猛暑の夏、久しぶりに栃木県立美術館へ行きました。
日常で注意深く見れば見えてくる《ものたち》の形が、ずらーり
2800枚の写真に切り取られ、一列に並んでいる様は、
スカーンとした空間を生み出していて、風通しがよい・・・
「現そう」とか、「見せよう」とかいう熱量が抑えられていて
なんだか笑いたくなる、ポカっとした涼やかなひと時を過ごしました。
「今日の彫刻」 富井大裕展 9月3日まで開催です。
多くのものや情報、出来事が押し寄せるこの時に、なにか、
別な視点を保つことで、ふっと、呼び起こされるものがある。
案内文の終わりに、「私たちの持つ創造性を自由に解放する
機会を探ります。」とありました。
立体的なこの美術館の空間性も感じる展示になっています。
展示室の段差が生きているな。
この美術館の入り組みかたは、まるで造られた自然なのだな
そんな気がしました。