○フランス産牡蠣の食べ較べ
ノルマンディー、北ブルターニュの英仏海峡から西ブルターニュの大西洋ビスケー湾にかけて、幾つかの特徴ある産地での牡蠣の食べ較べ!!
ノルマンディーは英仏海峡に向かい合う地方で、パリから最も近い海浜リゾートのドービルがある。その他カーン、イズニー、シェルブール、モン・サン・ミシェルもノルマンディーに位置する。カルバドス県の特産が、リンゴから作るシードルとカルバドス。
ブルターニュはノルマンディーのすぐ西隣に続く地方で、英仏海峡から大西洋の
キブロン湾の北端に位置する。サン・マロ、カンカル、ブレスト、キブロンがここ。
マレンヌ、アルカションの牡蠣の産地や、ロワールワイン、ゲラントの塩、エシレのバターの産地は、ブルターニュの隣のロワール地方。
各地の牡蠣
牡蠣の食べ比べと言っても、一度に各地を食べ廻った訳ではないのでその記憶は曖昧だが、どれも旨かった!!という舌の記憶は鮮明だ。
☆ノルマンディー:イズニー(isegny)産…ノルマンディーのドーヴィルで店頭に出る
のは、ここイズニー産が多い。ブロンもあるが、日本の真牡蠣も。
産地で味わったブロンはここが初めてだったから、その濃厚な
舌の記憶が未だに鮮明だ。
☆ブルターニュ:カンカル(cancal)産…ブロン、日本原種のジャポネ等いろいろ食
べてみたが、ここのブロンが旨み、甘み、濃厚さが一番だった。
(3月29日 記)
☆ブルターニュ:ブレスト(brest)産…昔昔、ローマ人が築いた町。ローマの皇帝は
馬車を仕立てて昼夜走らせ、フランスの天然牡蠣をロ
ー マまで届けさせた…という逸話が残っているが、その牡蠣
は、このブレスト産だったかも知れない・・・と勝手に想像を膨らま
せる。ブロンも良かったが日本原種の真牡蠣の美味しさに驚い
た。養殖では無く、天然ものもあるらしい。
☆ブルターニュ:キブロン(quibron)産…ここは内陸に深く入り込んだキブロン湾
の深場で、日本と同様垂下方式で養殖されている。
ここではブロンに似たクルーズ牡蠣だったが、ブロンより気持ち
さっぱりしていたような記憶がある。日本原種の真牡蠣は、身が
大きくプリッとして日本産と変らないな・・と感じた。
(4月1日 記)
☆シャラント:マレンヌ・オレロン(marennes oleron)産…ロシュフォールのすぐ
南の小さな港町。世界でここだけの緑色の大きな牡蠣がある。
仏最大の牡蠣の養殖地。
残念ながらこの牡蠣は食べたことが無いので、是非トライしてみ
たい。
☆ジロンド:アルカション(arcachon)産…ボルドーの西。車で1時間弱の内陸に入
り込んだ湾内で、養殖される。
仏国内有数の産地で、パリに毎日出荷しているためパリでよく見
かけるし、食べる機会も度々。真牡蠣が多い。ワイン産のボルド
ーでは牡蠣はまず、このアルカションもの。
ボルドーワインのソ
ーヴィニョン系との相性はgood!



