料理教室&BistrotRIANTのメールマガジンです。
料理人・川名克典の料理セミナーでは伝えきれない
技術の裏に隠されているものを書いています。
それは、料理と人生をおいしくする秘密そのもの・・・。
中目黒は雪の朝。
夕べの雨は雪に変わり、一時深々と降り続いていたけれど・・・。
今朝はもう、駐車した車のボンネットや、道路の隅や家々の間に
「雪が降ったんです」と夢じゃないことを教えてくれるだけ。(^_^;)
道路は、真っ暗なうちから長距離トラックが溶けた雪をはね飛ば
して走っている。
「今日の仕事が終わったら、洗車しなくちゃいけねぇな」って・・・。
思っているだろうか?
僕がトラック野郎だったときは、そう思っていた。(笑)
ROTI(ロチ/ローストのこと)は、最高の調理方法らしい。
ある決められた一定の火力で、ほぼ全面から加熱する。
理想を言えば、しょっちゅう下に落ちる脂を回しかけたい。
ただ、オーブンの温度が下がってしまうから、時々だけれど。
元々は、暖炉や戸外で火を起こし、串に刺さった肉塊をグルグル
と回転させながらこんがり焼いてゆく、あれです。
回転させた時に、溶けだした脂が自分に回しかけられる自然。
今でも、暖炉のあるレストラン(代官山のパッションとか)では
そうして焼いているそうですが・・・。
一種のプレゼンテーションになっているのでしょう。
だから本来のローストは、蒸気が飛んでかなりカリッとなるので
すが、オーブンの中では若干しっとり目にあがります。
これは、これで素晴らしいロチです。
僕はその恩恵を喜ぶタイプで、一般的には余りやらない低温で
ゆっくりと、蝦夷ジカも仔羊も焼きます。
殆ど例外なく綺麗なピンク。蝦夷ジカは真紅に焼き上がります。
一見生のように見えますが、肉はしっかり温まって・・・。
オーブンに二十分以上入っているのですから。
低い温度で加熱する為に、することがあります。
それは、表面に塩をふって焼くこと。薄い膜を作っておくこと。
表面を軽く焼きしめて置くことです。
これをしないと、低温のオーブンでは余り脂が出てこないから
乾燥が始まってしまう。
焼き始めたら最後、キッチリ目標とするキュイソン(焼き加減)
まで焼いてあげる。
さもないと、肉の中に年輪のような層が出来てしまう。
基本的には同じ温度で最後まで焼けばいいけれど・・・。
お出しする時間によっては、温度を上げ下げして、五~十分間
くらいなら微調整(早目、遅めに仕上げる)ことが出来ます。
初めてオーブンを使ったのは、高校生の頃。
祖母と一緒にスポンジを焼いたとき。
確か祖母は一度、伊達巻きもオーブンでやっていたような・・・。
結構柔らかな思考を持っていたのだと思います。
今考えれば不思議ですが・・・。
やはり高校生の男子が、オーブンでスポンジを焼くなど普通じゃ
なかったのかも・・・。(^_^;)
多分、食い気よりスポンジがスポンジになる科学に興味を持った
のだと思います。
スポンジは卵を脹らませて焼くのでまだ理解出来ましたが・・・。
シュー生地は、何とも不思議でした。
泡立てた卵でも、ふくらし粉でも、酵母でもないのですから・・・。
(^_^;)
僕がいま、教室で自然に料理の裏側で起こっている科学を、お話
するのは、多分この頃に養われた・・・。!?(^_^;)
実践として火口の少ない調理場では、オーブンは欠かせない存在。
本来フライパンで焼き切る、チキンソテーやハンバーグなんかも、
そのままオーブンに入れてしまう。(^_^;)
そうしないと五分や十分間は火口をひとつ占領してしまうから。
次のオーダーがつまってしまう。
と言うように必要に迫られて、使い始めるのですが・・・。
例えば・・・。
ハンバーグをいつも焦がしてしまう方は、裏と表を焼いたらパイ
皿に移してロチしてあげるといい。
ロチとは言えないけれど、ビーフシチューとかカレー等の煮込み
料理、直火にかけておくと焦げやすいものを鍋ごとオーブンに入
れる事もあります。(取っ手や蓋が耐熱じゃなければ駄目)
料理を始める前学校(多摩美)に行かず陶芸をやっていた僕は・・・。
作った器を窯に入れるのに似ているから、入れる時に何やら念じ
てしまう。(笑)
美味しくできます様に・・・。
ピッタリの焼き加減であります様に・・・。
オーブンの火が消えません様に・・・。(笑)あり得ない!?
よい驚きがあります様に・・・。
オーブンの中は見えないから・・・
窯の中と同じ。
そこは不思議の国。
だから、僕は祈ってしまう。
人は皆、毎朝不思議の国の扉を開ける。
そして、入る。
一日が終わると、扉から出てくる。
今日が良い一日であります様に・・・。
身の丈ピッタリの思いと実践が出来ます様に・・・。
元気で過ごせます様に・・・。
素敵な発見があります様に・・・。
あなたと・・・。
僕のために、今祈ってる・・・。
今日も、新しいインスピレーションを求めて・・・。
引き寄せる一日でありますように。 (^ー^)v
そして・・・
いつも 「ありがとう」
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