キンカ鳥のめめちゃんが2022年の建国記念日にお空に旅立ってしまいました。

 

2012年の初夏に私の元に来て、ほぼ10年私の子どもでいてくれました。

 

家に来て、すぐにカメラ目線で写真を撮らせてくれた時のめめちゃんです。

 

めめのスケッチ

 

知人の獣医師さんから譲り受けた子でした。

お目目がくりくりで、とても可愛い賢そうな子で、獣医師さんのところではめめちゃんという名で呼ばれていたということで、そのままめめちゃんの名前をいただきました。

 

野生味の強い子で、あまり慣れず、手乗りとして手のひらにのってくれないので、最初はガッカリしました。

少し寂しがりやの所もありましたが、飛翔能力は抜群で、あっという間に空間を移動し、ホバリングができ、囀りも上手でとても美しい声でした。

真似できないのですが、私の耳にはピッピ・ピーユーピーッと聞こえました。

 

 

水浴びの好きな子で、水道から私の手のひらに水を溜めているとそこで水浴びを毎日のようにしていました。

水浴びをした後のモヒカンのような頭になっためめちゃんです。

 

その後、私が体調を崩し2012年12月にオーストラリアに転地療養をすることになり、その間、再び獣医師さんにめめちゃんと文鳥のチロちゃんをケアしてもらうことになりました。

2013年の夏に帰国して、めめちゃんを再び迎えたのですが、獣医師さんのところでめめちゃんはその兄弟と、特にお兄ちゃんととても幸せそうに暮らしていたということでした。

 

その後のことです。

めめちゃんはお兄ちゃんの元に帰りたかったのだと思います。

その時放鳥していたのですが、ハウスキーパーさんが玄関の扉を開けた途端にめめちゃんは家を脱走しました。

獣医師さんはそのことを予測していたのだと思いますが、めめちゃんの風切羽をすこし切って下さり、遠くに飛べないようにはなっていました。

 

その日は捕獲ができず、翌朝朝早く、木の枝で囀っているめめちゃんを見つけ、私は必死で木によじ登り、呼びかけて差し出した私の手のひらに、その時はめめが乗ってきてくれたその瞬間は、泣きそうになるくらい天にも登る気持ち、私の今までの人生の中で本当に一番幸せを感じた瞬間でした。

掛け替えのない子どもを失うところ、神様が私たちを見捨てなかったと心からそう思いました。

 

脱走後、家に落ち着いためめちゃんです。

 

キンカ鳥はオーストラリアのスズメで、群れをなして行動する鳥なので、1羽では寂しくてストレスで死んでしまうこともあると教わり、もう1羽キンカ鳥を飼うことを決意しました。(鳥さん3羽の世話です。。。🤣+ニャンコ)

クリちゃんをその冬には家族として迎入れ、めめちゃんはクリちゃんをとても気に入って、いつも寄り添っていました。

 

 

まだ成鳥になる前の嘴の色や、頬の色が変化しつつあるときのクリちゃん(向かって左)とめめちゃんが一緒の写真です(2014年)。

 

上目遣いのめめちゃん(2015年)。

 

 

ドライフラワーの花輪の中で2羽で遊び回っているめめクリです(2015年)。

めめクリが放鳥時、キッチンで遊んでいるところです。

常にめめちゃんがクリちゃんに寄り添う形でしたが、クリに邪険にされることが増えてきました(2016年)。

 

キッチンにある浄水器の曲線を描く蛇口の上に得意そうにいつも止まっていました。他の鳥たちはこの芸当はできませんでした(2018年)。

 

椅子の上の凛々しいめめちゃん(2019年)。

 

大写をしためめちゃん、この時は白内障はなかったと思います(2020年)。

 

2021年5月になり、右目が白内障になったことに気付き、放鳥してもあまり飛ばなくなってきました。

鳥さん達には無農薬の穀物をフードにして、その他の栄養素もできるだけ考えてずっと与えていましたが、この白内障を治そうとしてさらに栄養的に色々工夫しました。

また、波動エネルギー治療としてNES測定のインフォ水も時々処方しました。

 

 

2021年8月には、白内障の方は少し軽快してきているよう見えましたが、ブランコにも飛び乗ることが少なくなり、次第に飛べなくなっていきました。

NESのインフォ水、疋田先生のエネルギー治療などを導入してしばらくの間はなんとか元気を取り戻し、復活するようにみえました。

 

 

鳥さんが飛べなくなるということは、私の中では全く想定していませんでした。

全く別の種類の鳥になってしまったのです。

野鳥であればそこで現世の生活はおしまいとなりますよね。

 

⚫︎止まり木に止まれなくなる。

⚫︎止まり木から目測を誤りおっこちることがある。

⚫︎つぼ巣に入れなくなる。

⚫︎絶えず囀っていた美しい声が聞こえなくなる。

⚫︎水浴びをした後がとても具合の悪い様子になる。

⚫︎頭を脚で掻くとひっくり返り、そのまま起き上がれなくなる。

 

以上のようなことが少しずつ起こってきてバリアフリーの環境を整えなくてはならないとやっと気付きました。

 

老鳥との暮らしをどのようにしたらよいか模索して「うちの鳥の老いじたく」という本を探しました。

その本から、どのように環境を整えたら良いかを学び、参考にしました。

 

 

めめちゃんはとてもプライドの高い野鳥に近い鳥さんなので、環境を変えることを嫌い、今までの餌箱からでないと、フードを啄まなかったので、やや高い位置でそこに飛び上がるのも大変とはおもったのですがそこだけは変えないで頑張ってフードを食べてもらいました。

最後はその餌箱の中で眠っていることも多くなりました。

止まり木も低くしたのですが、そこにも止まることはなくなり、鏡付きのおもちゃの木の上で寝るようになり、最初敷いたシーツの上にも乗らなかったのですが、やっとその上で寝てくれるようになりました。

 

 

目を閉じていることが多くなり、呼吸も荒くなり、浮腫みっぽくなって、2022年1月の初めにはもうダメかなと思ったのですが、それから約1ヶ月頑張って、最後の前日まで食欲は落ちない子でした。

私の手のひらのエネルギーをあげるときは苦しそうな呼吸と鼓動が落ち着いてきて、とても気持ちよさそうな表情になるので、毎日短時間でも続けて行きました。

 

お迎えが近づくにつれ、NESのインフォ水を飲んで、ちょっと改善した様子が見られても、その効果は本当に短期間でした。

 

最後の日は、めめちゃんを包み込んだ私の手の中で大きく心臓の鼓動が感じられた後、ピタッと止まりました。

思わず、お疲れ様と声をかけました。

本当に最後まで頑張って、生きようとしてくれた、最愛の息子でした。

 

今は自由になって、大空を飛び回っていると感じます。

めめちゃん、私の子どもになってくれて、心からありがとう。

Thanks a million!!  

I love you forever!!

 

 

 

ゆいクリニック院長       由井郁子(ゆい・いくこ)

 

 

 

 

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