怖いことがあったガーン

夜のお店を長くやっていれば、大なり小なり、イヤなこと、怖いことはある。
それらのほとんどはお客さんとの対人関係だ。

今日も体調がすぐれなくて店を休んだ。

以前にも書いたが、riri家は1階が店で2階が自宅だ。

店の入口は表にある。
自宅の玄関は裏にある。

夜の11時過ぎ…
ピンポーン
と玄関のチャイムがなった。

Booちゃんは姫が帰ってきたのが思い、下に行こうとした。

ちろさんもニャンズも、廊下に飛び出した。

ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン

何度も何度もチャイムがなる。

姫?
イヤ…(๑・~・̀๑)
姫は自宅の鍵を持っている。
もしかして、鍵をなくしてチャイムを押しているのか?
と一瞬思ったが、万が一鍵をなくて、出なければ、電話をするだろう。

ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン

しつこいほど鳴らす……むかっ

まさか?
姫が鍵もスマホもなくしたとか?

イヤイヤありえないだろう…(ヾノー ー)ナイナイ

Booちゃんに、姫じゃないと思うと言い、犬と猫を部屋に入れた。

ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン

まだ押し続けている。

しつこい!
うるさい!

とりあえず、階段を降り、玄関の電気をつけた。

すると…ドアの向こうで女性の声がした。

『お店、いつやってるんですか?』

まさかのお客さん?
わざわざ、裏の玄関まで来たのか?
ありえないんだけど…

「すみません、今都合で休んでいます。」

すると…
『いつならやっているんですか?
休みはいつですか?』

「すみません、週末は開けますので」
そう答えると

『私、30数年前に来たものです。
開いていなくて心配になって』

はぁ?
「すみません、うちは30年もやっておりません。他のお店と間違っていませんか?」

正直…怖かった。

『いや、間違っていません。』
『いつなら開いていますか?明日は開いていますか?明日電話するので、電話番号教えてください。
私は○○です(名前)◎◎です(苗字)。◎◎○○です(フルネーム)。』

名前を名乗ってくれたが、全く聞き覚えのない名前だ。

この後も、なんだかんだと話をする女性。

とりあえず、店の電話番号を教えた。

『明日電話します。』

そう言って、女性はやっと帰って行った。

全て、ドア越しでの会話だった。

その後、2階の窓からカーテンを少しだけ開けて、お店の駐車場を見た。

自転車に乗った女性が強風の中いた。

暗くて顔は見えなかった。

自転車ということは、近くの人なんだろう。

30数年前?とはなんのことだ?
うちの店は2000年にオープンした。

それよりも…
店は真っ暗だ。
裏に玄関があることは、ほとんどのお客は知らない。

また、ネットで調べれば、店の電話番号も出てくる。

あんなにチャイムを押し続ける必要は何?

いったい、誰で、どういうことなんだろう…

はぁ〜怖かった…

ただでさえ、対人に多少の苦手意識を感じてしまっているのに…

明日が…憂鬱だ…