洋服を入れている棚、クローゼットの見直しをした。
次男の小さくなって着れなくなったお洋服は、あした、日本人のお友達に
持っていくことにした。
棚に入れていた長男のスポーツ用の服は、ツルツルした素材で
いつ、床に落とさないかと思っていたところ、いいアイデアが浮かんだ。
わたしが新しい靴を買った時の靴箱の大きさを思い出した。
箱は真新しいので汚れていなかったが、ティッシュで さっと
隅までチェックした後、袖だたみして丸めて入れるとちょうどいい。
これで、長男は、いろんな服をひっくり返して探さなくても、
一目瞭然。トレーニングパンツもまとめて、とりやすくした。
収納のために特別に物を買うと、また物が増えるし、
それでなくても、マンションには物があふれているので
そうなると悪循環になるような気がする。リユースできるものがうちにあれば、
そして、それが簡単にリサイクルできるものだったらいいアイデアだと思った。
日本語の本も、日本人のお友達に回すことにした。
煮詰まっている時に、楽しいストーリーのものを読むと
すっきりする。
外国に住んでいるので、
いつも、旅行しているようと言えば、言えなくもないが、
旅行記を読んだら、想像の世界だが、
まるで遠くへ旅行したかような気がした。
本を読むのは楽しい。
服の片付けをする前は、わたしには、こういうものが不足しているから、
機会があったら買おうと思っていても、これだけあれば、
必要なし、というものも必然的に出てくる。
お片付けは持ち物を見直すのにいい。
処分するのをためらっているのは20才くらいの時に来ていた
ピンクハウスのピンク色のコットンの厚手のカーディガン。
長男に授乳する時にも、一度、着ていたことを思い出す。
丸い赤い、イメージ的にサクランボのようなポンポンが
いたるところについていて、
長男はおっぱいを飲みながら、その赤いポンポンを握りしめ、
力いっぱいひっぱって取り除こうとしていた。
後ろにはパッチワークが施されている
ていねいな手仕事の施された愛着のあるカーディガンだったから、
飾りのサクランボのようなポンポンをちぎられては大変と、おっぱいをやりながら、
ポンポンにかけられた長男の手をそっと外した。するとまた、別のポンポンを
ひきちぎろうとして、らちがあかないので、その後、このカーディガンは
授乳の時には着ないことにし、最近まで棚の奥にずっとしまってあった。
最近、長男に話して聞かせたら、にっこり笑っていた。
こういう、お話しは、母親が生きている時にしか聞けない。
わたしは、母親をはやくに亡くしているので、余計そう思うのだ。
今、着てみたら、これでは到底、外に出られないという気がした。
気だけは、20才の時とあまり変わっていないような気もするが、
似合うものは、もちろん変わってくる現実を直視した。
長男は、機嫌よく言った。
「外には着て出ない方がいいけど、うちで着るのは大丈夫だよ。
お気に入りなら無理に処分せずにうちで着たら?」
そうしよう。
今日は涼しいけれど、最近、日中にすごく暑くなった日があった。
わたしは寒がりなので、フランスに来てからは、大抵ズボンで通しているが、
この時だけは、あまりに暑いので、ブラウスにロングスカートをはき、
髪をくくって、リボンの飾りをつけて出勤した時があった。
職場の外国人のスタッフに大驚きされ、大きいジェスチャーで手を動かし、
彼女は言った。
「やんぱっぱが、スカートはいてる!やんぱっぱが今日はすごくかわいい!
いつもはズボンはいて男の人みたいだけど、きょうはとってもかわいい!」
彼女は外国生まれの人だから、「可愛い」と言う言葉を使ったのだろうけど、
わたしがこの年で可愛いことはないだろう。きっと、雰囲気がチャーミングとか、
エレガントとか言いたかったのだと言うことにしておこう。
でも、言われて悪い気はしなかった。
人は服装で相手に与える印象が変わるのだ。
休日に片付けのすすめ。洋服&本