ずっと保育器に入れられていたBooちゃんを、初めて抱いたのは、大学病院から小児心臓医が来た時だった。

産まれてから3週間目だった。

心臓エコーを見た後、小さなBooちゃんを、初めて抱きしめた。

Booちゃんを抱く私に、医師が静かに言った。

『この病気は染色体異常の子にみられます。この子短命です。』

短命…



私は涙でBooちゃんの顔を見ることができなかった。