CK3の内政はとてもシンプル(国内の主従関係、人間関係はかなり複雑ですが)で、基本的には作りたい内政施設を選んで建設する、という方法です。なので、内政というよりも「設備投資」といった方が正しいかもしれません。プレイヤーは

・どの設備にどんな効果があるのか?

・どの設備を選ぶか?

と考えて決めることになります。地形によって建設できる設備は違いますが、大別すると

・収入増加系

・兵力増加&常備軍強化系

・籠城強化系

の3系統に分かれます。

 

<内政の効果>

CK3の内政はパッと見では効果が薄いように見えます。金100を投資しても、得られるのは毎月の金収入+0.8だったりします。これは一見、元を取るまでに125カ月(=10年と5カ月)もかかるので損だ、と思いがちなのですが、実際には様々なボーナスが上乗せされるので、回収期間はもっと短くなります。

 

私のこれまでの経験上、内政設備投資は単純ながらも、動員可能兵力や毎月の金収入にしっかりと影響してきますので、計画的に、優先的に設備投資するのがオススメです。

 

<建設できる内政設備>

(0)城

男爵領の根幹を成す設備。各種設備のレベルを上げるためには、まず始めに「城」がそれぞれに対応したレベルに上がっていることが必要。

効果 レベル1(部族) レベル2(初期) レベル3(盛期) レベル4(後期)
税収 +0.4
+10%
+0.7
+10%
+1.0
+10%
+1.3
+10%
常備軍
攻撃力
+10% +20% +30% +40%
常備軍
耐久力
+10% +20% +30% +40%
砦レベル +1 +4 +8 +13
攻城兵器
効果
+5% +10% +15% +20%
徴募兵 +175 +225 +475 +625
守備隊 +250 +750 +1250 +1750
守備隊
補充速度
+4% +6% +8% +10%
領主へのボーナス
(領主の文化伝統に「城守」がある場合)
威信 +0.02 +0.03 +0.04 +0.05
名誉 +0.01 +0.02 +0.03 +0.04

 

・収入増加系

名前のとおり、税収を増やして財政を潤わせる設備。CK3も現実と一緒でお金は大事。潤沢な収入は国力を大いに高めます。

 

(1)農場

平地・農地・乾燥地で建設可能。収入を大きく上げることができる。基本だが優秀な設備。ただ、その州が「農地」の場合は、後で登場する「マナーハウス」の方が税収増加量が高い。

効果 レベル2(部族) レベル4(初期) レベル6(盛期) レベル8(後期)
饗宴費用 -10% -10% -10% -10%
税収 +0.8 +1.4 +2.0 +2.6
伯爵領へのボーナス
供給限界 +400 +5%
+400
+5%
+1600
徴募兵
補充速度
+5%
税収 +1% +1% +1% +2%
開発度
成長
+5% +5% +5%
寺院建造物
建設コスト
-5% -5%

 

(2)放牧地

全地形で建設可能。税収増加量が下がる代わりに、徴募兵が増加する。

効果 レベル2(部族) レベル4(初期) レベル6(盛期) レベル8(後期)
徴募兵 125 225 325 425
税収 +0.4 +0.7 +1.0 +1.3
供給限界 +400 +800 +1200 +1600
守備隊 +5% +5%
徴募兵
補充速度
+10% +10% +15%
伯爵領へのボーナス
開発度成長 +2% +2% +2%
領民評価 +2 +2

 

(3)狩猟地

平地・森林・丘陵で建設可能(農地と山岳はダメ)。放牧地よりも徴募兵増加量が下がっている分、州における防衛側優位性が上がる(野戦で防衛側が有利になる)。中世盛期には常備軍維持費-1%、中世後期に開発度成長+2%のボーナスもつくが、これらはオマケ程度と考えた方がいい。

効果 レベル2(部族) レベル4(初期) レベル6(盛期) レベル8(後期)
徴募兵 75 125 175 225
税収 +0.4 +0.7 +1.0 +1.3
防衛側
優位性
+4 +8 +12 +16
伯爵領へのボーナス
開発度成長 +2%
領主へのボーナス
常備軍
維持費
-1% -1%

 

(4)丘陵農場

丘陵・山岳地形における「農場」。通常の農場より税収増加量は低いが、散兵にわずかながら強化が入る。

効果 レベル2(部族) レベル4(初期) レベル6(盛期) レベル8(後期)
税収 +0.5 +0.9 +1.3 +1.7
防衛側
優位性
+1 +2 +2 +2
散兵
耐久力
+2% +2% +4% +4%
伯爵領へのボーナス
供給限界 +300 +300
+2%
+600
+2%
開発度 +5% +10%

