料理教室&BistrotRIANTのメールマガジンです。
料理人・川名克典の料理セミナーでは伝えきれない
技術の裏に隠されているものを書いています。


それは、料理と人生をおいしくする秘密そのもの・・・。



  おはようございます。


  東京は、夕べ遅くから怪しいなぁと思っていたら雨の朝です。
  店の前の道が洗われて、綺麗になってゆきます。
  
  昨日店頭においてある植木鉢をひっくり返してしまい、
  土がこぼれました。
  その時、掃ききれなかたったものがアスファルトの目の中に
  残っていて、それが丁度流されてゆくのです。



  夕べは大変賑やかな夜でした、
  知り合って十数年になる写真家さんの貸し切り御予約で、
  深夜まで楽しんでいただけたご様子です。


   ありがとうございました。m(_ _)m



  献立は・・・・・。

  海老のビスクさつき風
  (ビスクは今現在では、甲殻類で作る濃厚なスープのこと)


  生ハムと削ったオレンジの夢
  (赤み色のメロンを添えました)


  昆布締めした真鯛のカルパチョ「そうだ葉っぱをのせてみよう」
  (ベビーリーフのサラダをのせて)


  仔牛のロチと茹で立てアスパラガス、軽いクリーム仕立て
  (クリームの中に、粒マスタードの風味を感じます)


  ほんのりと生姜の香りがするフラン・フラン 
  (キャラメルとマンゴーを「ドドッ」とかぶせます)
  


  ふぅ~。


  お一方五皿ですから、十一名で・・・・。「55」

  三時間ほど、緊張が続きます。
  普通料理人は、この緊張が好きです。


  道場六三郎氏が厨房でよく口にされてました。

  「敵八方より来る。我八方の構え有り」  


  料理の場合、本来敵ではありませんが、
  注文が飛び交い、前後左右の先輩後輩から言葉をかけられ、
  目の前の素材の状態を把握し、最適な調理法を感じながら
  作ってゆく様を武蔵の言葉で、言われたのでしょう。



  職人の身体は、意識しようがしまいが、最良の動作を
  するようにできあがってます。

  それが、「最善な調理法を感じ作ってゆく」ことです。

  この時、頭は次のオーダーをとらえてます。


  常に、頭は次の料理。
  常に、身体は今の料理。
  という、マルチタスクで動くことを徹底的に仕込まれました。


  これは、面白いです。

  最初こそ、身体が思うようにならないのですから、焦ったり
  憤ったり、嫌になってしまうのですが・・・・。

  少しずつ積み重ねて、出来るようになってくるとワクワクします。


  今僕は一人仕事ですから、敵(?)の数にも、自ら行える動作にも
  自ずと限りがありますが、それでも・・・・。


  お待たせ可能な時間と調理時間、調理方法、手元にある食材や

  ご希望、お好み・・・。


  こんなあんなを、頭の中に放り込み、Enterキーを押すのです。


  僕のCPUはメチャクチャ早くはないけれども、バランスがよいと
  うぬぼれてます。(笑)


  身体が勝手に料理を作ってゆく間、頭脳は次の料理を追いかけて
  いるのですが、こちらはオーダーによりまれに隙間が出来ます。


  その時、頭脳は身体に寄り添い始めますが、時々あらぬ所へゆく
  ことがあります。


  それは、天井からただひたすら料理を作り続けている僕を眺める
  のです。
  コンピュータの3D処理みたいに。(笑)


  すごく不思議です。

  それはスローモーションの様に見えるのです。
  頭の中のスローモーション画像と、身体の動きが何故一致するのか
  よく分かりませんが、ほんのまれに、こういったことがおきます。
  

  その不思議な時間も、いきなり中断します。
  手で触れた素材に、違和感を感じたときです。
  微妙に固い、柔らかすぎる、筋を感じる・・・・。


  工業製品ではないのですから、当然です。


  この突然遭遇する違和感が、結構好きです。
  頭脳があらぬ所から、身体にもどってくるから・・・・。
 

  そして、その時僕は、どんな対応をするのか興味があります。



  料理教室は、よりよいルセットをお伝えすることが目的なの
  ですが、その先にあるものがそれよりもっと面白いのです。


  出来るなら、それも料理教室で感じて頂きたいと・・・。
  いつも思っています。



  夢中の先に不思議な魅力があります。


  

今日も、新しいインスピレーションを
迎える、そして、迎えにゆく
1日でありますように。 (^ー^)v

そして・・・

いつも 「ありがとう」


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