100万円 2 | 日々自分を愛する★世界を幸せにする

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アラフィフ、独身、バツイチ。趣味は海外ひとり旅。2014年、私は不幸と思い込んでいた時にブログを書きはじめ、2020年の今、最高に幸せと感じられるようになるまでの日々、
感じた事をブログにしています。
良かったら一緒に面白がってください(๑˃̵ᴗ˂̵)

その後、一人になって、

暫く考えたが、どうしても放って置けなかった。


決心して、

私はひろとに電話をかけ直した。


「もう二度と会わないなら、
お金…貸してあげるよ。」


そう言ったのは、
貸したお金を返して貰うつもりがなかったからだ。



100万円は大金だ。



お金を渡す以上、ひろとと今まで通りでは居られないだろう…。


そう思って、
決心して電話したのだ。



そんな私の言葉に、

ひろとは即座に答えた…


「そんなのヤダ。
お金はなんとかするから大丈夫…。」



拍子抜けした。




何で?

何ともならないから、私に電話してきたんじゃなかったの?


なんとかなる位なら、言って欲しくなかった…。





お金の事を言われるのが、

私は一番嫌いだった。



独立後、

金銭的に頼れる人のいなかった私は、

全て自分で対処してきた。



その為に離婚までしてしまった。


両親には頼れなかったし、頼らなかった。



次の日に迫った、

従業員の給料を支払う為、

ヤクザ紛いの怪しげな業者から、

お金を借りた事もある。



何度も、もう無理だと思った。


でも、どんなに追い詰められても、

心を切らなければ、不安は乗り越えられた。


私には支えてくれる仲間や友人、

お店を愛してくれる人達がいた。



だから頑張って来れたのだ。


もし、ひろとに、
今そういう人が必要なら、

自分がそれになりたいと思った。



その為に関係が壊れても仕方ないと…。


真剣に悩んだからこそ、

ひろとがそこまで考えて私に頼った訳ではないと知って、

逆に傷ついた。




その気持ちは、


時間が経つと



ひろとを許せない気持ちに代わっていった 。







『今日はヘンな事言って、ごめんなさい…』



ひろとからだ。


私は無視した。

気分が悪かった。



その夜も、


『今日の約束どうする?』


とメールがきた。




『悪いけど、そんな気分じゃない』


そう返した。


私は苛立っていた。

無性に腹が立っていた。



ひろとはあの笑顔の下で、

私をバカにしていたのだろうか…




わからない。




でもこれでもう、

ひろとに会うことは無いかもと、その時は思った。