醍醐味を感じて Vol.1119
料理教室&BistrotRIANTのメールマガジンです。料理人・川名克典の料理セミナーでは伝えきれない技術の裏に隠されているものを書いています。それは、料理と人生をおいしくする秘密そのもの・・・。 昨日から子どもたちの夏休みが始まった。 札幌はまだだろうか? と同時に、水のシャワーでもなんとか平気になった。 最中はちょっと冷たいけれど、気持ちがいい。 「真夏来襲っ!」\(^_^ )/ 札幌育ちだけれど、東京生まれ川崎育ちでもある。 スキー部だったけれど、水泳部だったこともある。 料理人だけれど、土建屋稼業をしていたこともある。 ん?土建屋稼業? スコップ、つるはし、ねこ(一輪車のこと)・・・。 モルタル、コンクリ、コンパネ、鉄筋・・・。 U字抗、ヒューム管って感じ。 もう一つ11トンダンプに、4トン車。 ユニック、ペイローダ、ユンボにブル。(笑) ね、ちゃんと知っているでしょう。 十九の僕にとって見るもの、聞くもの毎日が未知との遭遇 だった。 だから真夏が嫌いではない。 勿論暑いし、イライラするし、ヘトヘトになるけれど・・・。 ポロシャツも,Tシャツも、コッパンも、ジーンズも・・・。 勿論パンツだって、汗でビッショリになって余りいい気分とは 言えないけれど・・・。 どこかでちょっと望んでいたりする。 「いや~っ!あちい、あちい」 なんて言って、汗まみれになったポロシャツを洗濯カゴに放り 込んで、バリバリに乾いた方のそれに首を突っ込んでいる。 「今日も、既に三枚か・・・」 タオルと子どもたちのTシャツで一杯になったかごを洗濯機に 入れて数えていた。 洗濯は、おばあさんじゃないし川でもなくて、洗濯機がやって しまうからなんの面白みも無い。 お楽しみはその後だ・・・。 これを干すのが又楽しい。 雨の日はこの醍醐味がない。 洗濯物の醍醐味? そう、醍醐味を見つける。 絡まった洗濯物をほぐしながら、シャンシャンって叩いてしわ を伸ばし、ハンガーに首を通す。 ベランダのテントのフレームや物干し竿に、同じ形のシャツを 並べる。 僕の夏はポロシャツが多い。 ショッキングピンクが二枚。 薄いピンクが三枚。 赤が二枚、青が二枚・・・。 ブランド(笑)(メーカー)は多少違うけれど型は似たような モノだから、こう、はじから並べてゆくと結構綺麗だ。 ただ、それだけのことだけれど、それが嬉しい。 料理だって・・・。 嫌いな人にとっては、肉を焼くなんて同じ様で意味のない作業 に感じるかも知れない。 でも、僕には違う。 どれ一つとして、同じではないそれに塩をふり、フライパンに バターを落とす。 バターもどれ一つとして同じには溶けないから、注意しながら 見ている。 そして、バターが泡立って来る。ぱちぱちと音がしている。 刹那、突然静寂が訪れバターの温度が急上昇し始める。 「今だっ!」 塩が表面に馴染んだ鴨や仔牛や仔羊や・・・・。 蝦夷ジカを滑り込ませる。 バターの温度を肉温で下げ焦げるのを防いでいく。 ナッツがローストされる香ばしい香りと、肉汁が焼け、食欲を そそる匂いで五十%まで美味しくできた。\(^_^ )/ 後は仕上げのタイミングを間違えなければ良い・・・。 料理をする醍醐味は、この小さな一つ一つを見つける事が出来 たときに、心の中から吹き上がる。 言葉で説明したり、誘ったりするモノじゃなくて、それぞれが 感じるもの・・・。 それを感じたい人がやればいいと思うし、何となく食指が動く 人は多分それを感じる事が出きる。 出逢いはそこにある。 何となく食指が動いたら・・・。 何となく気になったら・・・。 小学生の頃、中学生の頃、高校生の頃・・・。 何となく気になる女の子がいた。 そう、あの感覚と同じ。 そこに人は人生の醍醐味を見つける。 人生の本当の楽しさは、そこにある。 宝石にそれを感じる人もいるのかも知れない。 株式投資にそれを感じる人もいるのかも知れない。 ピカソやゴッホやマティスやモディリアーニを落札するときに 感じる人もいるのかも知れない。 子供と一緒にいればそれで醍醐味を感じるかも知れない。 とにかく酒だよ酒と言う人もいるのかも知れない。(笑) 何でもいい。 自分の醍醐味を・・・。 悲しいのは、お金もある、家も車もある・・・。 ブランド品も、五体満足なこの身体も・・・。 でも、醍醐味を知らないこと。 醍醐味を見つけようとしないこと・・・。 人には金銭的、物質的豊かさのランキングは歴然としてある。 でも、それは生きる醍醐味と関係ない。 醍醐味を持っている人の、話を聞きたい。 醍醐味を持っている人と、逢いたい。 醍醐味を持っている人と、話したい。 何に導かれているのだろうと思っていた。 やたらと遅いけれど、解ってきた。 だから僕は自分も醍醐味を常に持つと宣言する。 今死にゆくという、、ぎりぎりの時まで・・・。 これが、出来たら後悔しないで死ねるだろう。 これが、出来なかったら後悔して死ぬだろう。 今日はどんな醍醐味と出逢うだろう。 今日はどんな醍醐味が生まれるだろう? 今日はどんな醍醐味を感じるだろう?今日も、新しいインスピレーションを求めて・・・。引き寄せる一日でありますように。 (^ー^)vそして・・・いつも 「ありがとう」メールマガジン「愛される料理」発行システム :『まぐまぐ!』さん→ http://www.mag2.com/ 発行者 :料理教室&BistrotRIANT-りあん-川名克典URL :http://homepage2.nifty.com/riant/ つぶやき :http://twitter.com/yoshinori _バックナンバー:http://ameblo.jp/riant/ chefの独り言 :http://riant.cocolog-nifty.com/blog/