お久しぶりです。

ブログで取り上げる英語がなんとなく見つからないまま、とうとう物語が終わってしまいました。

今回は少し長くなりますが、お付き合い下さい。

 

ブログをお休みしている間に、主人公一家は熊本に移住、夫妻に長男が生まれてフィリピン渡航の話が消え、ヘブンは子供の誕生を機に戸籍に入って松江で錦織先生に再会したのも束の間、錦織先生は他界…といろいろあったわけですが、熊本時代でおーと思った英語は、Revered。

覚えておられますか?

2月27日オンエアの第105回、イライザからヘブン先生に届いた手紙です。

 

手紙の中で、イライザは

If you would come now, it would be as a revered author.

と書いていました。

 

日本語字幕は「売れっ子作家」となっていましたが、reveredは単に人気で引っ張りだこ、というより、誰もが認める絶対的な権威があって頂点に君臨する、といったニュアンスがあります。

対象はここでは人ですが、モノにも使えます。例えば大英博物館とかです。

 

Reveredという単語が朝ドラに出ると思わなかったし、文章もよく見ると、it(=ヘブンの帰国)が主語になっている。更にその直前、

「あなたに講演や仕事の依頼がたくさん届いている」

も、英語は

editorial office is awashed with requests for(?) lectures and works.

なんですよね。

出版社に問合せが殺到して大変なことになってる様子が目に浮かぶ表現です。

イライザさんの英語は相変わらずおしゃれというか、知的だなあと感じる回だったのでした。

 

そんな彼女が「Kwaidan」に対する憎悪とも言える強い感情を露わにしたのが、3月25日放映の第123回。

執筆のきっかけを作ったのは自分と詫びる主人公に向かい、

This is ― is too much ― too much.

「信じられない

のあと、

It’s ruined.  Do you understand?  Everything is ruined.

「台無しだわ。わかる?すべて…台無しにしたの」

と涙を流して迫ります。

 

Ruined. 文字通り「台無し」という意味。

キツい単語ですが、日常会話の中で使われる局面はあります。


週末や夜間に部下や同僚に仕事のメールを送ることはハラスメントに当たるとして、昨今は控えることが求められますが、それでも連絡を取らないといけなかったとします。

そんな時、Sorry to ruin your weekend but ―(お休みのところ悪いんだけど)と断ってから本題に入るわけです。

というか、ruinてこういうシチュエーション以外ほとんど使わないなあ。それくらい強いんでしょうね。

 

この回を改めてみると、イライザさんの演技もすごい。

しかも背後で鳥のさえずりが聞こえてきて、彼女の怒りが逆に際立ってくる。

彼女がこれまでどういう人生だったかは詳しく語られていないので、基本的には仕事に打ち込んできたのだろうと推測するしかないのですが、彼女もまた、順風満帆なことばかりではなく、この世はウラメシイと感じる瞬間があったかもと思える回でした。

 

そして…3月27日の最終回。

 

既に数えきれないほど多くの人が最終回についての感想や分析を発信しているようなので、このブログでは英語という点で1つ。

『思ひ出の記』の英語の題名、Reminiscences of Lefkada Heavinでしたね!

Reminiscencesと言えば…

はい、11月25日のブログ第3回で取り上げた、「思い出はべらべらと…」のアレです。

「その記憶が手の届かないところにあってどうすることもできない、遠さと切なさみたいなもの」

と書きました。


たった4ヶ月前なのに、懐かしいなあ(笑)。

当時はまだ、主人公はじめ登場人物は皆、何があるのかどこへいくのかという主題歌さながらの毎日でした。

銀二郎さんとの思い出を聞いたヘブン先生も、最後は思い出になっちゃって。

で、あれやこれやのお話がすべて「物語」だったことが最終回で再確認され、ふわりと私たちの目前から消えてしまいました。

Case closed。

面白かったなあ(涙)。こういうのが視たかったという人、多いんじゃないかなあ。

 

機会があれば、ドラマの視聴を通じて個人的に印象に残ったことなどを書ければと思ひます。