@00217/100% Pure Poison/Coming Right At You | kengold light/mellow/soulful

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soul musicを中心に幅広い音楽分野でlightでmellowだと思うモノをどんどんレビューしていきたい思います。Amazonでの商品紹介も出来るモノであれば紹介していきますので是非購入してください。僕の多少の副収入になります(笑)。




★★★
 巷では冬のボーナス・シーズンですねえ。しかも軒並み金額がアップしているそうで、ボーナスが貰えない自分にとっては悔しいかぎりです(涙)。JAのCMで松下奈緒が出てきて「♫冬は~貯める季節です~♫」と演っているのを見るたびイラッときてしまいます(笑)。

 そんな自分も公務員時代はたんまりとボーナス貰っていたんですけどねえ。でも浪費家の私、もちろん貯金などするわけもなく、洋服買ったり、東京大阪旅行でレコードやCDここぞとばかり大量に購入して経済の活性化に貢献しておりました。皆さんもお金をどんどん回しちゃいましょう。

 それにしても公務員というのは恵まれたもので、自分は12月の入社だったのですが、入社してすぐに赴任旅費、ボーナス、給与と立て続けに現金を貰いもうウハウハでした。入社して間もないのに関わらず、確かボーナス2,30万ほど貰い「ホントにいいの~」と思っちゃいました。この時も散々レコード買いまくりましたねえ。ホントまたボーナスもらえるようになりたいもんですわあ。

 さて、冬だ!鬱だ!ソウル・ヴォーカル・グループ特集第8弾はまたマイナー・グループで申し訳ないのですが、100%ピュア・ポイズンの恐らく唯一のアルバムです(1974年発表)。

 まず目を引くのは気色悪い蛇が写っているオドロオドロしいジャケと100%純粋な毒というグループ名ですよねえ。とてもこれではスウィート・ソウル・グループのアルバムとは思えない、まずジャケ買いするブツではないですよねえ。しかし、このアルバムもU.S.Black Disk Guideのドクターヒトシのレビューにより一気に注目を浴びたものだと思われます。自分の持っているCDは2001年に発売された輸入盤なもので、よくこのグループについては分からなく申し訳ないのですが、どうやらU.K.のみのリリースで、南部出身のグループのようで、録音は6曲目に「Windy C」という曲を演っていることからシカゴなのかなあと思っていますがどうなんでしょう?まあ、こちらも原盤はかなりのレア盤だったようで容易にこんな素敵なアルバムが聴けることを素直に喜びましょう。

 M1「You Keep Coming Back」から実にカッコいいアップ・チューンで、ソウルフルなヴォーカルが飛び出してきてかなりこちらもヒート・アップするオープニング・ナンバーにはもってこいの素晴らしい1曲です。バックの演奏もベースラインが効いていてしっかりしたものです。

 M2「No More City, No More Country」はヴォーカル&インストゥルメンタルグループのようなファンク・チューンで、数人のヴォーカリストがリードを奪い合いバック・コーラスには女声ヴォーカルも聴こえてきます。一体彼らは何人組でどういった編成なのでしょうか?それはともかくバックの演奏も重厚なカッコいい1曲です。

 M3「Boading Pass」でやってきました、スウィート・ソウル・ファンが喜びそうなバラードです。シブい語りから始まり、切々と唄い上げる展開。確かにリード・ヴォーカリストの唄い方を聴いているとちょっとしゃがれ声で南部出身なのかなあと思ってしまいます。ただコーラスが全くつかないのが残念。

 M4「Holes In My Shoes」はコレ股ホーン・セクションがドカンとかますファンク・チューンで、ここまで聴いていると彼らはファンク・バンドなのかしらんと思わす、まるでニュー・バースを髣髴とさせる1曲です。

 M5「My Little Someone」が実に爽快なミディアム・チューンで、そのなんともやるせない曲展開、ヴォーカルに思わず胸がキュンとくる1曲に仕上がっていて聴きモノです。ここでもホーン・セクションが活躍して嬉しいです。でもやっぱしコーラスが欲しかったなあ。

 M6「Windy C」はラップ調なオープニングにオヤッと思わせるファンキーなインスト中心の楽曲で、そのタイトな演奏が実にカッコいいなかなかに興味深いナンバーです。

 M7「(Bet You Say)You Want To Make It With Me」はストリングスもフィーチャーした実に美しいスロウ・チューンで、やはりコーラスはつかないのが残念なものの逞しいリード・ヴォーカルの唄いっぷりにグッとくる切ない1曲です。

 M8「Don't Let Your Pride, Overpower Your Love」も実に壮大なバラードで、美しいストリングス、流れるようなエレピ、そしてここでやっと美しいコーラスも飛び出してきてスウィート・ソウル・ファンもにんまりとさせる素晴らしい名曲に仕上がっています。ギターもサクスフォンもカッコよく聴き応えタップリです。こちらをYouTubeレコメンド・トラックにしております。





 M9「(And When I Said)I Love You」も切々とした語りから始まる切ないバラードで、そのやるせないムードに胸を掻きむしりたくなるゴスペル臭も感じる1曲で満足です。

 M10「Puppet On A Chain」はまたホーン・セクションが活躍するアップ・チューンで、やはりリード・ヴォーカルの南部的な唄い口に痺れる1曲。カッコいいギター・ソロも聴けてファンク・バンド顔負けです。

 と、甘口のトロットロのスウィート・ソウル・ファンには不向きかなあとは思わせますが、数曲あるスロウ・チューンにはやはりコーラス・グループ・ファンは無視出来ないでしょう。やはり素晴らしいリード・ヴォーカリストが居てコレ股素晴らしいバックのサウンドには惚れ惚れとしてしまう快作に仕上がっているのであります。

 さて、こちらのCDは前述のとおり2001年に初CD化されたモノなんですが、なんと今年2015年に紙ジャケでリイシューされているではあ~りま専科!こりゃ買い時ですぞ!正統派ソウル・ファンはもちろんファンク・ファンにもオススメ出来ますよん。



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