 

(5)林業地

森林のみで建設可能。通常の農場より税収増加量は低いが、この男爵領の建物建設時間が短くなるボーナスがある。

効果 レベル2(部族) レベル4(初期) レベル6(盛期) レベル8(後期)
税収 +0.5 +0.9 +1.3 +1.7
建物建設時間 -5% -10% -15% -20%
伯爵領へのボーナス
供給限界 +300 +600 +600
税収 +1% +2%
開発度成長 +2%
寺院建造物
建設コスト
-5% -5% -5% -5%
領主へのボーナス
軍勢
維持費
-1.00% -1.00% -1.00%
 

 

(6)交易港

海沿い、大きな川沿いに建てられる設備。純粋に収入を増やすのみ。わかりやすい。ただ、税収増加量は「丘陵農場」と同じ(「農場」よりも低い)ので、税収増加目的なら「農場」の方が良い。開発成長にもボーナスが入ることも考えると、ある程度成長した州をさらに成長促進させるために使う、ということも考えられる。

効果 レベル2(部族) レベル4(初期) レベル6(盛期) レベル8(後期)
税収 +0.5 +0.9 +1.3 +1.7
伯爵領へのボーナス
開発度 +10% +20% +30% +40%

 

(7)マナーハウス

「農地」にのみ建てられる設備。「農場」を上回る税収増加量が魅力。 

効果 レベル2(部族) レベル4(初期) レベル6(盛期) レベル8(後期)
饗宴コスト -30% -30% -30% -30%
税収 +1.1 +2.0 +2.9 +3.8
供給限界 +500
+15%
+1000
+15%
+1000
+15%
+1000
+15%
徴募兵 +5% +5%
伯爵領へのボーナス
税収 +1% +2%
開発度 +2% +5% +5%
支配
増加量
+0.2

 

(8)採掘場

山地・乾燥山地のみで建設可能。山地ということもあって、税収増加量は他の設備と比べると少なめだが、早い段階から常備軍維持費-1%が有効になる。

効果 レベル2(部族) レベル4(初期) レベル6(盛期) レベル8(後期)
税収 +0.4 +0.7 +1.0 +1.4
建設時間 -5% -10% -15% -20%
重歩兵
耐久力
+4%
槍兵
耐久力
+4%
重騎兵
耐久力
+8%
伯爵領へのボーナス
守備隊 +10% +10%
建造コスト -5% -5% -5%
開発度 2% +2% +2%
領主へのボーナス
常備軍
維持費
-1% -1% -2% -2%

 

(9)砂漠農業

乾燥地のみで建設可能。通常の農場より税収増加量は低いが、所有者に軽騎兵、ラクダ騎兵の維持費と募集費の割引ボーナスがある。

効果 レベル2(部族) レベル4(初期) レベル6(盛期) レベル8(後期)
税収 +0.5
+1%
+0.8
+2%
+1.2
+2%
+1.6
+2%
供給限界 - - +400 +600
軽騎兵
耐久力
- +2% +2% +2%
伯爵領へのボーナス
開発度成長 +2% +5%
領主へのボーナス
軽騎兵・駱駝騎兵
維持費&募集費
-2.00% -4.00% -6.00% -8.00%

 

(10)隊商宿

中世盛期の文化革新「ギルド」をアンロックすることで建設可能になる。砂漠方面のみ(?)で建設可能

効果 レベル2(部族) レベル4(初期) レベル6(盛期) レベル8(後期)
税収 +1.1 +2.0 +2.9 +3.8
防衛側
優位性
+4 +8 +12 +16
伯爵領へのボーナス
開発度 +0.04
+8%
+0.08
+16%
+0.12
+24%
+0.16
+32%
領主へのボーナス
常備軍
維持費
-1.6% -3.2% -4.8% -6.4%
傭兵
雇用費
-1.6% -3.2% -4.8% -6.4%

 

・兵力増加・常備軍強化系

その領地で動員できる徴募兵を増やす。Ver1.9.2.1以降は、常備軍の能力を強化させる効果も加わり、考えられる組み合わせパターンはかなり広がった。

 

(1)兵舎

全地形で建設可能。以前のversionでは、徴募兵増加効率が最も高かったので、どの領地にも一つは建設するのが基本だったが、ver1.9.2.1以降は徴募兵の増加量は野営地、厩舎と同じ。常備軍の重歩兵槍兵に大きなボーナスがついているので、これらの連隊を駐屯させる州には設置したい。

