私利私欲のための嘘をついて残るのは
嘘をついた自分という負の遺産だけ
いつかは巡り巡って
自分に返ってくる
自業自得と身から出た錆
※両者の違いについては本記事では触れません
私は高校在学中の目標の1つに皆勤賞を掲げていた
誰にも言わなかったけれど
卒業式に皆勤賞で表彰されてやると決めていた
入学以来無遅刻無欠席で迎えた2年生の夏
曽祖母(ひいばあさん)が他界した
火葬や葬儀で学校を休むことになるが
校則で欠席扱いにならないのは祖父母まで
つまり私は欠席になり、皆勤賞の目標達成は不可能となる
そこで私は担任に祖母が亡くなったと伝え、嘘をついてまで皆勤賞を取ろうとした
嘘から3ヶ月後、曽祖父(ひいじいさん)が亡くなった
またしても祖父が亡くなったと嘘を伝えた
時間を置いて担任に呼び出された
亡くなったのは、おじいさんじゃなくてひいおじいさんじゃないのか?
長い沈黙の後、私は嘘を認めた
欠席であることを認めた
皆勤だったのに残念だったな
3ヶ月か、夫婦仲良かったんだろうな
とだけ言われ、それ以上のことはなかった
高校の3年間で私の欠席は、他にはない
だからなんだってんだそんなもん
きっと嘘を通して皆勤賞だったところで
誇ることなく錆びついていただろう
嘘も方便ってあるけれど
それは時と場合によっては必要で許される嘘のこと
善行でなければ虚言
その嘘は
自分の身で錆びついた虚言なのか
善行有益な金言なのか
錆びた鯖でも食って目を覚ましてみろ
そして私は巻き添え食った鯖に謝れ
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byり