3.11におもう | 日韓をつなぐ介護福祉士riccaのソウルライフ

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2020.03.11

あれから9年。

9年前の2時46分
今でも鮮明に覚えてます。

神奈川県のデイサービスで
レクリエーションが終わる前に
トイレに行ってこようと
職員用のトイレに入った瞬間
フラフラーと揺れ
「え?めまい?グラグラする」
と思った瞬間
ガタガタガタガタ
と、大揺れ。

トイレから出て
ガタガタと崩れ落ちそうになる
福祉用具の倉庫の合間をぬって
フロアーに戻る頃には
建物全体がグラングラン揺れてます。

「ついに来た」
そう思いつつ立ち尽くしそうになりましたが
トイレに誰かいない見回り
静養室で休んでる利用者さんを確認

建物全体ガタガタと揺れてるのに
静養室で休んでる利用者さん5名は
すやすや眠ってる
そのうち3名はほぼ寝たきり状態の方
わたしはそこでついに立ち尽くしてしまいました。

「この方たちをどうやって助けるの」かと。
このときばかりは
自分のこと、家族のことよりも
「この方たちをどう守るか」
を考えてました。

揺れがおさまりましたが
今まで感じたことのない恐怖と危機
テレビ画面には
「映画?」というような津波の映像。
涙が出そうになりましたが
ぐっとこらえて
利用者さんの不安を煽らないよう
必死に対応していたのを思い出します。


電話もつながらない
対策について確認もできない
状況の中で
職員一丸となり
利用者様を安全に送り届けました。


震源地の東北地方の状況に比べたら
わたしの住む地域、働く地域は
被害が少ない方ではありましたが
この日の
静養室で立ち尽くしたあの瞬間のことは
多分これからも忘れないと思います。


沖縄の言葉に
ぬちどぅ宝 命こそ宝
という言葉があり
なんくるないさーと同じくらい好きな言葉なのですが
命を守る、命を輝かせる
自分を含め
周りの人の命を大切に、感謝し、守り輝かせる
そんな存在になりたいと思います。


3月11日
当たり前が当たり前じゃないこと
日常に感謝をする
自分自身の在り方を考える

そんな1日でした。


ぬちどぅ宝


今日も読んで頂きありがとうございました❢
감사합니다 ♡