効果 レベル2(部族) レベル4(初期) レベル6(盛期) レベル8(後期)
徴募兵 175 325 475 625
重歩兵
攻撃力
+40% +80% +120% +160%
重歩兵
耐久力
+40% +80% +120%
槍兵
攻撃力
+40% +80% +120% +160%
槍兵
耐久力
+40% +80% +120%
伯爵領へのボーナス
徴募兵 +2% +4%
守備隊 +2% +4%
徴募兵
補充速度
+10% +20% +30%

 

(2)野営地

全地形で建設可能。徴募兵の増加量は兵舎と同じ。ただ、野営地は常備軍の弓兵散兵に大きなボーナスがついているので、これらの連隊を駐屯させる州には設置したい。また、中世盛期以降は常備軍の維持費マイナス効果もつくのが特徴。

効果 レベル2(部族) レベル4(初期) レベル6(盛期) レベル8(後期)
徴募兵 175 325 475 625
弓兵
攻撃力
+40% +80% +120% +160%
弓兵
耐久力
+20% +40% +60%
散兵
攻撃力
+40% +80% +120% +160%
散兵
耐久力
+20% +40% +60%
散兵
追撃力
+40% +80% +120% +160%
散兵
退却力
+20% +40% +60%
領主へのボーナス
常備軍
維持費
-4.8% -6.4%

 

(3)厩舎

全地形で建設可能。徴募兵の増加量は兵舎・野営地と同じ。ただ、厩舎は常備軍の軽騎兵重騎兵に大きなボーナスがついているので、これらの連隊を駐屯させる州には設置したい。また、旅と軍勢の移動速度が上がるボーナスもあるので、地味に重要。

効果 レベル2(部族) レベル4(初期) レベル6(盛期) レベル8(後期)
徴募兵 175 325 475 625
軽騎兵
攻撃力
+40% +80% +120% +160%
軽騎兵
耐久力
+20% +40% +80% +120%
軽騎兵
追撃力
+40% +60% +80%
軽騎兵
退却力
+20% +40%
重騎兵
攻撃力
+40% +80% +120% +160%
重騎兵
耐久力
+40% +80% +120%
重騎兵
追撃力
+20% +40%
散兵
退却力
+20% +40%
領主へのボーナス
旅・軍勢
移動速度
+2% +4% +6% +8%

 

(4)鍛冶屋

全地形で建設可能。徴募兵を増やす効果はないが、常備軍(攻城兵器以外すべて)を強化する。なので、常備軍を強化したいなら、駐屯させる州には作っておいた方がよい。また、税収は高めの割合ボーナスになっているが効果はその男爵領のみなので、オマケ程度か。なお、レベル3からは「ひらめきの質を向上」させる効果がある。

効果 レベル2(部族) レベル4(初期) レベル6(盛期) レベル8(後期)
ひらめきの質向上
常備軍
攻撃力
+20% +40% +60% +80%
常備軍
耐久力
+20% +40% +60%
税収 +8% +16% +24% +32%
伯爵領へのボーナス
徴募兵
補充速度
+15% +25% +35% +45%
領主へのボーナス
騎士効力 +2% +4% +6% +8%

 

(5)山腹の放牧地

丘陵・山地で建設できる設備。通常の放牧地よりも税収増加量は少し下がるが、騎兵に強化が入るのが特徴厩舎と組み合わせれば、騎兵をかなり強化できる。

効果 レベル2(部族) レベル4(初期) レベル6(盛期) レベル8(後期)
徴募兵 125 225 325 425
税収 +0.2 +0.3 +0.5 +0.6
騎兵全種
攻撃力
+20% +40% +60% +80%
騎兵全種
耐久力
+5% +15% +25% +35%
全兵種
退却力
+6 +12 +20

 

(6)ラクダ騎兵

乾燥地・山地砂漠のみで建設できる設備。ヨーロッパ方面では稀で、中央アジアやアラビアで作成できる。通常の放牧地よりも税収増加量は少し下がるが、ラクダ騎兵と軽騎兵に強化が入るのが特徴。山腹の放牧地と併設できるので、厩舎と組み合わせれば、軽騎兵をかなり強化できる。

 

