料理教室&BistrotRIANTのメールマガジンです。
料理人・川名克典の料理セミナーでは伝えきれない
技術の裏に隠されているものを書いています。


それは、料理と人生をおいしくする秘密そのもの・・・。



   おはようございます。

 
      

   昨日の料理ですが、具体的な作り方は・・・。
   と言う質問を頂きました。

   書くつもりだったのですが、その時の環境を書いていたら、
   いつもの行数になってしまって・・・・。


   何といっても日刊なので、1分程で読める様にと思ってい
   ます。
   そして、それは、殆ど単一のテーマとして・・・・。
    

   メルマガを何紙かとっていますが、殆どは目次付きで、
   いくつかのテーマに基づいた文章が入ってます。


   人それぞれなのでしょうが、僕の場合目次を殆ど読まない
   タイプで、すぐに文章に入り込みたいのです。
 
   自然と、目次のないスタイルになってしまいました。



   で、こんな事を書いているとまた、アッという間に紙面が
   終わってしまいますから・・・・・。(笑)

  

   皮を引いた舌平目に塩、胡椒、パプリカをして・・・・。
   お鍋の中に置くのですが・・・・。
   その時、底にバターを塗り、ベルギー産エシャロットの微塵
   切りを散らしておきます。


   そうすると、くっつかないし、出汁がいい味になるでしょう?


   白ワインを少しふって、そうそう小さなサイコロ状にカット
   したトマトと、微塵切りのパセリも加え、しばらく蒸します。


   そろそろかなと思ったら・・・・。

   この時僕は、調理中で一番神経を使うのですが・・・。
   どうするかというと、その素材に変身するのです。(爆)


   何処まで火が入っているか確かめる為に、頭の中でその素材
   に自分を置くのです。


   そうすると身体の中まで温かいとか熱いとか冷たいとか・・・。

   
   
   中まで、火が通ったら、皿に取り出し保温します。
   鍋に残った煮汁を煮つめ、生クリームを注ぎ塩、胡椒で味を
   調えます。   

   保温して置いた舌平目にソースをかけて・・・。


   とまあ、こんな流れの料理です。
   これ、美味しいです。
   
   でも、最近あの時の味がでないんです。
   だから「あれは夢だったのかなぁ」とも思ったのですが・・。


   数年前にそのチーフと一緒に働いた事のある、若いコックさんと
   話をしたとき、「チーフのデュグレレ、うまいっすよね」
   と思わず言われ・・・・・。


   やっぱり夢でなかったんだなと(笑)思ったのです。

   
   でね、あの味をもう一度・・・・。
   と思うのかなと思ったら、そう思わない僕がいました。


   今、あの味はでないけれど、別の美味しさを作れるのです。
   そうすると、あの時の味は、もう出来ない方がいいと・・。

   なんて言うかな、一期一会というか・・・。
   
   あの味はもう二度と作れないから、僕にとって永遠になるし、
   いま、ここりあんで毎日作っているものも・・・・・。


   そう、毎回のクラスの皆さんとの会話、その日に作る料理・・。
   僕が読む絵本・・・・。


   もう二度と同じ日はないのですから・・・。
   勿論、似たような日々は続きます・・・・。


   僕もあのデュグレレを作っていた時は、何度でも同じものを
   作れると思っていたし・・・。

   それが料理人だと思ってました。


   でも、今、今日の料理は二度と作れないのだと・・・。
   それで良いのだと・・・・。
   だから、その日の能力を、全部使おうと・・・。



   「かわな~ これはさぁ・・・・」
   と、教わっていたあの日に、一瞬だけ帰りながら呟くのです。




     「チーフ、これ旨いなぁ~・・・・。」


     「当たり前だろ、誰に言ってるんだ?俺が作ったんだぞ。」

     「で、お前、これぇ・・。作り方見ただろう?今っ!」
     ・・・・・・。(笑)

 
     「明日から、これお前が作れよ。もう俺は作らねぇからな」


     「ウィ! シェフ」
     「あのぉ、この料理なんて言うんですか?」


     「デュグレレ」

     「えっ?」
     「舌平目のブレゼ デュグレレ風」


     「ウィ!シェフ」

 


     「違ったかな」(爆)

     「えぇっぇぇ?」(困っ)

  


     「もう一緒に働いていないだろう、何年も先のことだよ。」


     ・・・・・・。


     「Oui chef・・・・」



今日も、新しいインスピレーションを
迎える、そして、迎えにゆく
1日でありますように。 (^ー^)v

そして・・・

いつも 「ありがとう」


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