グループ授業のほうが終了 | 音楽すること・生きること

音楽すること・生きること

フランスに住んでいます。結婚、出産、国を超えての度重なる引っ越しを経てフランスに在住、長男が小学校5年生の時から仕事を
再開。その1年後にジャズピアノを始めました。
音楽・その他、日々の出来事を綴っています。

仕事の中でも、グループ授業はかなり準備に時間がかかる。

金曜も午後11時には眠くなったが

翌日の授業の準備をすることがあったので

午前2時くらいまで準備していたら眠気が吹っ飛んで

しまった。翌日、早起きしないと

いけないのに午前4時まで眠れなかった。

目覚ましを午前8時にかけたら

出張先の夫から午前7時半に電話があり、3時間半しか

眠れなかった。

気が張っていたので一日は無事に過ぎたが、

予定していたジャズのコンサートに向けての練習は

睡眠不足でできそうになかったので

うちに帰ってきた。

 

こちらの年度末は、6月末から7月上旬だ。

ほかの仕事は残っているが、きのうがグループ授業の

最後の日だった。

今週は生徒たちからお礼のチョコレートやお茶、

クッキーや置物などをいただいた。今日は手作りのカードを

いただいた。うまく上のレベルに進める子もいれば

もう一度、同じレベルで基礎を固めないといけない子もいる。

うまくいかなかった子たちには

うまくいかなかったことが悪であるという見方を

してはいけないと話す。

よくなった点を知らせ、まだ改善の余地があるところは

どうやったらいいかアドバイスし、

うまくいかなかったときは少し失望をするだろうけれど

そんなにがっかりすることでもないと伝えている。

今日は手作りのカードでメッセージをいただいた。

次男に見せたら可愛すぎると言っていた。

大き目のカードになっていて、中に

ありがとう、やんぱっぱ (このブログでのわたしの仮称)

そしてその10歳くらいの男の子の名前が書かれていた。

彼は来年もわたしに習いたい。わたしでなかったら、

変だからと、彼のボキャブラリーで、わたしに

好意を持っていることを説明してくれた。

またうまくいかなかった子からチョコレートをいただき、

これからも音楽をつづけるという決意を聞けたり、

中高・大学生の混ざったクラスでは、

「来年わたしに習えないのが残念だ。

あなたと一緒ならやる気が出るんですよ。」と、去年

彼を担当した同僚からは、集中力が途切れて難しい生徒と

聞いていた男子生徒から言われた。

たしかに、彼は注意力が簡単に急に別のところに行くことが

よくある。

わたしが説明したばかりのことを聞いたりするので

「ほら、また聞いていなかった。もう一回説明するから

よくきくんだよ。」

ダイレクトに微笑みながらそういうと、彼は一瞬照れながら

集中する。

「授業で何が面白かった?」

授業の終わりにわたしが尋ねると、女子大生が、即座に

「全部!(Tout !)」と答えたので私を微笑ませた。

そうしたら一人の男子が授業でわたしが暗唱させた

「タカディミ ターディミ・・・」とオノマトペの

基礎リズムパターンを言い出し、

全員が即座にその声に自分の声を合わせ大合唱になった。

最後にミニコンサートをしようということになったが

連弾をすると言っていたピアノ科の二人の生徒の

うち一人が、不安げにわたしは弾かないと言った。

でももう一人の女子中学生は、じゃあ、わたしが第2ピアノの

部分だけでも弾くとピアノの前の椅子に座った。

連弾の曲を一人で弾かすわけにはいかないだろう。

フォーレのドリーの中でもわたしの弾いたことのない曲だった。

わたしはちょっと弾けるかな?と躊躇したが

「どんな曲なの?」と第2ピアノの子にたずねて、

第1ピアノの1ページ目を弾いて聞かせてもらった。

シャープが4つついていて、その子がよく

レのシャープをつけ忘れていたのが聞こえた。

彼女は、「第一ピアノのほうは弾いたことがないから

わたしは弾けない。」と言って、少し弾いたところでやめた。

レのシャープを忘れないようにするのがキーポイント

だとわたしは頭にインプットし、言った。

「やってみようか何ページあるの?」

わたしが聞くと女子生徒が4ページあると言った。

楽譜をめくると真ん中のほうにはアルペジオが結構あった。

「初見だから間違うと思うけどわたしが弾こう。

楽しもう。たくさん間違って、大笑いになるかもしれないけど。」

わたしは笑顔でそう言い、一人の女子生徒とピアノを

弾きだした。当たって砕けろだ。ぐちゃぐちゃになっても、

小節をとばしたとしても、拍をとって途中から入ることは

ジャズのアンサンブルで慣れているので、テンポが

高速でなければなんとかなる。弾いてみると

第2ピアノの子の伴奏がとても心地よく、手がぶつかりそうな

ところ、例えばアルペジオで2オクターブ下りる所は

手がぶつかって集中力が切れないようにして移動をなしに

同じポジションにしたりして最後まで弾いた。

拍手喝采をうけた。

3時間半しか寝ていないわりに頑張れた。