効果 レベル2(部族) レベル4(初期) レベル6(盛期) レベル8(後期)
徴募兵 125 225 325 425
税収 +0.2 +0.3 +0.5 +0.6
ラクダ騎兵
攻撃力
+20% +40% +60% +80%
ラクダ騎兵
耐久力
- +40% +80% +120%
ラクダ騎兵
追撃力
+20% +40% +60% +80%
ラクダ騎兵
退却力
+20% +40% +60%
軽騎兵
攻撃力
+20% +40% +60% +80%
軽騎兵
耐久力
- +10% +20% +30%
軽騎兵
追撃力
+10% +20% +30% +40%
軽騎兵
退却力
+10% +20% +30%
伯爵領へのボーナス
供給限界 +200 +200 +200 +200
領主へのボーナス
騎士効力 +4% +8% +12% +16%

 

(7)連隊場

「農地」にのみ建てられる設備常備軍(攻城兵器以外すべて)を強化する。徴募兵の増加量が大きく、補充速度のボーナスもあるので、大軍を養成しやすい。また、攻城兵器以外の常備軍全兵種にボーナスが入る。そのため、それぞれの兵種に対応する施設(兵舎、野営地、厩舎)に鍛冶屋を加え、さらに連隊場も作れば、駐屯部隊を大幅に強化させることが可能

ただ、「農地」になっている州はたいへん少ないので、どの常備軍を強化するのか厳選する必要がある。

効果 レベル2(部族) レベル4(初期) レベル6(盛期) レベル8(後期)
徴募兵 +275 +525 +775 +1025
常備軍
攻撃力
+20% +40% +60% +80%
常備軍
耐久力
+20% +40% +60% +80%
供給限界 +1000 +1000
伯爵領へのボーナス
徴募兵 +2% +2% +2%
徴募兵
補充速度
+30% +50% +70% +90%
支配
増加量
+5% +5% +5% +5%
領主へのボーナス
常備軍
維持費
-2.40% -4.00% -5.60% -7.20%
 
軍勢
維持費
-1.00%
 
騎士上限 +1
 

 

・籠城強化系

 

砦の防御力と守備隊を上げることで長期間の包囲にも耐えられるようにする。攻撃する立場に回るとよくわかるが、防御力の高い領地は包囲に時間がかかるので、たいへん面倒。特に首都は落とされると近親者が人質に取られたり、宝物が奪われたりと被害が甚大なので、防衛強化しておくといくぶん安心できる。

ただ、効果が発揮されるのは敵に包囲された時。包囲されることがなければ「死にボーナス」となるので、どこに建てるかは考えた方がいい。

 

(1)城壁と塔

平地と農地で建設可能。そこそこの税収増加に加えて重騎兵にもボーナスが入る。

効果 レベル2(部族) レベル4(初期) レベル6(盛期) レベル8(後期)
税収 +0.4 +0.7 +1.0 +1.3
砦レベル +2 +4 +6 +8
防衛側
優位性
+4 +4
守備隊 +300 +600 +900 +1200
重騎兵
攻撃力
+10% +20% +30% +40%
重騎兵
耐久力
+10% +20% +30% +40%
伯爵領へのボーナス
供給限界 +300 +300 +300
+2%
+300
+2%

 

(2)丘の砦

丘陵と山岳地形で建設可能。平地の「城壁と塔」と異なって税収増加は無いが、砦レベルや守備隊の増加量が大きく、籠城すればかなり堅固になる。他に、槍兵と散兵にも少しボーナスが入る。

効果 レベル2(部族) レベル4(初期) レベル6(盛期) レベル8(後期)
砦レベル +4 +8 +12 +16
防衛側
優位性
+4 +8 +12 +16
守備隊 +500 +1000 +1500 +2000
槍兵
攻撃力
+10% +20% +30% +40%
槍兵
耐久力
+10% +20% +30% +40%
散兵
攻撃力
+10% +20% +30% +40%
散兵
耐久力
+10% +20% +30% +40%
伯爵領へのボーナス
徴募兵 +2% +2% +2%
支配増加 +10% +10% +15% +20%

 

(3)森林の砦

森林で建設可能平地や丘陵・山地の設備と異なり、徴募兵が増加するのが特徴。弓兵と散兵にもボーナスが入るので、森林地形では優先して建てたい。

効果 レベル2(部族) レベル4(初期) レベル6(盛期) レベル8(後期)
砦レベル +2 +4 +6 +8
防衛側
優位性
+2 +4 +4
税収 +2% +2% +2% +2%
守備隊 +300 +600 +1500 +1200
弓兵
攻撃力
+10% +20% +30% +40%
散兵
攻撃力
+10% +20% +30% +40%
散兵
耐久力
+20% +40% +60% +80%
徴募兵 +175 +325 +475 +625
伯爵領へのボーナス
略奪速度 +10% +10% +10%

