaks経由ではないところで、いわば自業自得とも言える形で情報を流したことが分かり捕まりました。そして先月、35年の禁固刑を言い渡されました。Whistleblowはなかなかリスクが高いのです。
政府や軍が秘密の情報を持っているのは当然のことであり、それに違反するのものは許さないということです。これもかなり説得力のある議論ですし、まさに今、日本でも秘密情報保護法について議論が分かれているところです。

最近ではエドワード・スノーデン氏がwhistleblowしてアメリカの下院議長からtraitor(裏切り者)と言われておりました。アサンジ氏を殺せという人もいるようです。今回の事件も日本政府は表では強く抗議しておりませんが(残念)、けっこう怒っている人が多いのです。

例えばこれ。
http://www.theguardian.com/world/2013/sep/17/brazil-president-snub-us-nsa
ブラジル大統領のジルマ・ルセフさんはアメリカ行きを今回のことで中止にしたそうです。かなり怒っておりますね。というか、国民が起こっているからそれに配慮しているのでしょう。日本人は怒ってるのかな?まぁアメリカだし、仕方ないよなぁみたいな感じでしょうか。

僕自身はどちらかといえばWikiLeaksよりですが、なんでもかんでも公開すればいいとも思えません。ただ、巨大メディアはちゃんと機能していないですし、政府もこのようなサイトがない限りは隠す必要のないことまで自分の都合で隠すということもあるでしょう。なので政府のチェック機関として機能していない巨大メディアの代わりにWikiLeaksがあるのは良いことなんだろうなぁと確信をもてませんが思っています。

では。