6月25日に管理栄養士 赤川誠さんと有限会社杏仁堂 小川正子さんに来ていただき、食育ワークショップ、小児科医とのコラボセミナーを開催しました。

 

 

赤川さんは、玄米の優れたところ、特に発酵玄米食品が優れた働きをしてくれることを、素晴らしいプレゼンテーションでお話し下さいました。

 

私が以前のブログで玄米についてまとめたことの他に、食事道がいかに大切か、身体を冷やさないこと、食べ過ぎないこと、水の摂取を心がけること、添加物の多い加工食品は避けること、農薬の多い食品は避けること、適度な運動の大切さ、おまけのタピオカドリンクの危ないお話😆等を、よどみない口調で、よく通る声で、わかりやすく説明して下さいました。

 

次回のコラボセミナーでは、赤川さんがとても詳しい、食品の添加物についてお話し下さる予定です。

 

食事道とは以下の3点に集約されます。

 

1. 適応食(人間に適した食品を食べること。人間は大丈夫でも、タマネギは猫が食べると溶血することは有名ですよね。)

2. 一物全体食(食べ物は生命をまるごと頂く全体食が大事。無農薬であれば、大根なら皮から葉先まで丸ごと食べます。)

3. 身土不二(自分の生まれ育った土地で取れる旬のものを食べます。)

 

 

また、杏仁堂の小川さんが玄米麹を使用した「ちょこっとおやつ」を休憩時間に出して下さいました。

 

 

白米の麹と違い、玄米を使っているので健康と美容によい成分がたっぷりで、味わい深い発酵食品を作ることができるそうです。

 

上品な甘さで本当に美味しく、私は一口ペロリ😅でした。

以下にそのレシピを掲載します。

 

【玄米糀甘酒】

材料 

⚫︎玄米糀 200g 

⚫︎温かいご飯(白米、玄米、雑穀米何でもOK)⚫︎ぬるま湯 600ml

 

作り方

①炊飯器の内釜に温かいご飯とぬるま湯を加えてご飯をしっかりとほぐし、玄米糀を加えてよく混ぜます。

②保温状態の炊飯器にセットします。

③軽く絞った厚手の濡れ布巾またはタオルを炊飯器にかぶせます。(布巾やタオルに焦げ跡がつく場合がありますので、ご注意ください)

④フタを開けたまま6時間ほど保温・発酵させればできあがりです。お好みの濃度に割ってお飲みください。ミキサーにかけると滑らかになります。

 

 

【醤油麹の野菜スティック】

材料

⚫︎玄米糀  150g

⚫︎醤油 適宜(醤油の量は糀が浸かるか浸からないかが目安です。醤油の種類によって量が異なります。途中で醤油が吸われた場合は、随時醤油を足してください)

 

作り方

①玄米糀を容器に入れ、ひたひたになるまで醤油を入れて混ぜます。

②1日1回かき混ぜながら室温で1~2週間で完成。

③野菜やお豆腐など、お好きなものにディップしてお召し上がりください。

 

※塩分が少ない場合、まれにカビが生えることがありますのでご注意ください。

※完成後は冷蔵庫で保管してください。

 

 

【ブリスボール】

材料

⚫︎くるみ(ナッツなど) 30g

⚫︎レーズン 30g

⚫︎ココア 大さじ1/2~

⚫︎水(豆乳・ブランデーなど)小さじ1~

⚫︎塩少々

⚫︎ハイゲンキプレーン 1袋

⚫︎粉砂糖・抹茶など 適量

 

作り方

①くるみ、レーズンは包丁で細かく刻む

②①と他の材料を加えよく混ぜる。

③ラップに包み、丸める

④粉砂糖、抹茶などをまわりにまぶす。

 

 

また、身体に良い、お子さんが喜びそうな、比較的簡単に作れるおやつのレシピが載っているサイトをご紹介いただいたので、参考にして下さい。

 

 

その中で、1つだけ気になったことは、砂糖のことです。

 

子供の時から砂糖の甘さに慣れさせると、中毒になってしまうことはよく知られた事実ですので、できるだけ砂糖で甘みを付けることを避けたいものです。

 

砂糖の過剰摂取は最近ではかなり罪の方がクローズアップされてきています。

 

 

