値段が高いとは聞いていたけど、今サイトに行ってみたら
8個入りで28ユーロ、日本円で約4800円もする。
この餅一つが600円もするのか。
家で作れるかどうか研究するか。
餅ファンの同僚二人にプレゼントできるかもしれない。
この同僚のうち一人はクラシックピアノの先生だ。
一緒に4手連弾する約束をした。
わたしがもっと早くこどもを生んでいれば、
こどもと言ってもおかしくない年恰好の同僚だ。
漢字を覚えるのに役に立つ、10の線と点を見せてあげようと
思っている。
今日、生徒のお母さんからビデオ画像が届いた。
わたしには姉妹でピアノを習いに来ているお嬢さんたちがいる。
その彼女たちがピアノを弾いているビデオだった。
彼女たちは昨日は、かばんも何もなくピアノのレッスンに
手ぶらでやってきた。
申し訳なさそうに、最後の日だったので学校から
持って帰るものが多くて、直接ピアノのレッスンに来たので
楽譜とか、持ってこれなかったと言った。
わたしは、全部、親任せではなく、自分たちでピアノの
レッスンがあるからと、用意するくらいでないといけないと
注意した。
わたしは楽譜なしでねこふんじゃったを教えることにした。
二人とも、猫ふんじゃったを覚えたいと言った。
その姉妹の前にレッスンを終え、お父さんのお迎えを
待っていた小2の女の子、姉妹の一人は今年ピアノを始めた
小1の女の子、もう一人は、小学校4年生か5年生の
お姉さん、その3人に猫ふんじゃったを教えることにした。
わたしがキリのいいところまで弾いて見せ、彼女たちは
時計回りに順番を回りながら
覚えたところまで猫ふんじゃったを弾くというやり方で
覚えていった。この年齢にしてはすごい集中力で
楽しみながら50分弾いていた。この曲の持つ魅力も
あるのかもしれない。猫ふんじゃったの「じゃった」
に当たる伴奏のところを、子どもたちは自分から歌いながら
楽しげに弾いていた。フランスの夏のバカンスは長い。
『どうせ、夏休みに全部忘れてしまうんやろな。』
わたしは心の中で思った。『家に帰った瞬間には
もう思い出せないかもしれない。』とも、思っていた。
すると、今日、姉妹が猫ふんじゃったを、
一台のピアノを前に二人仲良く並んで
わたしが教えた繰り返しのテーマが始まる少し前まで、
集中して弾いている動画が送られてきた。
なんとも愛らしい動画だった。
一年間、子どもたちと過ごしくださって
ありがとうございます、良いバカンスをお過ごしくださいと
お母さんからのメッセージがあった。