【ポーテックスカニューレカフあり】
(カフを膨らまさず使用)
を挿管して5日。
徐々に吸引回数も減ってきた。
が、カフ部分の刺激のせいか、咳こんだり、急に痰がひっかかったりする。
声は出る時と出ない時がある。
あくまでも予想だが…
カフの部分に痰が付くことで、声が出づらくなるのだろう。
ある程度吸引すると、また声はでるようになる。
ただでさえ、気管切開イコール声が出ない。
なのだが、Booちゃんは運良く声が出ていた。
しかし、その声は気管切開をしていない人の声量とは異なる。
本来、切開している部分より上に声帯があるため、カニューレを入れると、息はカニューレを通って切開部にでるため、声帯に届かない。
そのため声が出ないのだが…
カニューレの隙間から、息が声帯に届くと声が出るのだ。
しかし、息の大半はカニューレから出るため、声帯に届く量は少ない。
なので、Booちゃんは一生懸命に話をしていた。
カフは本来膨らませて使用する。
カフがあることで、抜けにくくなったり、誤嚥を防いだりする。
Booちゃんは本来の使い方とは異なる使い方をしているわけだが…
膨らまさずとも、カフがカニューレの隙間の邪魔をしているのだ。
話そうと頑張ると、顔を傾けるほど、大きな息をする。
通常の呼吸は問題なく出来ているのだが、話すためには、その呼吸量では足らないとわかっているのだろう…
もちろん、Booちゃんに気管の構造がわかるわけではない。
きっと、無意識に…
この5日間、ほぼBooちゃんから離れることができなかった。
そのため、仕事も休むしかなかった。
吸引してほしい時は、自ら伝えることができるBooちゃんだが、今は吸引を必要だと思う時は声が出ない。
Booちゃんは現状に納得できないまま、現在に至る。
『ポーテックスにして!』
Booちゃんに訴えられた。
もちろん、カフなしのカニューレはある。
再来週の月曜日は、自宅でカニューレ交換なので、もとのカフなしを挿管する。
今は…ごめんね。試しの期間なんだ…。
Booちゃんは、そんなこと望んでないよね。
本当にごめんね。