皆様、こんばんは。
①の続きです。
私の粗い呼吸を聞いて「ゆっくりでいいぞ。」と私のペースが遅くなると気配や呼吸を察知して紳士もペースを落としてくれたり、呼吸が整った時点でペースアップして引っ張ってくれました。
私は足を引っ張っていると思って「先に行ってください。」と伝えたんですが、「俺は74歳の爺さん、記録は狙っていないから気にするな。」と申し出てくれました。
紳士ランナーのペースが上がっていくのに食らいつくと「よし!いいぞ!」と何回も声をかけて気持ちが下がらないように気を配ってくれました。
沿道の観客や他の市民ランナーさんとの掛け合いで笑いを巻き起こして「笑いがないとな!。」緩ませてくれました。楽しさもやっぱり必要。
坂道や風が強い時は「今は耐えて折り返しの○○あたりから追い風になるから今は無理をしないこと。」とか給水所やエイドの前を通過するときは「水分は大丈夫か?」「何か食べなくていいのか」太って足取りが重い私に「足が痛いんだろう。」と多方面で心を配っていただきました。
「練習をサボって楽に流されたつけなんです。」「今度フルマラソンにチャレンジするんです。」って伝えたら「なるべくなら歩かないこと。でも足が痛いときは無理するな。」「練習はしたほうがいい。でも無理はするな。」「走っているうちに足は細くなる。」などランニング相談会みたいな会話もありました。記憶を辿るとたぶん内容はそんな感じの会話でした。
折り返し地点を通過して視覚障がいの方が走っているのを見て紳士ランナーは「伴走者と一緒に走っていて素晴らしいな。」紳士ランナーのラン友を見つけてエール交換しながら、最後尾あたりを走るご年配のランナーさんに敬意を示し「あなたの後ろに沢山走っている人がいる。」「みんながんばっているんだよ。」と教えてくれて、今元気に走れることへの感謝や謙虚な心を欠いた生き方をしていた自分だったと教えてもらった様に感じたし、「一人ぼっち病になっている場合じゃないぞ」って目を覚ましてもらいました。
ラスト2キロ地点で「もうすぐ終わるぞ。走りたいって後悔してもゴールしたら走れないぞ。」はっぱをかけてくれました。紳士はペースを徐々にあげて私をひっぱってくれているのがわかりました。
後悔しないように走って目の前の光景を焼き付けようと下に落ちた視線を上に上げて紳士の背中もしっかり記憶しました。
次の③でおわります。今日もお読みいただきましてありがとうございます。
