こんばんは
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【夫の病歴】
2011年 下咽頭〜食道がん
2013年 悪性リンパ腫
2017年 下咽頭がん再発
その後、8年前に受けた放射線治療の後遺症で治療法のない『喉頭軟骨壊死』と診断される
2018年4月16日
夫が『喉頭軟骨壊死』と診断されてから
約2ヵ月。
治療法はないと言われていましたが
奇跡的に喉の粘膜が厚くなり
飛び出していた軟骨が覆われ
見えなくなっていました。
前回の投稿
けれど呼吸苦は改善することはなく
この頃の夫はもう普通に食べたり
横になって寝ることは
できなくなっていました。
なるべく喉を通りやすいものと
食事も気をつけていましたが
この日、たまたまピーマンとひき肉が
冷蔵庫にあり、頭の中はもう
『ピーマンの肉詰め』
しか思い浮かばず🫑🫑🫑
大丈夫かな、、
と思い作ってしまったのです
そして夕飯時。
始めは細かく箸で切り分けながら
普通に食べていた夫でしたが
なんの弾みだったのか
突然ゲホッゲホッと咽せ始めました
しかもいつもとは明らかに違う
激しい咽せ方です
洗面所に掛け込み
何回も何回も器官に入った食べ物を
吐きだそうとしていますが
それが出せずに
ヴェーッヴェーッと
えずきもがく声が聞こえます
私も慌てて洗面所へ入ると
顔面は真っ白で、頭からも顔からも
滝のような汗が吹き出しています。
指を口の中に突っ込んでも
私が背中をバンッバンッ叩いても
器官に入ったものが取れません。
初めて見る父親のもがき苦しむ姿に
恐怖を感じた娘が
『ママッ！
パパが死んじゃうっ！
早く救急車呼んでー！！』
と泣き叫びます。
けれど夫は大きく腕を振って
救急車を呼ぶなと静止します。
立っているのも苦しくなったのか
洗面所からトイレに掛け込み
前のめりになって必死に吐き出そうとします。
私も何十回も夫の背中を叩きます。
夫の汗がボタボタと床に流れ落ち
獣のようなうめき声と娘の泣き叫ぶ声で
私は完全にパニックに陥っていました。
すると夫の口から黒に粒状の塊が
飛び出しました。
ハァハァと肩で息をして
全身汗でグッタリの夫。
私も脱力してその場に座り込んだものの
冷静になった途端に
恐怖と反省の念でいっぱいになりました。
なんですぐに救急車を呼べなかったのか、、
パニックで恐ろしくて
冷静な判断ができませんでした。
でもあのまま吐き出せずに
時間が経ってしまったら
夫は窒息死していたかもしれない。
大丈夫かと思って作ってしまった
『ピーマンの肉詰め』も
噛めば口の中でボロボロになって
夫の致命傷になる硬い粒状になるということに
考えが及ばなかったのです
翌朝も落ち着いてはいたものの
昨夜のことがあったため病院へ向かうと
そのまま即入院となってしまったのです。
つづく
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