料理教室&BistrotRIANTのメールマガジンです。
料理人・川名克典の料理セミナーでは伝えきれない
技術の裏に隠されているものを書いています。


それは、料理と人生をおいしくする秘密そのもの・・・。



  おはようございます。
  秋晴れの週末を如何お過ごしでしょうか?


  食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋と・・・・。
  なっておりますが・・・・

  やはり、そんな感じかな?


  僕は、今月の料理教室が後半に入っておりまして・・・。

  勿論、念入りに準備して一日目から望みますが、やはり
  数をこなした、(今日で九回目の講義です)セミナーは
  皆様の知りたい部分や反応も解って、かなり無理無駄の
  ない一時間となってます。


  それに比べて初日は、たいがい全てに力が入りすぎます。
  僕自身も一番クタクタになる様に、気がつく限り・・・。
  有る意味そこまで言わなくてもよかったと思う程、説明
  してしまったり・・・。(笑)


  どちらがよいのかと言われると、一般的には、無理無駄
  の無くなった、ここ数日のセミナーの方がよいと思われ
  ますが・・・・・・。


  自分で振り返れば、ちょっと力が入りすぎますが、初日
  は、整理し切れていない、アレコレが飛び出すので・・。

  学ばれる方にとっては、より興味深い内容です。

  気をつけてご覧頂ける方なら、僕が何やら注意しながら
  (ちょっと神経質になって)作る部分を見逃さないはず
  です。


  さすがに、十回も教壇を繰り返すと・・・・・。

  全て編集し直したシネマになっているので、実に・・・。
  スムーズで無理なく、悪く言うと僕の神経質さを隠す事
  も出来るのですから、より簡単に見えるのです。


  殆どの方が、そのスムーズさを口にされるのですが・・。

  初日は、若干違うのです。(笑)


  それは、皆様が受講されて、ご自宅ではじめて作る際に
  出会うだろう気配に一番近いものを、僕自身が皆様の
  前にさらけ出してしまう、たった一日でも有ります。(笑)


  勿論初日に「ぶっつけ本番」ではないです。

  それまでに、写真を撮るため、ルセットを作るため、・・。
  そして試作と、最低三回。

  殆どの場合は、試作を複数回作るので、四、五回は作り
  ます。


  でも、実際何名かのお客様用にお作りするのは・・・・。
  もう、ご経験のある方はお解りでしょうが、作る時の
  緊張感(よい意味での)同時に仕上げようとする心、
  より美味しく作りたい欲望・・・・。


  語るだけ語った後の責任感(爆)

  こんな事が一気に押し寄せて来るのです。



  昔、辻留の二代目辻嘉一氏が、こんな事を書かれていま
  した。


   「家庭料理で、特に天ぷらを美味しくなくする一番の
   理由は、みんなで一緒に食べようと思うお母さんの
   愛情なんです」


  愛が、最高の調味料だと信じて疑わなかった僕に・・・。
  冷水を浴びせた言葉です。


  一緒に食べたい。
  一緒に熱々を。
  みんなで食卓に揃って・・・・。


  思えば思うほど、小さな天ぷら鍋に、これも、あれも、
  具を入れてしまうのです。


  どんなに強火でも、天ぷら油の量が少ないのですがら、
  温度は下がり、天ぷらの衣に油はどんどん浸み入り・・。

  何故、カラリと揚がらないのだろうと・・・・。


  プロの天ぷら職人は、全くそんなことを考えてません。
  このかき揚げが一番美味しく仕上がるためには・・・、
  「一度に一つしか揚げない」のです。

  例え家族四人が、注文したとしても、一つずつ順番に
  作るだけです。


  愛が有るとしたら、その「かき揚げ」に対しての溢れる
  ばかりの愛情です。



  教壇では、僕はかなり理論的に理性的に語ってます。

  でも、いざ皆さんに作ろうと思うと・・・・・。
  つけ合わせも、お魚も、ソースも・・・・。

  全部熱々で、最高の火加減で、一番良い濃度や照りで・・。

  今、その皿の上でちぎったばかりの香りが漂うような、
  セルフィユを添えて・・・・・。


  なんて事が、大きな感情の塊となり僕の手足、頭、舌
  を覆い尽くすのです。

  自分で言うのも何ですが、結構ドタバタしています。(笑)


  料理を作るとき、そんなに・・・・。
  クールでは無いです。(笑)


    「海よ、夕暮れよ、
    
    きみたちは、わたしたちに、
    人間は人間であることをやめよと教える。
    きみたちがいまそうであるように、
     
    青ざめ、輝き、沈黙し、
    自分自身をこえて崇高になれ、と?

    なれない、と、誰より孤独だったニーチェは言った。」

       =長田弘=「わたしたちの不幸のすべて」(抄)



  
今日も、新しいインスピレーションを
迎える、そして、迎えにゆく
1日でありますように。 (^ー^)v

そして・・・

いつも 「ありがとう」


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