 

(4)望楼

乾燥地で建設可能重歩兵・ラクダ騎兵にもボーナスが入るので、森林地形では優先して建てたい。

 

効果 レベル2(部族) レベル4(初期) レベル6(盛期) レベル8(後期)
砦レベル +2 +4 +6 +8
防衛側
優位性
+4 +8 +12 +16
供給限界 +300 +300 +600
守備隊 +300 +600 +900 +1200
重歩兵
攻撃力・耐久力
+10% +20% +30% +40%
ラクダ騎兵
攻撃力・耐久力
+10% +20% +30% +40%
旅の危険性 -2 -4 -6 -8
伯爵領へのボーナス
略奪速度 +10% +10% +15% +20%
供給限界 +5% +5%

 

 

 

どのような内政設備を選べるかは、領地の地形によって異なります。また、地形によってある程度、その領地の特徴が決まりますので、地形はたいへん重要です。

 

1.山岳(Mountains)

 

山岳にある城は守りが固いイメージがありますが、CK3でもまさにその通りです。そして、平地に比べると経済面ではあまり発展していないイメージもあると思います。CK3でも、だいたいその通りです。山岳の領地は開発度成長が-25%されるため、他の地形よりも経済的に発展するスピードが遅く、豊かな金収入や豊富な人口とそれに伴う大勢の徴募兵も、他の地形に比べるとやや劣ります。ただ、山岳であっても特殊建築が可能な領地であれば、そのボーナスで十分な金収入と徴募兵が得られるので、投資する価値は十分あります。

 

<山岳で建設できる内政設備>

山岳地形で建設できる内政設備は6種類。ここから4種類選ぶことになります。6種類の設備を主な効果でまとめると以下のようになります。

 

<徴募兵増加>

・前哨地 +50

・放牧地+50

・兵舎 +125

・野営地 +100

 

<金収入増加>

・放牧地 +0.2/月

・採掘場 +0.2/月

 

<籠城強化>

・丘の砦 要塞レベル+2 野戦時の防衛側優位性+2 守備隊+250

 

徴募兵を最大限増加させたいのであれば、「前哨地」「放牧地」「兵舎」「野営地」の4つを選ぶのがいいです。4つともレベル1の設備でも、徴募兵+225となります。これに各種ボーナスが載るので、軍事値の高いプレイキャラならさらに増えます。設備のレベルが上がればもっと増えるので、伯爵領一つで動員可能兵力が大幅に伸ばすことも可能です。

金収入を最大限増加させたいのであれば「放牧地」と「採掘場」の2つは選ぶべきです。

この中で、一つだけ目的が違うのが「丘の砦」です。これは、敵軍に包囲された時の耐久力を強化することを目的としています。要塞レベルが上がれば陥落までの時間を長く伸ばすことができます。また、「防衛側優位性」が上がることで、自分の領地を包囲している敵軍に、自軍をぶつけた場合、常に自分が「防衛側」となって有利を取れます。この時、「防衛側優位性」が高ければさらに有利になります。そして、守備隊の増員は、攻撃側が包囲するのに必要な兵力を増やすことになりますので、敵はより多くの兵を包囲に投入しなければなりません。

このように「丘の砦」は包囲された時に力を発揮する設備になりますので、特に自分の首都に建設すると、重要な局面で助けてくれることが期待できます。首都を落とされると、プレイキャラや家族が殺害されたり捕虜になる可能性があります。自分自身が捕虜になったらその時点では敗戦確定ですし、家族や廷臣らが捕虜になってしまうと、身代金を払うハメになり、かなり不利です。その一方で、砦を建設した領地が包囲されることが無ければ、その能力を発揮する機会がありませんので、無駄になってしまうこともあります。

どれも有用なので、全部建設したいところなのですが、この中から4つを選ばなければなりません。ちなみに、私は以下のように選ぶことが多いです。

・首都の場合

丘の砦、放牧地、採掘場、兵舎

・首都以外の場合

放牧地、採掘場、兵舎、野営地

 

領土が大きくなってくると、自分よりも強大な相手と戦わなければならない時もあるでしょう。その際は、敵の侵攻ルートにある領土に「丘の砦」や「前哨地」を築いて、防衛拠点として強化しておくことも戦術の一つです。防衛拠点を包囲しに来た敵軍に長期間包囲させておいて、疲れたところに自軍をぶつけて撃退する、というような戦い方も可能になります。特に山岳は、何もなくても防衛側優位性+12なので、防衛拠点を築くには最適の地形なのです。