年度末のジャズのコンサートが終わった | 音楽すること・生きること

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フランスに住んでいます。結婚、出産、国を超えての度重なる引っ越しを経てフランスに在住、長男が小学校5年生の時から仕事を
再開。その1年後にジャズピアノを始めました。
音楽・その他、日々の出来事を綴っています。

ジャズの年度末のコンサートが終わった。

ジャズのアンサンブルのグループは

わたしが通っているジャズ科では5アトリエが存在するらしい。

でもなぜか、4つのアトリエしかプログラムに名前が

載っていなかった。載っていなかったのは。

わたしが所属するアトリエだった。

 

このアトリエの担当者がアトリエのメンバーに聞いた。

「みんなほかのアトリエもしているから

他のメンバーのアトリエと演奏するんだろう?」

わたしがつぶやいた。

「削除されてる・・・」

ギタリストの若者が答えた。

「ぼくらは他のアトリエもやっているから

出られなくなくなるのは

やんぱっぱ(私のブログでの仮称)だ。」

わたしたちの担当のジャズピアニストが

同僚のこのコンサートを企画したジャズマンに

その場でメッセージを入れたら、

すぐ返事が来て出演オッケーになった。

わたし一人、出演できなくなるところだった。

その場合は、いくらなんでもすねていたかもしれない。

 

ひとり、プロ級のビブラフォニストがコンサートの前の

最後のアンサンブルの授業に来なかった。

でも、彼の強い希望で、コンサート

3日か4日前に曲が変更になった。

土曜に彼の提案で、日曜日に合わせたら

わたしはボロボロだった。

彼は速いテンポが好きでcedar Walton の

Hindsightは220でやると言った。

後でこんなに弾けないのはおかしいと思ってわたしの

参考にしたバージョンを

聞き直すと192のテンポだった。

わたしは#9のボイシングは小さい手を目一杯広げて

右手で3音をつかむのをいつの間にか覚えていて、

それを使うが、そのポジションでは

この#9のボイシングの速い連続がコンサート当日

込みで二日の練習では、無理があると思った。両手で

ボイシングを考える手もあったがそれも二日で

習慣化するのは、ほかの個所の練習もあるし、

避けたいところだった。彼はこの曲は速くやりたいと

当日のリハーサルでも主張したが、

わたしが手が小さくてこのテンポでないと弾けないというと

了解して、わたしにテンポを出すように言った。

また、当日にこの曲でソロをとらないかと言われ、

そういえば先生がこの曲ではやんぱっぱソロをとれと

言っていたのを思い出した。

耳コピしている暇はないので、前日に録音を聞いて

参考にして、なんとなく使われている音の

記憶の中に残っているものを交えて弾いてみると、

臨時で代わりに来てくれたドラマーにソロ良かったよと言われた。

コンサート当日のレハーサルのことだ。その時、

ビブラフォンの若者が、言った。

「でもやんぱっぱがワンコーラスしか

とらなかったら、僕が、途中で割り込んでいるような

印象を与える。2コーラスのソロをとってみない?」

わたしもプロ級の生徒の演奏を聴いていると

肝が据わってきた。いつもの

「ソロ~?え~?!」

は消えていた。彼らにとってはソロをとるのは

ものすごく面白いことの一つなんだ。

いつもソロに消極的だったわたしは言った。

「やるわ。」

 

月曜と火曜の今年度の仕事がもうなかったので時間があった。

職場の練習室を予約して2日間、7・8時間練習した。

夫と次男に言って、お弁当持ちで職場に練習に行った。

 

コンサートが終了して帰るときに受付でカギを返そうとしたら

顔見知りになった受付の若者が目を輝かせて

わたしに言った。

「すごくよかったです!」

わたしは彼が受付にずっと座っていたのだと思っていたので

言った。

「聞きに来てたの?」

若者は言った。

「はい、Je suis impressioné (僕は感銘を受けました)」

 

思うように弾けなかったところもあった。

でも、コンサート前に担当のジャズピアニストが

「楽しんできて!」

とみんなにメッセージを送ってきてくれたように、

楽しめた。

晴れ舞台、これを、来年度のやる気につなげようと

思っている。

 

ジャズの勉強の仕方がこのコンサートで分かったと思う。

ジャズピアニストに今年の感謝と、今までの彼への批判の

謝罪の言葉を送った。曲をもらったら、用意スタート!

一週間でテーマ・ソロ・コンピング、音源を参考にして

弾けるようにしてこなあかんて分かったわ、って。

ジャズマンが周りにいないのでそういうジャズの常識が

かけていて、以前は何をどう練習したらいいか

わからなかったと。

さあ、シニアの年齢になってしまったが 楽しんで続けよう! 

 

これから、別の職場の今日のコンサートの準備に入る。