「還ったらサヨナラだな」 | わがんせコーチングブログ  -笑顔で自分を周囲を元気に-

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周東佑京はWBC準決勝で “大谷翔平の代走はない” とわかって頭を整理 「還ったらサヨナラだな」

(Web Sportiva 2024年3月16日)

 

昨年2023年3月のWBC。

日本チームの活躍はまだ記憶に新しいところ。

中でも

準決勝、対メキシコ戦での9回裏の逆転勝利の場面は、自分にもとりわけ印象深く残っています。

 

サヨナラ打を打った村上選手もさることながら、自分は逆転のランナーだった周東選手が、その時にどんな心持ちだったか、に関心がありました。

 

 

先日、その時の様子を周東選手本人に訊いたインタビュー記事が目に止まりました。

 

「最終回に入る前、城石(憲之、コーチ)さんのところへ聞きにいったんです。『僕はどういう状況で行くんですか』って...先頭の大谷さんが出たら行くのか、それともその次なのか、そこを確認したかった...そうしたら、大谷さんに代走はない、ということだったので、最終回が始まった時には自分がどこで行くのかの整理はできていました。」

 

「(吉田が)出たら行くと決まっていたので、還ったらサヨナラだなと思いながら、あの状況でやっちゃいけないことを頭の中で整理してまた気持ちを落ち着かせて..ああいう場面というのは、いかに落ち着かせるかというところが大事じゃないかなと思います」

 

「スタートは身体の使い方と打球判断で決まります。そのためにはまず、塁上で力を抜くことです。力が入っていたら身体が動きませんし、力を抜くからこそ身体を自由に動かすことができるそういう状態にしておくためには気持ちの準備が必要です。」

 

前を走る大谷に追いつかんばかりの周東は、大谷の同点のホームインのわずか1秒後、サヨナラのホームに滑り込んだ。その時に考えていたことを訊くと、周東はこう言った。

「三塁を回ってから直線的に入れるようにということと、転ばないようにということ(笑)、それだけです。・・」

 

 

最後の場面の周東選手について、「“無我夢中で走った” かな」 と想像していましたが、そうではなかった・・・

 

自分が今、やるべき事 やってはいけない事 を事前に頭の中で整理する 

そのために 事前に必要な情報を しっかり確認する

その時その場になっても やるべき事(直線的に走る)やっては行けない事(ころばない)を淡々と実践する

 

そして 余計な力を “抜く”

 

世界が注目する中、相当な『極限』状態にあってなお 『頭の整理』 は忘れない という姿勢。

 

『整理』の重要性を、改めて認識する記事でした。