カーテンを処分する(4) | 音楽すること・生きること

音楽すること・生きること

フランスに住んでいます。結婚、出産、国を超えての度重なる引っ越しを経てフランスに在住、長男が小学校5年生の時から仕事を
再開。その1年後にジャズピアノを始めました。
音楽・その他、日々の出来事を綴っています。

日本語を話せない、書けない、聞き取れない夫は、英語で
コミュニケーションをとって仕事をしていた。日本語教室にも週に
何回か職場から通わせてもらったが、身につかなかった。

夫は、ある日、お呼ばれの席で、ちょっと知っているフレーズを
使ってみた。夫は、わたしと帰ろうとしていた。
「失礼です。」みんな一瞬しんとした。何のことかわからなかった。
わたしが助け舟を出した。「失礼しますって言いたかったのね。
失礼ですって言ったら、相手の言ったことや していることが
自分には失礼に当たります、と言っている事になっちゃうよ。」夫の
同僚の中でも気さくな人たちばかりの会でよかった。

外国に住むストレスか、契約期間が終わったら、どこに行くか
わからない状況のせいか、日本という物価が高い国のせいか、
自分でまとまったお金を稼ぐようになった夫は経済観念に対する
厳しさが出てきた。究極の節約を試みた、ようにわたしには見えた。

結婚前に付き合っていたとき、学生結婚をして、生活費を分け
合っていた時には、物を買うときも話しあえて、何の問題も
なかった夫が急変した。結婚するまで4年付き合ったが、わたしに
声を荒げたことは一度しかなかった。その一度とは・・・。

ある日、わたしの尊敬する音楽家がチャリティコンサートを開いた。
わたしはそのコンサートを聴きに行った。夫はその音楽家を批難した。
チャリティ資金のあて先が気に入らないと言った。収益金は家が
貧しくて、バカンスに出かけたことのないこどもたちに、バカンスに
旅立つ機会を与えるアソシエーションに寄付されるというものだった。
                                     (続く)