うちに帰ろうと、舞台から、客席におりていくと、
偶然、ジャズが好きな同僚が4人聴きに来ていた。
「すごく かっこよかったよ!」
「すごく かっこよかった!」
「本当に かっこよかった!」
「あなた、わたしを泣かせたわ!」
熱烈な、頬へのキッスを受け、二人には ぎゅっと
抱きしめられた。びっくりした。
この人たちは、お世辞でこんなことを言える人たちでない
ことを、わたしは知っている。
母国語でないフランス語の乗り越えないといけない壁が
あるということ、具体的に言えば、ことばを間違えることは
かっこよくないことで、わたしの日常によくあること。
性格的に見ても、おっとりしているので自分では自分を
ちっともかっこいいとは思っていない。
かっこいいと言ってもらえたこの日を記録に残しておこう。
また、気になったから、音楽に耳の肥えた長男に
エンディングに変な音が混じっていなかったか聞いてみた。
彼でさえ、和音連結には変な感じはしなかったと言う。
このエンディングは モデルとなる定型があるが、
先生自身は、レッスンで定型どおりに弾かなかったし、
これをきっかけに定型以外のどんな和音が合うか、
自分で探すと言うのも面白いし、バリエーションに
なる。
さあ、今度は別の期限付きの仕事の山をこなしていく。