自然療法でガンを生き抜く⑧「最愛」 | リッコの自然療法 心と体の宿便講座 本当の自分を生きよう!

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「自然療法でガンを生き抜く
このシリーズではガンと共に生きる私の父(71歳)と家族のことを書きます。
ステージ4
腫瘍は胃に直径8センチ
膵臓に直径4センチ
リンパ節転移あり
腹膜播種

2019年6月に余命半年と宣告を受ける。
手術はもう手遅れだからできないと診断を受け、抗がん剤治療を勧められるが本人が拒否し、リッコの健康法で自然療法に取り組み、体質改善を継続中。合計10ヶ所の水田を所有し、ガンと共に生きながら精力的に米作りを続ける。








前回からの続きです。

 

私は胃を残したい父の望みを、どうしても叶えたかった。

そのための自然療法を父に提案したいのだ。





でも、とても怖かった。




切れる胃を切らずに私の自然療法を選んだせいで、助かるはずの父の命を、もし落としてしまうような結果になったら・・・




家族の怒りの感情を背負って生きていくことになるのが、怖かった。




くちゃくちゃな気持ちのまま、自分ではどうすることもできずに、私は友人に相談をした。










友人はとても冷静だった。







リッコの健康法で救えるのか?

お互いのリスクは?

絶対はどこにもない。








友人は私の思いを尊重しつつ、リスクを考えて
止めようとしてくれていた。


やはり私は冷静になるべきだ。

でも、父であることを伝えてみると

友人から思わぬ言葉が返ってきた。 









それなら伝えてみよ。


自分が同じ立場であれば、


最愛の娘からなら


聞いてみたいと思うから。

















「最愛の娘」


友人のこの言葉に、心がざわざわした。


なんだか私のことではないような…


どこか、よその家の話のような


なぜかそんなふうに聞こえたのです。











どうしてだろう。





今ならその理由が少しわかる。







幼い頃、私は父の怒りがとても怖かったから。


忘れられない記憶がある。


夕飯前の時間帯。
母の方が仕事で帰りが遅くなると
「子どもらが腹すかせて待っとるやろっ!」
って、父がいつも怒鳴り倒す。



そんな中、泣きながらご飯を作る母を、
幼い私は守りたかった。



だからいつも母のそばでお手伝いしてた。
でも本当は父の大きな声が、怖くて怖くて。

怯えながら、心も体も凍りついてた。







それでも父のことは大好きだったし

兄弟と同じように私も父に甘えたいけれど

私にはなぜか、その方法がわからなかった。

そして私だけはいつも、祖父のそばにいた。






だからきっと

抱っこしてほしい。

手を繋いでほしい。

ぎゅっと抱きしめてほしい。



こんな子どもらしい愛情表現を、
父にほとんどしてこなかった。





父は私を可愛がってくれてたはずなのに。












だから私はこの日、友人の言葉を通して


初めて気付いたのです。











「父にとって私は、最愛の娘だったんだ。」











そんなこと知らなかった…。



不器用な父が 決して言葉にはしない思いを

友人が代わりに伝えてくれたような…

とても不思議な気持ちでした。












そして私に、大きな変化が起こりました。












「最愛」という言葉が放つものすごい

エネルギーが、このどうしようもない記憶から

私を救い出してくれた。

そして私を、強くしてくれたのです。











思いが一気に溢れ出し、止まらなかった。









きっと大丈夫だ。



自然療法でガンと闘えるなんて、家族の誰もきっと信じていないけれど。




私には父への強い思いや、自然療法への信念がある。





母にさえも決して弱さを見せない父の
ガンへの不安や恐れ、孤独。




私にはそれを受け止めるだけの覚悟がある。













お父さん、あなたはとても強い人だけど

こんな大きな病気になった時くらいは

どうか娘の私を頼ってね。








お父さんが最愛の家族を守ってきてくれたように

今度は私にもあなたを守らせてください。








それが大人になった今の私にできる

愛情表現の方法だから。













溢れ出すたくさんの思いを込めて
私は父への提案ノートを何ページにもわたって
一気にまとめ上げました







父の生き方は、父が自分の責任で決める。




父の命は父のものだ。








だから私は父が自分の生き方を選択できるよう

ガンとの闘い方を選択できるように

最愛の娘として、安心して提案したらいい。





胃を切りたくはない。
それが父の本心なのだから。
その選択肢があることを真っ直ぐに伝えればいい。






私の後悔とか

こうしてほしいっていう希望とか

そんなのは関係ない。




本人がどうしたいか。



それを父が決められるように、

ちゃんと向き合って伝えてみよう!








強い気持ちは、きっと伝わる!