●その8 誰も知らない30歳の一大決心 | 橘りべか【旧ブログ→新ブログへ引っ越し中】

30歳で、私がオランダへ行くことになった

転機となった出来事を綴っています


初めての方は、コチラから順番にどうぞ。

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私がオランダへ行った理由<プロローグ>

その1 誰も知らない30歳の一大決心

その2 誰も知らない30歳の一大決心

その3 誰も知らない30歳の一大決心
その4 誰も知らない30歳の一大決心

その5 誰も知らない30歳の一大決心

その6 誰も知らない30歳の一大決心

その7 誰も知らない30歳の一大決心



橘りべかの【33歳からの天職へ転職の法則】



「10・・・・9・・・・8・・・・7・・・・6・・・・・」




ゆっくりと数字がカウントダウンいく声だけが静かに耳元で聞こえます。


ゆったりとしたリクライニングソファに、遠慮がちに浅く腰かけていた私は、

若干の居心地のわるさを感じながらも、身を任せるように努力してみました。



催眠療法(ヒプノセラピー)とは、誘導によって潜在意識に深く入っていき、

過去のこころの傷をいやすことで、新しい気づきや価値観を得たり、

問題を解決するための方法なども体験できるセラピーです。


まだ体がソファになじめない居心地のわるさとはうらはらに、ちょうど寝入りばなに

短い夢を途切れ途切れ見ているような・・・そんな感覚が押し寄せてきました。


しかし夢と違うのは、一切のストーリー性はなく、ただ断片的なシーンが

目まぐるしく目の前を右から左にスライドショーのように通過していく・・・

そんな感覚に近いものでした。そして、決定的な違いは眠っているのではなく、

意識がとてもはっきりとしていて、この部屋にいることもわかっているのです。


それにもかかわらず、ただ草原のような景色や、だれもいない石があるような場所、

雲が空を流れていく風景・・・そんな景色ばかりが、めまぐるしいスピードで通過していきます。


こんな感覚になっているのは、セラピストに声を出して知らせたがいいのだろうか・・・

言い出せずに躊躇しているうちに、少し体を動かしているうちに、どんどんカウントされる数字が

小さくなっていきました。




「5・・・・4・・・・3・・・・2・・・・1・・・・」



「1」という声を聞いた途端に、私の前で目まぐるしく景色が変わっていたのが急に止まり、

何もないまっしろな状態の風景だけが、目の前にありました。



「どこにいますか?何がありますか?」

「・・・・・どこにいるのかも・・・わからないし、何があるのかもわかりません・・・」




先ほどまでめまぐるしく風景がたくさんあったのに、今は本当に何もなくなってしまったので、

そう答えるのが精いっぱいでした。




「では、あなたがいるところは、ご自分の小さいときですか?」


「・・・・わかりません・・・・でも小さい・・・・・ときではないような・・・・気もします・・・」


「では、いつですか?」


「・・・・・生まれるよりも・・・・・ずっと・・・・前の・・・・ような気がします・・・・・・」




何も根拠がないのに、自然とそう私の口が答えていました。

理由はわからないけど、現在の人生の過去ではない感じ。

そして私がそう答えた途端、少し体のおなかの部分を中心が、ぐーーーーっとソファに

沈みこんでいくような、そんな不思議な感覚に陥っていました。




「では、よく感じてください。どんな景色が感じられますか?」


「・・・・草原・・・・・?」




なんだか苦し紛れにそう答えたような感覚です。「どこ?」と言われるとそうとしか

思いつかなかったからです。


それでもヒプノセラピストは、そんな私の答えを否定することなく言いました。




「では、その場所に大きなシャボン玉がふんわり浮かんできます。

そのシャボン玉の中に、ある出来事か人物の顔が見えてきます。」


「・・・シャボン玉・・・・」




そう答えて私はシャボン玉をイメージしてみました。

ただぼんやりと言われるがままに思い浮かべてみた・・・そんな感じです。




「さあ、何が見えますか?」




私は注意深く、近づいて覗き込んでみました。想像上のシャボン玉はちょうど私の左上あたりに

ふんわりと浮かんだような状態で、奥へと並ぶようにと3つ浮かんでいました。


そのうちの一番手前のシャボン玉をよく見ると、子供のような顔があります。

ただ、小さな子供の顔が切り抜き写真のように、張り付いているそんなイメージです。

それはおでこが大きな、そして特徴のある帽子をかぶった、男の子のようでした。




「帽子をかぶった・・・男の子で・・・3歳くらい・・・かな?」




私は自信なさげに答えました。




「どんな男の子ですか?」


「おでこの大きな・・・・かしこそうな・・・・帽子の・・・・3歳・・・・男の子・・・・帽子・・・・」




ぼんやりとした意識の中で、私はとぎれとぎれに答えていました。




「では、そのシャボン玉がどんどん近づいてきて、その時の時代に戻ります」


「・・・はい・・・」



私はもうすでに何の抵抗もなく答えてました。




「3・・・・・・・・2・・・・・・・・1・・・・・・・・」




急に体が揺れたような、さらに沈み込んでいくような感覚になりました。

「1」と聞いた瞬間に、先ほどとは全く違う光景が目の前に広がっていました。

思いついたというよりは、急に出てきたといった感じです。


それは大きな濃い赤の柱があり、その柱のところに黒い長い髪の女性の後姿がありました。
柱に隠れていて、じっと息をひそめているようです。後姿しか見えません。

赤い柱と、黒い長い髪がとても対照的で印象的でした。




「柱・・・・髪が黒くて長い・・・女のひと・・・・・柱・・・・とても赤い・・・・」


「その女性はそこで何をしているのですか?」




そう聞かれた瞬間に胸に強い衝撃を受けたような感覚になって、

胸やのどのあたりが詰まったよう感覚になりました。急に声が出しにくくなったのです。




「名前は?」


「・・・・・・・マ・・・・・・Mで始まる名前です・・・・・・」



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その9 誰も知らない30歳の一大決心  ・・・につづく・・・