パーキンソン病が次第に進んで歩くのがなかなか難しくなっている母は、
若い頃は目から鼻に抜けるようなピシーッとした人で
無くし物は見つけてくれるし、忘れちゃいけない事は代わりに覚えてくれていました。
身体だけでなく、オツムの方にも衰えを感じるのは我ながら辛い事なんだろうと思います。
耳も遠くなり、視野も随分狭くなってきました。
私が結婚してから最近までは、近所に居ながら実家に顔を出すことも少なかったけれど
今は殆ど毎日を母と一緒に過ごし、父の部屋を訪ねる事が日常になりました。
昨夜、足元をふらつかせながら家事をしていた母が突然言いました。
あー、50か60で死んでたら良かったなぁ。
80歳を超えた割には、そして病気を抱えた割には色々と楽しみを見つけてるように思うけれど
本人にとっては、自分がやりたいように動けていたのはかなり昔のことになってるんだなぁ。
「私が死んだら」って話をよくするようになりました。
避けては通れない道だし、幾つになっても家族としたら歳に不足はあるもので
まぁそう言わないでもう少し頑張ってみてよね。
長生きしてたら美味しいものだって楽しめるんだから、と今日は二人でCoCo壱番屋。

薬を飲まなきゃいけないから決してゴハンを抜かない、残すのが嫌なくせに食べられないから私に回す。
そんな母としょっちゅう一緒に食事をするから私の体重が右肩上がりなんだと思う…。
難問だわ。