映画に愛された男こと(僕が勝手に言ってます)クリント・イーストウッド監督の「アメリカン・スナイパー」を観てきました。
アメリカでは公開直後から、激しい論争が巻き起こった作品です。
保守派からは、「最高の映画だ!伝説のスナイパーを英雄として描いている。愛国心の素晴らしさも。」
リベラルからは、「間違いだったイラク戦争を賛美するとは何事か!」
今日、僕の隣に座っていたカップルも、
女性は、
「面白かったね。ハラハラドキドキしたけど」
一方の男性は、
「クソつまんねぇ。アメリカの若い男って、遊び感覚で戦争に行くだろ?全然感情移入できねーんだよな」
言うまでもなく、映画の感想は十人十色で、ときには監督の制作意図と全く違った評価が下ることもあります。
百人が観て百人が絶賛するような映画はありえませんしね。
で、僕が思ったのは、「実はこの作品は、アメリカ万歳!戦争礼賛の皮を被った反戦映画で、テーマは愛」です。
160人を射殺した伝説のスナイパーは、国に対する愛(愛国心)と妻や子どもに対する家族愛の狭間で苦しみます。
一緒に戦った仲間への思い、弟への愛も描かれます。
結果、主人公はPTSD(心的外傷後ストレス障害)で苦悩することになります。
ネタバレになるので書きませんが、エンディングの編集の仕方、音楽が流れないエンド・ロールなどからも「これはアメリカ万歳の戦争礼賛映画ではない」ことが分かります。
スピルバーグの「プライベート・ライアン」ばりの、目を覆いたくなるようなグロいシーンがあるので、女性にはあまりおススメできませんが、機会があったらぜひ観て欲しい作品です。
