30歳で、私がオランダへ行くことになった
当時の転機となった出来事を綴っています。
初めての方は、コチラから順番にどうぞ。
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小さかった私が思いついた方法は、ひとつのものをじっくり360度観察し、
その色や形や影、質感にいたるまでまるで写真を撮るように覚えて、
特に絵画の場合、線を使わずに、忠実に色を再現することでした。
線引きせずに、面のみで表現する方法です。わかりやすく言えば、
隣り合う色は影の影響で必ず違う色なので、面単位で表現することです。
実物と同じ色が作れるまで筆を慎重に持ち、何度も何度も色を少しずつ
混ぜるのは、周りの音が聞こえなくなるくらい、とても静かで集中できる
大好きな作業でした。
そして、いつしかその方法は、目の前に対象物がなくても、
イマジネーションを使って表現することは、私にとっては対象物が
あることと、何の変わりもない作業となっていったのです。
当時、外国籍の講師が何名かいたのですが、
どの講師も不思議がっていました。
「どうして、アメリカの小学校の教室風景が、
日本育ちなのに再現できるの?」
これも不思議なのですが、行ったことも見たこともなくても、小さい頃からの
イマジネーションを使って、「こんな感じなんだろうな・・・」と
思い描き再現すると、本当にそれに近いことはよく起きていました。
私の場合は絵であり、空間であったのですが、この力を使っている人は
多いと感じます。
特に音楽では、バックグラウンドが日本にもかかわらず、西洋的なリズムや
音を紡ぎ出せる人達は、とても容易なはずです。考えるというよりも、
自然と出てくる、浮かんでくるいった表現がぴったりかもしれません。
そんな風に自然と沸いてくるアイデアを基に、スクールはスタート。
無事にオープニングも迎えて、クラスの指導や教案作りに追われていた
日々が数年たち、ひと段落した時、突然起こったのです。
あらゆる事が同時に起こるときは、どれを選ぶか瞬間的な判断が
必要とされるのかもしれません。
その3 誰も知らない30歳の一大決心 ・・・につづきます・・・

