料理教室&BistrotRIANTのメールマガジンです。
料理人・川名克典の料理セミナーでは伝えきれない
技術の裏に隠されているものを書いています。



それは、料理と人生をおいしくする秘密そのもの・・・。



  フジゲンという会社をご存知だろうか?
  世界一のギター会社が日本にある。
  詳しい歴史は、僕が聞きかじりを語るより会社のサイトを見る
  のがいい。


  九月は、弟の誕生日とフジゲン会長の誕生日がある。
  そして、十名以上・・・。料理教室のメンバーの誕生日もある。


  僕は四年前にメルマガの師匠である吉江勝さんが主催する会長
  のセミナー(講演会)に行った。
  

  この様な時、僕は許される限りの最前列に座る。
  理由は目が悪いのと、かなり早めにその場所に行くから・・・。


  あの日僕は、会長の右斜め前最前列に座ることが出来た。
  会長はフジゲンという会社を興した歴史を足早に語ってくれた。


  此処で僕が変に説明すると、野暮ったい話になるから省くけれ
  どそれは笑いあり、涙あり・・・。
  笑いすぎて出てくる涙と、自然と頬をつたって落ちる涙と・・。


  NY、英語もままならぬ状況で少し暮らした僕はすっかり会長
  のファンになってしまった。
  帰宅後すぐにお礼状をファクシミリして・・・。
  その講演会でお聞きした誕生日の御祝いの言葉を添えた。


  大会社の会長さんに直接ファクシミリなんてずいぶん失礼かな
  と思ったけれど、ファンになるとかなり図々しくなるモノだ。


  そのファクシミリを送った電話機は、会長宅の玄関にあって・・・。
  その文面が東京から帰宅し玄関を開けた瞬間の会長の目の前で
  流れたのだ・・・。

  どんなにやろうと思ったって出来ることではない。
  宇宙ロケットだって、全員の時計を合わせそして秒読みをする
  ものだ。


  これには会長も本当に驚かれたらしく・・・。
  何と、僕に直接電話を下さった。

  そんなこと無いでしょう?


  何処の誰かも解らない・・・・。
  セミナーは最前列で聴いていていたらしいけれど・・・。

  そんな僕へ、ダイレクトコール。

  電話口で語る会長の驚きもさることながら、僕はセミナー以上
  に感激してしまった。



  それから毎年会長の誕生日には「がと~R」をお届けする。
  翌年は、横内塾というのが宿泊形式で行われたけれど、僕は店
  を空けることが出来ないので、「がと~R」での参加となった。


  全部で十台?十二台?
  お送りして皆さんで一口ずつ召し上がって頂いた。
  丁度会長の誕生日に横内塾が開かれたから・・・。



  去年と今年は会長の分だけ・・・。(笑)
  そしてケーキと一緒に、一年の中から読み物として面白そうな
  メルマガを抜粋しプリントアウトして同梱する。



  今回は、小六の長男が拾ってきたヒヨドリの話をお届けした。
  
  そうしたら、お葉書を頂いた。
  こんな風に書いてあった・・・。


  「拾ってきた雛鳥の気持ちを、あんなにも詩的に表現し親と子
   の神様のご配慮に只々感動しました。

   細やかな一行一行の言葉からにじみ出る心、その味わい、何
   とも表現しきれない思いを、子供の心のように詩いました」
  


  思わず僕はその葉書を両手で頭の上に掲げてしまった。
    



  時々自分のメルマガを読み返す。
  自己満足に過ぎないと言われたことも・・・。



  八百号程までは確か、必ず引用を入れていた。
  それは、自分の言葉に自信が無かった。
  それは、自分の文章を支える言葉が欲しかった。
  僕はこんな言葉に感動した。皆さんは?
  もし僕と同じように感動してくれるなら嬉しい。



  そんな気持ちだった。


  僕はこんな言葉で支えられた。
  僕はこんな言葉と出会ったから今も生きている。
  だからもし君がこの言葉で今、救われるなら・・・。


  ただ、それだけのこと。



  多くのメルマガのようにこのメルマガでモノを売ろうと思った
  ことも、何かを誘って利益を得ようとも思わなかった。
  感動を伝えることが僕の使命だと思い続けた。
  料理を覚えたのも料理に感動し、それを伝えたかったから。
  

  料理は三十年だから、多分六万時間以上やっている。
  毎日書いても到底追いつかないけれど・・・。
  一日二時間として八百号は千六百時間目。

  あの頃、低い階段を一つ登ったかも知れない。


  今二千四百時間だから、一万時間まであと四倍と少し・・。


  その頃僕は何を書いているだろう?
  その頃僕は何を書きたいのだろう?

  その頃僕は言葉に何を見つけるのだろう?
 

  その頃言葉は僕に何を語るのだろう?


  自分の為だけになら・・・。
  三時間や四時間の睡眠でも必ず書くなんて出来ない。
  もしも自己満足としか思われないなら、それが僕の今の力量
  なのだろう。


  僕は書き始めてしまった・・・。
  約千二百日前に・・・。 

  料理人の世界に入って千二百日目に何を思っただろう?
  時給二百円の世界で同じ事を思っていた。



  「迷うな!続けるっきゃないだろ。さもなくば何も見えない」
  僕の前に、この言葉がいつもある。
    




追伸;フジゲン(株) → http://www.fujigen.co.jp/about.asp
   ヒヨドリの話  → http://ameblo.jp/riant/entry-10564521388.html
             → http://ameblo.jp/riant/entry-10565431521.html
             → http://ameblo.jp/riant/day-20100816.html   



今日も、新しいインスピレーションを求めて・・・。
引き寄せる一日でありますように。 (^ー^)v


そして・・・

いつも 「ありがとう」

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