料理教室&BistrotRIANTのメールマガジンです。
料理人・川名克典の料理セミナーでは伝えきれない
技術の裏に隠されているものを書いています。
それは、料理と人生をおいしくする秘密そのもの・・・。
おはようございます。
また、新しい朝です。
よかったです。新しい朝を迎えられて(笑)・・・・。
大好きな朝がありました。
こう言うと今、普段の朝が嫌いなような・・・・。
いえ、普段の朝も好きです。
ただ、それ以上に特別な思いで好きだった朝がありました。
それは、二十歳の頃、そう土建屋でかなり真剣なバイトを
していた頃でした。
時々、大型車で土砂運搬の仕事を頼まれました。
それも、大抵早朝から・・・。
そんな時は事務所に泊まり、外がまだ暗いうちに駐車場へ
ゆきました。
そしてエンジンを始動します。
真っ暗な中で静かに眠っているV10エンジンという、化け物
みたいな心臓をゆり起こしました。
キュウン、キュウン、キュウン、ド、ド、ドォン・・。
グォン、グォン、グォン・・・・・。
誰もいない真っ暗な世界でこの化け物の運転席だけが
室内灯で現実を見せてくれました。
燃料を補給している間に、エンジンが温まってくる。
運転席にコーヒーを入れた魔法瓶をおいて・・・。
シートに座りました。
室内灯を消すと、そこはまだ夢の中・・・。
ヘッドライトをつけると、今度は目の前に現実が現れました。
ブレーキペダルに足をのせると、エアーブレーキ独特の
シュポ、シュポという音が響きます。
サイドブレーキをはずすと同時に、ブレーキペダルから
アクセルペダルへ僕の右足首はわずか五センチだけ動きました。
地上から永遠に離れることがないと思うほど食い込んでいた
巨大なタイヤが、ミシミシと半ば叫ぶような音をたてて、
地面からはがされてゆきます。
前輪は確実に現実へ進みます。
地面にくい込むことをあきらめた後輪は、いくらかの寂しさを
残しながら、前輪に従い進み始めました。
ローギヤで、駐車場から一般道路へすっかり移動しました。
回転数が上がります。
ブォォン。
舗装道路の上にころがっている小石を、タイヤがすりつぶし
てゆきます。
ダブルクラッチで、ローからセカンドへつなぎます・・・・。
さっきまですりつぶしていた小石は、今はそのタイヤと共に、
地面から宙へ巻き上げられ、飛び散ってます。
回りはまだ暗闇、目の前に見える現実だけを頼りに進みます。
後輪は行く先を知らずに・・・。
その後輪のすぐ後ろは、・・・・。
また暗闇です。
一時間程走ったのでしょうか?
空の遠くが心なし明るんできた感じがします。
でも、他に道行くものもなく、世界には僕が一人しかいない
様な錯覚に落ちてます。
静寂。
化け物の心臓の上に座っているのですが・・・。
静寂。
永遠に続くかと思われる静寂が、今終わろうとしている時。
この瞬間に、何とも言えない不思議な時間があることを
知ってます。
宇宙を感じるような・・・。
生まれた瞬間を感じるような・・・。
地球と生きているような・・・。
こんな特別な気持ちにさせてくれる、朝がありました。
特別に好きな朝です。
「誕生と死。
創造と破壊。
・・・・
光と闇。
見えるものと、見えぬもの・・・。
それらは、全く対立したもののように見えて、
実は一本の棒の端と端。
つながりあう両極。
誕生と死の間に、人の生があり。
創造と破壊の間に、存在がある。」
=美内すずえ=「ガラスの仮面」より抜粋
今日も、新しいインスピレーションを
迎える、そして、迎えにゆく
1日でありますように。 (^ー^)v
そして・・・
いつも 「ありがとう」
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