本当におひさしぶりです、ライスです。
ジョジョリオンの消しゴムはんこを作りました。


ずっと彫ってはやめ、彫ってはやめを繰り返していたので転写させてから完成までは数年かかっています…が、実際のところは2カ月とかそんなところだと思います。

今回は3種類のトーンに挑戦しました。
背景の少し大きいドットのトーン、大弥ちゃんのタイツの細かいドットトーン、最後にナットキングコールの顔の辺りの、こう、まばらな感じのトーンです。
ナットキングコールについては、本当はドットタイプのトーンだったのですが、あまりにも大変そうだったのでこういうまばらタイプにしてしまいました。恐らく、トーンを再現するのはこのまばらタイプが一番楽に出来るなと感じます。ちょっとだけ時間はかかるけれど、ドットだと目がもげそうなくらい疲れるからね、こっちのが数倍楽だよ。

【大弥ちゃんのタイツ】

拡大すると結構ボロボロの出来です。遠くから見ると意外とタイツの質感が出ている気がするのでラッキーでした。こんな細かいトーンは無理です。背景ぐらいのサイズが精一杯。

【ナットキングコール】

この部分は、ニードル(わたしは千枚通し)で消しゴム板の表面が白っぽくなるまでひっかいて、その後はよい濃さになるまで刺す、という2工程だけで出来ています。
軽くひっかくだけだと表面が通常の面よりも浮いてしまい、インクを付けて捺した時に真黒になってしまうので、特に明るくしたい場合は表面が少しへこむくらいひっかき、しっかり針で刺して下さい。

ちなみに、一部だけたくさん刺すと濃さがバラついてしまいます。キレイに仕上げるためにはバランスよく全体を滅多刺しするのがコツです。明るめにしたい場合や広範囲を仕上げる場合は特に加減が難しいです。今回のこいつの顔は暗めにしたのですが、他の人物が明るいので浮いてますね…

また、トーンの中にある線は最初に輪郭をナイフでなぞっています。
ドットトーンの中はほとんどきっちりV字で、線が見えなくならないように。
まばらトーンは消しゴムのかすが取れないように片側からだけ、うっかりニードルでひっかいて線が消えないようにするためです。あとたまたまですが、線に白い輪郭が浮かぶようになったので、濃いトーンの中でもなんとなく線が分かるようになってました。やっててよかった。


そんなこんなでジョジョリオンの消しゴムはんこでした。

ニードルで作るトーンは、ドットタイプのように1回のミスで即死!というようなことがないので、ドットじゃなくてもいいからなんとなく影を作りたい時にはオススメです。
全体の刺し加減調整が大変ですけどね。
見苦しくなっちゃった時は諦めてなかったことにしましょう。

また、ニードルを使うとグラデーションを作ることも可能です。はんこにレトロ感を出すことが出来るので、鍵などのおしゃれはんこにもぜひ試してみて下さいね。
参考サイト(「消しゴムはんこガール」さんの オーロラ彫り)
 ↓
http://keshihan.com/howto/make_03.html

それではみなさん、よい消しはんライフを。

今回使った道具



そういえば…このはんこを捺す時に、バーサクラフトの黒が全く出なくなってしまってですね、今回は泣くなくシャチハタの普通の黒インクパッドを使いました。細部がにじんでたりつぶれたりしているけど、これ以上はうまく捺せなかったよ。
正直、彫るのよりも捺すのが難しい…特に大きめの消しゴムはんこは。
1部のディオを作成しました。

まずはニコッの方。


それから定番のこちら。

どちらもフリーハンドで作成しました。
定規を当ててるけど、彫る時には使っていません。
若干ですが、後から作った「このきたならしい…」の方が効果線も上達している気がします。


アニメやASBに触発され、今回初めて1部のディオを作ってみました。
1部の顔は慣れていないので、時間的にも、体力的にもてこずりました。
わたしはなんとなく7部が彫りやすいのでそればかりに偏ってしまうのですが、
他のジョジョの消しゴムはんこをされている方は
様々な部の名シーンを作られることが多く、
どうやって毎回調整されているんだろうといつも驚いています。
同じジョジョとはいえ全然絵柄も線も違いますから、難しいはずなんですよね。
わたしももうちょっと色々な絵に挑戦して、
どんな線、図案にも応用できる技術を磨かないとなあ。


そういえば、我が家にもとうとうASBとPS3が届きました。
というか、ASBが届いたので急いでPS3を購入しました。
喜び勇んで昨日やってみたのですが、

ストーリーモード、1回も勝てません。
敵のHPが1㎝ぐらいしか減りません。

え?なにこれ??
と思いましたが、答えは簡単でした。
わたし、格ゲーめちゃ苦手なんですよね。
でも、こんなにできないもんかと。
実はこれ、夢なんじゃないかと。
軽く落ち込んで、今は現実逃避で消しゴムはんこ作っていました。
もちろんまた7部です。
すいすい進むので、そりゃあもうめちゃくちゃたのしいです。



