同年代の友人 | ポータブル・メモリーズ

ポータブル・メモリーズ

一人でも傷ついた夢を取り戻す・・・はずだったのに

離れてしまうと連絡を取り合わなくなって
いつのまにか記憶の彼方になって
名前すら思い出さなくなっていくことが多いです。

そんな思い出さなくなってしまった彼のことを
久々に思い出したのが彼の訃報とか、
本当に悲しいです。

彼と初めて会ったのは
もう10年も前のこと。
あの頃の僕は行き先がわからないまま生きていて
前職の出来事で精神的ダメージを負っていた頃だった。
今の僕に言わせれば、「オマエが弱いだけだよ」と言えるのだけど
あの頃の僕にそれは理解できないし、立ち直る方法もわからなかった。

だから少しだけ楽な日々に逃げて
簡単な仕事をしながら同年代の友人たちが集まる場所で
とにかく毎日を楽しく過ごした。
その間にもっと多くのことを学んでおけば、30代になって知識不足や経験不足を味わうこともなかったかもしれない。

だけど、あの頃の僕にはあの日々がとても大切で
同年代の友人たちと楽しく仕事したり
休憩時間に他愛もないことを話したり、
仕事が終わったら食事に行ったり飲みに行ったり
たまには夜遊びなんてしてみたり
本当に楽しい日々だった。

それがリハビリになって立ち直った僕は、今に繋がる道へと歩いて行った。


同じ時代に同じ場所で同じ時間を過ごした彼が
こんなにも早くこの世を去ってしまうなんて。
酔うと相当な上機嫌になってしまう彼のことがとても懐かしい。
もう会えないなんて信じられません。

きっとあの世でも上機嫌に酒を飲んでるんでしょう。
もし同じ場所に行けたなら、また飲もう。


もうずっと会っていない過去の知り合いたち。

会うことができるうちに会っていかないとな。