今年の夏は例年に比べて、本当に蚊が少なかった。
ちょっと前まで最高気温が普通に気温が28度とかの
日もあったのに、この頃妙に涼しい。
昨日、気になって1週間の天気予報を見たら、
もはや秋の気温になっていた。
夏服、数着を洗濯かごに入れ、たたんでおいてある
IKEAで購入した洋服ダンスの上段2段分のトップスの
衣替えをした。
奥行きがあるので、秋・冬ものを前にもってきて、
軽い夏服を、後ろにもっていく、それだけだが、
たたみなおす服があったり、アイロンを
かけなおす服があったり、このコットンのタートルは
このセーターを首に巻いて配色を合わせで楽しむから
隣り合わせでおいておこうとか、服の見直しにもなって
良かった。トップスの入れ替えをしただけですっきりした。
常日頃からデジタルの道具類に苦手意識のあるわたしが
今日がんばったことがある。バカンスの日程を
グーグルの日程に入れ、そして、同じ日程を、
自分の携帯でも見られるようにしたことだ。
ギリギリになって、焦ってバカンスの日にちを
確認することのないように、フランスに住んでいる人は
新学年が始まる時に、バカンスを頭に入れるという事から
始めるのが、一年の計、と感じた次第だ。
わたしは小学校の時から絵が得意だった。
絵を描くのが好きだった。夫の仕事で
マレーシアに住んでいた時、Faber Castellの色鉛筆に出会い、
その書きやすさに驚いた。長男と次男とわたし用にと
夫に頼んで買ってきてもらった。マレーシアで買うと
フランスで買うよりずっと安く買えた。箱買いだったので、
また別のマークの色鉛筆と混ぜてわたし用のものは
大きい金属のお菓子が入っていた後の空き缶に
入れていたが探したい色を見つけにくかった。
数年間放置したままだったが、3段に分かれている
ケースを見つけたので、色番号ずつ分けたらとりやすく
なった。色鉛筆を削りながら、自分は絵を描くのが
好きだったことを思い出した。青い色番号のものが
入らなかったが、36本外に出したことで、
ごちゃごちゃ入っていた箱の中で整理しただけで
取り出しやすくなったので、しばらくはこれで様子を見る。
わたしが小学校の時の色鉛筆も発見し、母が、ナイフで
色鉛筆の根元の方を長方形にこそげて、そのスペースに、
サインペンで名字をカタカナで書いてくれているものを
久しぶりに目にした。
『お母さん・・・』
時が一瞬止まった。今は2024年で、この色鉛筆に
母が名前を書いてくれたのがおそらく50年以上前の
ある日。2024年に、その色鉛筆に母が書いた
名前を見ているわたしは、なにもかもを忘れて、
心の中で大好きだった母を、わたしが二十歳過ぎに
亡くなった母が、そこにいるかのように呼んだ。
『お母さん・・・』
一瞬にせよ、人間は思い出の中で、
自由にタイムトラベルができる。
わたしの息子たちが小さかったときは、
Faber Castellの色鉛筆には、
名前を書く専用の、白塗りのスペースがあったので
わたしは一本ずつ、息子たちの名前を書き入れた。
あの子たちがわたしの年くらいになって、
わたしが書いた自分たちの名前を見て、
『ママン・・・』
なんて思う事もあるんだろうかと、ふと思った。