消しはん…
た、たのしいです……

前回の記事「消しゴムはんこ トーンの彫り方」でチラチラお見せしました、
ジャイロとヴァルキリーと、あとジョニィ!です

トーンがなかったので省きましたが、実はジョニィもいるんだよ。

サイズはコミックスのまま(はがき1/2より一回り小さいくらい)です。
1コマまるまるはんこにしました。
ね、思ったよりトーンの四角も気にならない。

ただ、ジャイロの首下とかも彫っていたのにつぶれていて切ないです。
うーん…どうやったらきれいに出るのでしょうか…
むずかしいですね…



色々な方から質問が質問を頂きましたので、
今回は、「消しゴムはんこ トーンの彫り方」について、ご説明したいと思います。


ちょうど今作っていたはんこにトーンがありましたので、
実際に印面をお見せしながらご紹介します。

はい、今回のトーンはこちら。
ジャイロとヴァルキリーです。
まずは面積も少ないしジャイロから彫っていきます。


さ、やっていきましょう!


Lesson.1 妙な技巧を駆使するな
まずは消しゴムはんこの彫り方をおさらいします。
はんこは、デザインナイフやカッターを使い、V字になるように彫っていきます。
今回ご説明するトーンの部分も、全く同じ彫り方を使っていきます。

↓ ということで断面図を描いてみました。

(あ、やばいこれ分からんわ…)

まあ、V字の形に彫るって事だけ分かればOKです。
要は、奇妙な技巧は特にない、ということだけ覚えておきましょう。
結構カンタンな作りなんだな~、と思ってやった方が、すんなり上手くいくものです。

さ、それでは彫っていきましょう!


Lesson.2 筋肉には悟られるな
点が並んでいるだけのトーンは、点と点のすき間を彫る、という
大変シンプルな方法で作ることが出来ます。
↓ 一部、彫る部分を白で塗ってみました

見て分かるとおり、直線しか彫らなくていいんですよ。
GUAHHH!めちゃくちゃシンプル!!

ということで、点と点の間をまーっすぐに彫っていきます。

シンプル、とは言いましたが、
シンプルな分慎重にならなくてはなりません。
細かい直線は、筋肉の震えひとつでカンタンにブレます。
そしてそのままトーン部分も消え去ってしまう危険があります。

わたしは消しゴムを手に持って彫る派なのですが、
椅子の上でL座りをして肘を固定し、
消しゴムにカッターを持つ手をぴたりとあて、
指先だけでスーッと線を引くように彫っています。

腕の筋肉に頼ってはダメです。すぐブレます(わたしはね)。
筋肉には、直線を彫っていることを悟られないように。

とはいいつつ、丁寧に彫ったらまっすぐ彫れるんだと思います。
わたしは能力不足で出来ないんですけれども。


↓ 角度を変えて、まっすぐ彫ったジャイロをもう一度



Lesson.3 もいっぱああああつ
はい、今度は角度を変えて、Lesson.2をくりかえします。

そろそろ飽きてくる頃なので、集中力の枯渇にご注意下さい。


Lesson.4 ゴミを払え
Lesson.3を行うと、ぽろぽろと消しゴムのかけらが取れてきます。
すき間に残っていないか、きちんと確認をしましょう。
残っていると、後でおしてみた時に泣きを見ます。


Lesson.5 一番の近道は『基本』 『基本』こそが『最短の道』だった
もうLesson.4で完成なんですけれども。
せっかくなので5までやりましょう。

以上が基本の彫り方でトーンを彫る方法でした。

よく、「トーンの点は、全て角を取っているのですか?」と聞かれることがありますが、
そんな大変なことはしておりません。
本当にコレで完走、トーンの彫り方はコレで完結です。
小さい点であればあるほど、四角に彫っていてもきれいな点に見えるので不思議です。
人間の目なんてこんなものなのかも知れませんね。

ついでにヴァルキリーも彫りましたので載せておきます。


↓ こんな感じで彫ったら完成



さて、次回の記事は、このジャイロとヴァルキリー、あともう1人の完成版を載せます。
結構キレイなドットになっていますから、お楽しみに。


【最後に】
トーンを彫る場合ですが、
転写は手描きではなく、「除光液転写」をおすすめします。
絵がきれいに転写されていないと、キレイに彫ることがとても難しいのです…
「除光液転写」については以前記事にもしておりますので、
よければ参考にしてみてください。
http://ameblo.jp/ricesugar/entry-11477537700.html


先日ちら見せしたジャイロが完成しました。
今度は本当にがんばりました。
写植もトーンもあるんだよ…。

期間はざっと一ヶ月です。
写植→輪郭→帽子・顔→下半身→腕→マント→上半身 の順で彫っていきました。
拡大するとトーンや文字の粗さが目立つので、
このままの大きさで遠目にご覧下さい。

↓汚いですが、はんこの本体はこちら。


除光液転写を覚えてから、
マンガの細かいところまで結構再現出来るようになってきました。
SBRの後半はもともとトーンも少なめですし、消しはん向き(?)なのかも知れませんね(???)
ジョジョはん作家さんにはぜひともSBRに挑戦してほしいです…。
斜線も慣れてきたらクセになりますよきっと…。


自分でも何言ってるのか分からなくなってきた。
寝不足のせいだと思います、たぶん。

よいこのみなさまは消しはんやり過ぎないでね。