1. 砂糖(=グルコース+フルクトース)は内臓脂肪を増やし、肥満のもと

2. 砂糖は心疾患、高血圧、動脈硬化、慢性炎症のもと(AGEs=終末糖化産物=Advanced Glycation End Productsの関与)

3. 砂糖は高血糖を引き起こし、インスリンを過剰分泌させ、男性ホルモン、炎症を引き起こし、ニキビの元になる

4. 当然、糖尿病のリスクとなる。インスリン抵抗性が増す。

5. ガンの大好物は砂糖。ガン細胞は酸素を必要としない細胞で、グルコースがないと生きていけない。砂糖が引き起こしてくる肥満、インスリン抵抗性、慢性炎症もガン発症のリスクを増大させる。

6. 砂糖はうつの発症リスクを増大させる。砂糖の過剰摂取は腸管のカンジダ真菌を異常増殖させ、その真菌が産生する代謝産物が脳神経に影響を及ぼすことも認められている。

7. 砂糖は皮膚の老化を促進する。AGEsが関与すると考えられる。

8. 砂糖は細胞の老化を促進する。寿命に関与するテロメアの長さが短縮することを砂糖は加速する。

9. 砂糖の過剰摂取は血糖の乱高下を引き起こし、エネルギーを枯渇させる。

10. 砂糖は脂肪肝の元となる。特にフルクトースが問題となる。

11. 砂糖は免疫を落とす。グルコースの化学構造はビタミンC(VC)と似ているため、血中にグルコースが過剰にあると食細胞(細菌やウイルスを食べて免疫の最前線に立つ細胞)がVCの代わりにグルコースを取り入れてしまい、VCがないとその細胞の貪食作用が抑えられてしまう。

12. その他のリスクとして 腎臓病、虫歯、痛風、認知症

 

 

これらを根本からまとめると、

① 砂糖の嗜癖性=砂糖中毒、

② 糖代謝にビタミンB群(VB)が必要で、過剰な糖がVBを消耗し、その他の代謝過程を阻害し、エネルギー産生が落ち、疲れやすくなる。余った糖は内臓脂肪として蓄えられる 

③ AGEsが全体の臓器、血管に動脈硬化を起こし、細胞、臓器の老化を促す 

④ ガン細胞の栄養源である、

⑤ カンジダ真菌の栄養源でもある→LGSSIBOを発症

⑥ グルコースとVCとの化学構造の類似性

 

から考えると病態が整理できるかもしれません。

 

 

それでは何を砂糖の代わりに使用したら良いの?

 

 

私の調べた範囲では、

1. ステビア(植物Stevia rebaudianaから抽出)

2. キシリトール (糖アルコールでトウモロコシ、カバノキ、多くの果物、野菜から抽出)

3. 羅漢果、エリスリトール(羅漢果;ウリ科の植物、エリスリトール;トウモロコシからの糖アルコール)

が比較的安全だと思われました。

 

日常食品に砂糖は過剰に含まれています。

合わせ調味料にも、果汁100%ジュースにも、缶コーヒー、ソーダなど清涼飲料水にも。。。

 

食品の成分表を見て、購入することが賢い消費者だと感じました。

 

次回のコラボセミナーも、ママ達のお役に立てる情報をレシピも含めて、沢山お伝えしたいと思っています。

楽しみにして下さいねクローバーラブ

 

 

追伸1

砂糖中毒だった私の体験からは、砂糖の「功」「一時の幸福感」を与えてくれることだと思います。

今、かなり糖を制限しているのですが、ああ美味しいなと思う、たまに食べる出来合の食品には必ず砂糖が含まれています😅

味覚が形成されてしまっていることを感じますが、過剰な糖が入っているケーキなどを口にすると、嘔気が起こるので、少しはリセットされているのかなとも感じる今日この頃です💦

 

追伸2

糖質制限をして良い人と、ダメな人がいます。

栄養療法は個々人の状態に合わせて行わなければならないので、糖質制限をする際にはオーソモレキュラー医学に詳しい医師に相談をしてからにしたほうが良いと考えます。

一般的に、腎臓、肝臓、膵臓に問題のある方、脂肪酸の代謝に問題のある方、副腎疲労のある方は糖質制限食で、病状が悪化する可能性が高いです。

 

 

 

 

 

ゆいクリニック院長   由井郁子(ゆい・いくこ)

 

 

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